第二話:友の力
Caractar Profileは時々更新されると思います。
宮本は放心状態でマウンドに立ち尽くしている。
高橋
「宮本……」
高橋をはじめ、皆どう言って励ませばよいかわからなかった−−−−−
選手達を乗せたバスが竜生高校へ向かっている。バスの空気はとてつもなく、重い。
高橋
「な、なあ宮本……」
宮本
「…………」
高橋が宮本に声をかけるが全く聞こえないかのようにボーっとしている。
宮本
「…………」
結局誰も宮本と話せないままバスが学校に着いてしまった−−
−−−−−−−−−−−
酒井
「えぇ!?もう帰るのか!?」
二年生でセカンドレギュラー、そして次期キャプテンの酒井が信じられないといった顔で驚いている。
宮本
「はい……今日はもうなにもしたくありません………」
酒井
「秋の大会までには立ち直れよ。……今日の事は気にするなよ。」
宮本
「………」
酒井
「おっ、おい!」
バタンッ
宮本は何も言わずに帰ってしまった。
−−−−−−−−−−−
宮本は俯きながら帰路についていた。……と、そこに高橋が駆け寄ってきた。
高橋
「なあ宮本……」
宮本
「……」
口を閉ざす宮本を見て高橋はついカッとなってしまった。
高橋
「おい、宮本!今回の負けはお前一人のせいでもなけりゃ、悔しいのもお前一人じゃないんだよ!!」
高橋の気迫に負けてか口を開いた。
宮本
「わかってるけど……分かってるけどさぁ……」
高橋
「しょうがねぇな……」
そう言うとカバンからグローブを出した。
宮本
「高橋…?」
高橋
「投げろよ!思いっきり投げて、嫌な気持ちをぶっ飛ばせ!!」
宮本の顔に少し生気が戻ってきた。
宮本
「…………ああ!そうだな!!秋のために今から練習だな!」
高橋
「俺も次は絶対に打ちまくるぜ!」
こうして宮本は暗くなるまで投げ込み、元気を取り戻した。
Caractar Profile2
高橋友貴
1992年10月24日生まれ
右投げ右打ち
ポジション キャッチャー
背番号2
埼玉県立竜生高等学校
ミート力D
パワーA
走力D
肩力B
守備力C
リードB
メンタルB
宮本と同じく一年生でレギュラー。
パワーヒッターで五番バッターでいつもフルスイング!
宮本の一番の親友で一番の理解者。