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ゲロと修二の空中乱舞+不幸な友人

作者: のりっち



「この周辺で防空壕を見学してきてもらう、案内の無い防空壕には近づかないように。

地震などで崩れやすくなっている場所もあるからな」

ゴリラ顔のオッサンが言った。

先生だ、その顔はまさにゴリラの顔の形をしていて、それでもゴリラになりきれていないのであだ名は「コリラ」だ。ゴリラになりきれて無い様子を濁点を抜くことによって表すとは、このあだ名を考えた奴に賞を送りたいね。

「では、各自見学始め!」

コリラが言う。

基本的に誰と回ろうが自由なのだが、俺は敢えて1人で居る。

一応友達は居るのだが、その友達というのがまた厄介で

「コリラの顔は何時見ても笑えるな、修二」

神岡(かみおか) 修二(しゅうじ)これは俺の名前だ。

今話しかけてきた奴は海東(かいどう) (かける)自称俺の親友。

「ああ、あの顔は何時見ても笑えるな。それじゃ、俺はこれで」

誤魔化しかたがあからさま過ぎたか?

翔は俺の襟を掴んで来た。

「まあ待てよ」

「待てん」

俺は思いっきり走り出した………が、あいつは陸上部のエースだ。俺が逃げ切れるはずも無くすぐ捕まってしまった。

「んで、今日はどんな厄介ごとを持ってきてくれたんだ?」

俺が軽く皮肉ると、翔はかるく無視して

「案内のない防空壕探そうぜ!」

「ヤダ」

「まあ、聞け。俺は他の奴らと勝負をしていてな、案内の無い防空壕をより多く見つけたほうが勝ちなんだ。ちなみに勝者には、伝説の「トレント」の1日貸切+貸切時間の間裏メニューへの挑戦を好きなだけ出来る、伝説のティケットだ。チケットじゃないぞティケットだ。大事なところなので2回言った」

「メッカ」それは俺達が住む町の全員が行き着けと言っても過言ではないほどの人気を誇る喫茶店、そこを1日貸切ることが出来るとは。

しかも裏メニューへの挑戦権と来た。

裏メニューとは、メッカのマスターが用意する「ジャンボ!!」シリーズである。

このメニューは普通のメニューが全て1.5倍のシリーズだ。

制限時間内に食べきればタダとなる。

ちなみに真偽は定かではないが「ジャンボ!!」シリーズの更に大きい「ギガント!!!!」シリーズがあるという都市伝説がある、本当にあるならお目にかかってみたいものだ。

というわけでそんな交換条件を提示された俺は

「不肖修二、全力をもって任に当たらせていただきます!」

翔の下僕と化していた。





「それで、どこを探す?」

「やっぱあっちの方じゃないか?」

そう言って翔が指差したのは、薄暗い森の方。

確かに、あまり人が居なさそうで発見されていない防空壕もかなりありそうだ。

「よし、行くぞ!!」

「伝説のティケットを手に入れるため、掛け声だ」

「「Yes we can!!!」」

どこぞの偉い黒人さんじゃあるまいし。

「まあ、とにかく手分けして探すぞ」

「おう!」

というわけで、俺達はこの森の入り口を集合場所にして、適当に分かれて探すことにした。




修二



「この勝負絶対に勝たなくては、実は一度も食ったこと無かったんだよな〜「ジャンボ!!」シリーズ」

同年代はどうにか1回くらいは食ったことがある奴ばかりだった、だから

俺もいつかは食ってみたいと思っていたんだ。

そのチャンスがやっと今!!

ズボッ!!

「ズボッ!?」

なんか穴があったらしく、そこに思いっきり落ちてしまったようだ。

しかも結構深い。

「かぁぁぁけぇぇるぅぅぅーーー!!!」

助けてくれ、翔。

まだ落ち続けてるし、下を見てみると少し明かりが漏れてきた。

は?なんで地下に明かりが?

ヒュ〜〜〜〜

明るいところまで来ると穴が終わって………空ァァァァ!!??

「ウゥゥワァァァァァ!!!???たぁかぁぁぁいぃぃぃ!!!」

うげ、なんか気持ち悪くなってきた。

俺高い場所って苦手なんだよな、空気薄いからか?

あ、オエェェェェェェェ。

吐いちまったよ、すこしスッキリ。

ゲロが俺より上に上がっていく、正確には俺がどんどん落ちてるだけなんだけどな。

「落ちるーーーー!!!」







「ん?なんか修二の声が聞こえたような?」

ま、気のせいか。

今のところ俺は2ヶ所案内の無い防空壕を見つけた。

修二の方はいくつ見つけたんだ?もし同じところが被ってたりしたら最悪だな。

「修二ーー?」

たしかこっちの方に居たはずだけど………。

ん?なんか聞こえる。

「ゥゥゥゥゥ」この時は翔の助けを呼んでいるときです。


「唸り声?じゃぁないだろうしな」

ズボッ!?

「うお!?」

なんか落ちてるなぁ〜俺

楽観的な翔。

「ふむ、もしや修二もこんな感じに落ちてたりしてなぁ、ハッハッハ」

とことん楽観的な翔。

「おや?」

明るくなって空にでた。

スゲェー、地下には空があるんだなぁ。

修二が居れば、んなわけないだろう!とツッコミを入れたに違いない。

「たぁかぁいなぁーーー!!」

うお、空から飛び降りるとかやってみたかったんだよなぁ、スカイダイビングじゃなくて着の身着のまま。

「なんかカッケェェェーー」

ん?なんか下の方に影が……修二か?

ベチャッ!!!!

………あいつ、高いところだからってゲロ吐きやがったな、あとで覚えてろ。

それにしてもどうなるんだろうな〜、まだ雲すら下に見えるもんなぁ〜。


いったいどうなることやら。


面白いというかたは、評価感想をお送りください〜。

ちなみに、これは連載化候補ですが、連載しなくても短編のまま続きを投稿することがたぶんありますw

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― 新着の感想 ―
[一言] 話がよくわからなかった。大食いサーヴィスにでも挑戦したのだろうか。大食いサーヴィスが実は落下型アトラクションだったのだろうか。 どちらにせよ、連載する必要はないです。つまらないですから。
[一言] 最初の掴みは非常に良い! 作者の方は漫画のように絵でイメージされながら物語を作られていると思うので、情景の描写がきっちりと文章化されるとより面白さが読み手に伝わるような気がします。
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