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次代様は天才!

よろしくお願い致します。



第十一話 次代様は天才!


朝エルルが朝の鍛錬に裏庭に行くと、

「イオ、何これずるいわ!」

「アニー先輩、これ私の唯一の取り柄なんです、」

とイオは、半球状のドームの中に入って、アニー先輩の双剣の攻撃を防いでいる、

アニーがエルルに気づき、

「エルル君、見てよこれ、イオの得意の防御魔法なんですって、」

イオは両手を腰におき、大きなおっぱいを張らせ、

「エルルさんは、とても強いと聞きましたが、私の防御魔法を、破る事が出来ますか?」

イオはさらに胸を張らせ、挑戦的な笑顔でこちらを見ている、

アニー先輩が、

「キィー、悔しい!あのおっぱいじゃっなくって、あの顔!エルル君お願い!」

と、アニーがエルルを見ると、目をキラキラ輝かせたエルルが、

「イオさん凄いです!その魔法、防御魔法じゃ無いですよ、じゃあ行きますよ!」

エルルは半球状のドームに手を当てて、そのままずぶずぶとドームの中に入って行く、

イオはとても悪い笑顔でドームの中にずぶずぶとゆっくり入ってくるエルルに、

「えっ、エルルさん、ちょっと待って、待って、顔、顔怖いです、えっ、嘘!斬らないですよね!ね! いやぁーーーぁ」


朝礼前の食堂で机に突っ伏したイオが、

「うぅー、エルルさん酷いです丸腰の女性を斬るなんて、」

イオの問い面に座ったエルルが、

「だってイオさんが自信満々だったから思わず、まあ油断大敵って事ですよ、でイオさん少し真面目なお話ですが、イオさんが防御魔法だと思っている魔法は、空間魔法の派生系の結界です、」

イオは顔だけをこちらに向け、

「エルルさん、空間魔法ってあの超希少魔法の空間魔法の事ですか?」

「はい、その希少魔法なのですがイオさんの魔力量はどの位ですか?」

「私、今まであの防御魔法しか魔法が使えなくて魔力量だけなら宮廷魔導士筆頭クラスをはるかに超える量なのに、何て残念な娘なんだと父に言われていました、」

「素晴らしい!素晴らしい才能と、その才能を使う事が出来るポテンシャルの高い身体!

イオさん、僕の弟子になりませんか?僕ならイオさんの才能を開花させる事が出来ます、

お互い公爵家の使用人ですが、僕が主人様と先代様にかけあって、出来るだけ一緒に休める様にしてもらいます、もし先代様に呼ばれて辺境領勤務になってもイオさんを連れて行きます、」

「エルルさん顔、顔が怖いですよ、でも本当に私にそんな才能があるのでしょうか?」

自分に自信がないイオにエルルは、悪い笑顔をしながらイオの耳元で囁く、

「イオさん、僕の弟子になれば美味しいご飯と、美味しいお菓子が食べ放題ですよ、」

「私は、エルル師匠の弟子です、イオと呼んで下さい!」

と、いきなり立ち上がり両手で握手をされたよ、

「ありがとうイオさん、師匠何て呼ばず今まで通りでお願いしますね、で、早速これを、」

エルルは、イオに白い魔石を手渡し自身も同じ魔石を持ち手の平の上で、魔石を包む球形の結界を作り結界の中で魔石を浮かせる、

「イオさんの結界の応用ですね、いつもの結界を魔石に施す様なイメージで、まずは魔石に結界を張れる様にして下さい、結界を張る事が出来たら、このチョコレートと言う甘いお菓子をあげますよ、」

