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電子世界の歌姫  作者: 夜桜月霞
悲観的な歌姫
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 準備はできた。


 偶然にも飛び込んできた時代錯誤なTV局の報道チームに、あの忌々しい女狐のエージェントが作った大規模通信網へのアクセス権を渡した。


 あとはあのヘタレな歌姫が歌を歌うだけだ。


 抗ドラッグは巨大サーバーを介され、街全体を飲み込むようにハッキングし、報道の手を使い全世界へ届けられる。


「さあ、歌え、ペシミストディーヴァ」


 ラヴァーは、にっと不敵な笑みを浮かべた。


 監視カメラの一つが、祭壇の上で胸を張って、小さな唇を湿らす少女を見た。


「世界を変えて見せろ!」


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