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ダメな僕は死にたがり  作者: 寝子
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目覚め

どもです


 目が覚める、微睡みの中から意識が浮上する。意識が目覚めるとともに違和感を覚えた。体がうまく動かず、思考がまとまらない。絡まった糸のように思考は安定せず、糸がほどけるように何を考えていたのかが分からなくなる。

 視界は暗く、体は上手く動かない、頭の冷静な部分で思考を続けるが大部分はパニック状態に陥っており思考も呼吸も落ち着かない。頭の中に何やら文字のようなものが浮かぶが、何も理解できない。


 ふと、何かを叫ぶ。反射的に叫んではいるものの何も聞こえず、体が震えてくる。しばらくすると背中を優しく叩かれたような気がした。それに何故か安心すると、疲れていたのか強い睡魔に襲われ気を失った。


●○●○●


 目が覚める、どうやらこちらに来たときのことを夢に見ていたらしい。あれから5年ほどたち、自分自身の状態と"ここ"が知っている地球とは違うらしい事も理解した。どうやって死んだのかは覚えていないが、僕は転生したらしい。

 まだ脳みそが発達しておらず、思考は相変わらずまとまらないが流石子供脳、理解しようと思えば大抵のことは理解できる。思考がまとまらないとは言ったものの、眼の前のものに気を取られたりするぐらいだ、まぁ、ADHA等も受け継いでいるのか自分の終わってる感は前世から変わりない。


 この世界は、前の地球と技術等はそう変わりないらしく、家電も見たことのあるものばかりだ。ただ、この世界では転生者が認知されているらしく、今日のニュースで2人ほどアホなことをしたやつが殺されたらしい。

 僕自身、そういったことはしないとは思うが、自分の異常性を理解している以上、無意識の内に何をやらかすかわかったもんじゃない。が、まぁ普通に考えて無理だろう。

 なにせ今世の僕は四肢に問題があるからだ。両腕は常にかじかんだときのようにうまく力が入らず、精密な動作も苦手で、足に関してはうっすらと感覚はあるもののほぼないのと変わらない。

 挙句の果てに性別が女ときた。いや、性別にこだわりはないのだが、なにせ勝手がわからない。前世では男として生まれ、男として生きたか、はわからないが、まぁ女が美容や生理含め、色々面倒なことしかわからないからだ。


 そんな状態にも関わらず僕が発狂してないのは、今世の家族と"能力"のおかげだろう。

 この世界には、神が実際に存在しているらしく、30年ほど前に現れたダンジョン的なものに際し、人間のつくりを変えて、魂が宿ると同時に能力を得るようにしたらしい。


 らしい、と言うのも。僕が転生者だということを把握していた両親に何度か説明されたからだ。どうやって把握したのかわからないが、能力がある世界だ、なにかあるんだろう。能力は基本一人一つらしく、最近になって2つ持ちが増えてきたらしい。

 今世の家族は僕を入れて6人ほどで、親が3人と2つ上の姉が2人いる。うちの父親?は強力な能力を持っているらしく、国から一夫多妻を容認されているらしい。


 なぜ"?"かというと、うちの親は3人共女性だからだ。というのも、今世の父は能力の副次効果で男性器が生えているらしく、所為ふたなりというやつらしい。

 3人共能力を持っているらしく、2人の姉は2つ持ちに生まれたらしい。そのうちの一つは2人共父と同じなのはどうかと思うが。


 そして、どうやらこちらに来た際に頭の中に浮かんだ文字は能力の説明だったらしく、能力について説明を受けた際に急に頭の中に浮かんできたのは驚いた。

 生まれつき不自由な部分がある人間はそれを補う能力がそれの数だけ持っているそうだが、僕は両手両足の4箇所あり、正直2つで足りるだろと思わないでもないが、片手片足だけでも必要ではあるし、得したと思うことにした。


 転生特典のようなものはあるらしく、説明がよくわからないがデメリットのない強力なのが1つある。そもそも、転生特典なしでも5つあるのだから大概にせぇよと言いたくなるが。

 体調に問題はないものの、四肢がうまく動かないのに能力のせいで馬車馬のように働かされるようであれば死ぬ覚悟ではある。実際にできるかどうかは置いておいて、僕の能力には自己強化系やら攻撃能力のあるものがないので抑えられたら言うことを聞かざるおえない。




 ………ああ、辛い、しんどい、死にたくなる。どうせ生きてても良いことなんてないんだし、今生きてるのだって(あまり家族という感覚はないが)今世の家族に少なからず迷惑がかかるから惰性で生きているだけだ。


 体調はいたって健康だっていうのに過保護なせいで、どこかへ出かけることもない、別に行きたいわけではないがずっとベッドの上にいるのはなかなかつらいものがある。

 出かけた先で問題が起きるにしても、精々前世の感覚で動こうとして車椅子から落ちるぐらいだろうし。能力を使って暴れまわる馬鹿がいるわけじゃあるまいに。


「「ただいまー」」


 そうこうしている内に姉が帰ってきたらしい。





おかしなところがあったらご指摘ください。

まぁ、ガキのしょうもない遊びみたいなもんなのでお手柔らかにお願いします。

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