「エルルさん、お風呂の時までに結界を張って見せましょう!」

意気込むイオにエルルは、夜迄はさすがに無理でしょうと思いつつ、

「はい、イオさん頑張って下さいね、じゃあまた夜に、」


朝礼が終わり執事長達と食事をとりながら、

執事長と侍女長が、

「以前と思えばスープの味も良くなったんだが、昨日の食事と比べてしまうと、」

「そうね、あのパンケーキの味が忘れられないわ、」

そんな話をしている二人にエルルが、

「また機会があればお作りしますよ、で執事長、侍女長お話があるのですが、」

と、エルルがイオの話をすると、

「話は分かった、これから主人様方の所に挨拶に行くから、その時に話すと良いだろう、

「はい、よろしくお願いします、」


公爵家の食堂にある長いテーブルに屋敷の主人である金髪をオールバックにしているアルク、こげ茶色のウエーブの掛かった髪に青い瞳のアルクの妻マリー、母親譲りの茶色の髪に、父親と同じ緑色の瞳の一の姫のナターシャ、父親と同じ金髪に母親と同じ青い瞳の次代アイリス、くすんだ金髪に緑色の瞳の二の姫ナルゼ、が朝食を済ませると執事長と共にエルルが入ってきて、執事長が

「先日公爵家の執事見習いになりました

エルル・ルコルでございます、今日から御屋敷に上がりましたのでよろしくお願い致します、エルル挨拶を、」

「エルル・ルコルです、よろしくお願いします、」

エルルが一礼すると、アルクが

「エルル、待っていたよ先日はナターシャを救ってくれてありがとう、やっとお礼を言う事が出来たよ、私に出来る事であれば何でも言ってくれて構わない、」

エルルはチャァーンスとばかりに、

「では私と一緒に公爵家で働く事になりましたイオ・タリスマンを私の弟子としてお休みを合わせて頂き行動を共にする許可を下さい

、」

アルクはエルルの希望を興味深げに、

「あの防御魔法が得意だと言うメイド見習いだな、なんならエルル専属のメイドにしても構わないが、」

「ありがとうございます、主人様では普段は今まで通り御屋敷に勤めて貰いますが仕事のシフトを私に合わせて頂きます、」

「良かろう、彼女の了解が取れているなら彼女はエルル付きのメイドとしよう、ペレス良いな、」

「ありがとうございます、」

隣からマリー様が、

「あなた私にも義弟にお礼を言わせてくれない、」

「ああすまないマリー、エルル私の妻のマリーだ、」

「エルル、先日はお礼も言えずごめんなさい、本当にありがとう、」

マリー様の隣からナターシャが、

「エルル先生、ナターシャでございます、先日は命を救って頂きありがとうございました、で先生先程のメイドは先生の何なのですか?」

えっ、一の姫様何か怒ってる?マリー様が、

「ナターシャ、エルルは弟子にしたいと言っていたではありませんか、」

またまた隣から、

「あの、母様、姉上様私にも伯父上を紹介して下さい、」

「エルルは初めて会うわね、次女のナルゼよよろしくね、」

「伯父上、ナルゼでございます、」

「よろしくお願いします、ナルゼ様エルルとお呼び下さい、」

「エルル伯父上、今日学園には、エルル伯父上が送って行って下さいませ、」

アルクが、

「ナルゼ、今日はまだダメだよ、アイリスもエルルに挨拶を、」

アイリスはエルルの前まで来ると、目を輝かせながら、

「伯父上、アイリスでございます、伯父上は魔法の達人だと聞いております、ぜひ私に魔法を見せて下さいませ、」

隣でアイリスを誇らしげに見ていたアルクが、

「エルル、アイリスは将来宮廷魔法師になりたいそうだ、自慢では無いが学園では学年首席なんだそうだ、覚えた魔法が直ぐに使える様になると、教師が褒めていたよ、」

「若様、それは凄いですね、わたしの魔法はお見せする事はできませんが、お教えする事ならいくらでも、」

ペレスが、

「皆様、お時間でございますお支度を、」

ペレスの言葉と共に数人のメイドが入って来て、三人の子供達を連れて出て行くと、エルルはアルクに、

「主人様、若様の事でご相談が有ります、」


今まで微笑んでいたエルルの顔が真面目になり、あのナターシャを救う前と同じ顔をしているエルルに、アルクとマリーは息をのむ、

