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第5話:監督登場

監督登場というタイトルですが、全く活躍しません(笑)

 

宮本

「か、監督!?」


真島

「宮本、熱は大丈夫か?」


宮本

「熱…?」

(あっそうだ!風邪って言ったんだっけ!?)


少し間をおいて答えた。


宮本

「はい!だいぶ良くなりました。けど明日も大事をとって休みます。」

(明日の事はとりあえず内緒だな。)


真島

「お前はチームの中心選手だから早く完治してもらわないと困るぞ。」


真島は言葉とは裏腹に全く心配そうな表情をしていない。


宮本

「はい…すいません。」


真島

「では、私は帰る。」


宮本

「ありがとうございました!」


真島は車に乗り込むと、とっとと行ってしまった。


宮本

「ふ〜……」


高橋

「全く面倒くさいくてイヤミなヤツだな!」


宮本

「うわっ!?友貴!?」


上野

「本当に嫌な人だわ!」


宮本

「うわっ、美歩まで!?」


物陰から不意に高橋と、野球部マネの上野美歩が現れた。


高橋

「お前の様子を見にきたけど……大丈夫そうだな!」


上野

「明日もゆっくり休んで元気になってね!」


高橋

「じゃ、オレ帰るな!」


上野

「またね、友貴。裕輔。」


そう言うと2人はそれぞれに帰路についた。


宮本

「えっ、えっ、え〜〜!?」

(帰るのかよ!?)


しばらくその場でボーゼンとしていた。


−−−−−−


宮本

「言いたい事言うだけ言って帰ったな……っと、電話しなきゃ。」


♪プルルルル……プルルルル……プルルルル…ガチャ


??

「もしもし?」


宮本

「もしもし、父さん?」


宮本父

「おぉ、裕輔か……元気にしてるか?」


宮本

「うん……あのさ今日、肘診てもらったよ。」


宮本父

「肘…?何の話だったかな?」


宮本

「!!……なんでも無い……」


宮本父

「ちょ、ちょっと待て裕す…」


ガチャ……


宮本は受話器を置いた。


宮本

「っ………どうせ……」

−−−−−−−−


翌日、2時前


宮本

「野球……続けられるよな…」


宮本はつぶやきながら原田医院に入った。


藤本ナース

「あっ裕輔君、話は聞いています。そこに座ってて下さいね。」


宮本

「はい。」


〜約10分後〜


ガチャ


午前の診察とその後の雑務をこなした原田が出てきた。


原田

「待たせたね。」


宮本

「いえ、全然大丈夫ですよ。」


原田

「藤本君、ご苦労様。今日はもうあがっていいよ。」


藤本

「お疲れ様でした〜。」


相変わらず輝く笑顔を見せつける。


原田

「うん、お疲れ。また月曜に。」


藤本

「またね〜、裕輔クン♪」


宮本に意味ありげなウィンクをして、颯爽と自転車で走り去っていった。


宮本

「は〜…あの人苦手だ…」


原田

「ん?なんで?ああいうタイプは男子高校生には特に人気がありそうだけど?」


宮本

「八方美人てきな感じかな?……まあドキッとはするけど。」


原田

「若いね……じゃ車に乗って。助手席がいい?」


宮本

「じゃあそうします。」


−−−−−−


ブロロロ……


原田

「もう着くよ。」


宮本

「え!?早くないですか?車使うにしては。」


原田

「車が趣味だからね。」


確かに原田の車は色々といじってある……が作者は詳しく無いので割愛します。

そうこう話していると前方に野球場のバックネットと思わしきものが見えてきた。


宮本

「グラウンドだ……」


原田

「これはウチのグラウンドだよ。」


宮本

「へっ!!??」


原田

「実はリトルリーグの監督をやっているからね。」


宮本

「へ〜……」

(やっぱり医者って儲かるのかな?)


グラウンドに入った2人。


宮本

「うわ〜学校のグラウンド並みに広いし整備もされてる……」


原田

「ちょっとウォーミングアップでもしてて。着替えてくるから。」


宮本

「は〜い。」


…………


原田

「待たせたね。」


宮本

「おっ!似合ってますね!」


原田の着たユニフォームの胸には『victory』という文字が入っている。


宮本

「あっ、まさかこれって『埼玉ビクトリー』のユニフォーム?……って事はあそこの監督なの!?」


宮本が驚くのも無理はない。埼玉ビクトリーは埼玉の新鋭の強豪チームなのだ。


原田

「その通り。」


宮本

「うわ〜スゴいな……」


原田

「っておしゃべりしてる場合じゃ無いだろう?」


宮本

「あ。しまった……」


原田

「全く……じゃ、どうするのかを説明するね。」


宮本

「ゴクリ……」

(どんな事をするんだろ…?)




Character Profile6


中林勉なかばやしつとむ

1992年6月14日生まれ

左投げ左打ち

ポジション センター

背番号 15

埼玉県立竜星高校

ミート力C

パワーE

走力B

肩力D

守備力B

メンタルD


宮本、高橋の親友。頭が良く、特に高橋がそのお世話になっている。

優しくて争いごとがあまり好きではない。

実力はそれなりにあるがハングリー精神が不足しているのが玉にきず。


Character Profile7


上野美歩うえのみほ

1992年10月22日生まれ


宮本、高橋とは小学生からの付き合い。2人が野球部にいるから野球部のマネージャーをしていると言っても過言ではない。

とても世話好きで時に面倒くさいらしい。 

Character Profile8

真島英雄まじまひでお

1975年4月16日生まれ


埼玉県立竜星高校野球部監督。

選手を1つの駒に過ぎないと考える監督。それ故に選手は全く慕ってないが本人は全然気にも留めていない。

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