子育て、お悩みエッセイ その2 ~前言撤回はしたくない~
「その2」が爆誕しました。
現在、年長組、つまり来年小学1年生の息子がいる私です。
それで、まぁ保育園へお迎えに行ったのですよ。
「保育園、頑張ったねぇ」
「うん。パパ、アイス買って」
こいつ、お迎えレアキャラのパパが来たから、狙ってやがる。
まぁ、1個くらいいいだろう。
「いいよ、好きな物を選びなさい。どこで買うの?」
「○○○か、×××」
近所のスーパー○○〇とコンビニ×××の名前を挙げる息子。
コンビニよりスーパー方が若干安いので、〇〇〇へ車を走らせる私。
「よし、到着したぞ」
「アイス♪アイス♪」
チャイルドシートのベルトを外し、駐車場で飛び出さないように手をひきながらスーパーの店内へGOGO。
「で、どのアイスなんだ?」
「コッチ、こっち」
息子は既に売り場を把握しているのか、案内される私。
「この、アイス買って♪」
息子が冷凍庫から取り出したアイスに驚愕する私。
「は、ハーゲンダッツだとっ!いつ、そんな味を覚えたぁあああああ」
私の叫びに、あちらのマダムが「ブホッ」ってなってるじゃないか。
くっ、この国で「武士に二言は無い」など、と言ったモノノフが存在したのは、はるか昔の話。
だが、しかし、ここで断るワケにははいかぬ。まだ、大丈夫。
大人でも100円「爽」とか食べてるのに、コイツは300円の「ハーゲンダッツ」だとっ。
3倍の性能か貴様。赤い彗星か。
と、グルグル思考しながらも。
「わかった。買ってやろう。でも、前は誰に買ってもらったの?」
「……バァバ!」
母上さまよ…、孫に良いモノ食べさせ過ぎっ!
私の時は、食べさせてくれなかったのに。ムキィイイイ。
息子は、禁断の味を覚えてしまったではないか。
さて?買ってあげたのは正解だったのか?
悩ましいですね。
(おしまい)
まったく「神様だって殺してみせる 魔眼」とかもってる、着物に革ジャン着たヒロインのアパートの冷蔵庫に、せっせとストロベリー味のハーゲンダッツを補充する気持ちもわからなくはないですが。
ちなみに関西では「ハゲしばく」が「ハーゲンダッツを食べる」の意味だったりしまして、ハゲの方はお気になさらず……