「エルル、お前は先程、息子に見せる事は出来ないが、教える事は出来ると言っていたな、私はそこが引っかかっていたのだが、」

「主人様、流石でございます、若様は、とんでもない魔法の才能をお持ちでございます、私の見立てでは若様は魔法を一度見れば、魔法を複写して行使出来る様になります、」

「凄い、アイリスは天才ね、じゃあエルルが凄い魔法を見せたらその魔法が使える様になるのね、」

嬉しそうにする奥様の隣でアルクは、真っ青になり床に膝をついてしまう、ペレスが駆け寄り椅子に座らせ、驚いた奥様が、

「アルク、どうしたの?顔が真っ青よ大丈夫?」

「マリー、落ち着いて聞いてくれ、魔力がない時に大魔法を使ったらどうなる?」

「そんなの生命力が魔力に変えられ下手をしたら、死んで、」

奥様はその先の言葉を出す事が出来ず、呆然としている、エルルは落ち着いた声で、

「若様は、最初に魔法を教えて欲しいでは無く、見せて欲しいと言われました、若様は御自身の力を知ってみえます、他の者が魔力を使い何回も何回も練習して覚える魔法が、一目見ただけで使える様になるのです、個人によって魔力量は変わりますが、普通は練習を重ねる事で増える魔力量が練習をする必要がない若様は生まれ持った魔力量のみで魔法を使っていると思われます、今後学園で高位の魔法を習う様になれば、魔力の枯渇が懸念されます、また間違って超高位の魔法を見てしまえばそれはとても危険な事です、」

奥様が急に抱きついてきて、

「エルル、お願い!アイリスを助けて!」

「エルル、私からも頼む、息子を助けてくれ、」

「分かりました、若様の目を守る魔道具を製作します、ただ実家に帰って研究室で製作しないといけないので実家に帰る許可を下さい、」

「エルル、実家とは辺境領の魔の森の事か?片道一カ月近くかかるぞ、」

「大丈夫ですよ、転移しますのでお昼過ぎには戻ります、」

呆けている二人にペレスが、

「主人様、若様には今日は学園を休んで頂きます、エルル行ってくれ、」

「了解です、執事長!」

と言い残しエルルは転移して行った。


久しぶりの我が家だが結界と、状態維持の魔法がかけてあるので問題無しだよ、

研究室に入り、さあて百眼虫の眼球の殻はどこだっけ、こんな事ならアイテムボックスに入れておけば良かったよ、

百眼虫は魔法耐性が非常に高い虫系の魔物で、ほとんどの魔法を跳ね返してしまう、

あったあった、この殻を魔法でちょちょいとプレスして、磨けばレンズ部分は完成っと、

フレームは虹色硬虫の足を使ってお洒落な細身の眼鏡にしてみたよ、

あとはもしもの時に魔力を補う腕環を、これも若様に合わせてミスリルの細身の腕環に瞳と同じ色の魔石を置いてっと、完成!

せっかく帰ったのだから、爺ちゃん達のお墓をお参りして、露天風呂に入り、食事を済ませて公爵家に戻ったよ。


使用人食堂で食事をしているメイド達に、

「少し話を聞いてくれ、今朝エルルとイオが鍛練をした際にエルルが、イオの魔法と体内の魔力量の希少性に気付き、イオはエルルの弟子となり魔法を教わる事になった、

すでに主人様からの了解を得ていて、イオはエルル付きのメイドになったが、普段は今迄通りメイド見習いとして働いてもらうが、

基本シフトはエルルに合わせるのでよろしく頼む!」

イオは先輩達に囲まれ、根掘り葉掘り聞かれるが答えられないイオに代わりアニーがマネージャーの様に質問に答え最後に、抜け駆けをしないように釘を刺されていた。


エルルが自室に転移で戻り御屋敷の裏口から中に入ると、ロバートさんが待っていて、

「エルル、早かったな若様の部屋で主人様と奥様が待っている、」

「はい、ロバートさんお待たせしました、ロバートさんも次代様の事を聞きましたか?」

「ああ、今日は私が若様達を学園にお送りするはずだったのでな、」

ロバートさんが次代様の部屋の扉をノックして、

「主人様、エルルが戻りました、」

部屋から声が聞こえ、中からメイドの先輩が扉を開けロバートさんが一礼しながら中に入っていく、

エルルも頭を下げながら中に入ると、主人様と奥様の間で椅子に座る次代様が見えた、

次代様の目の周りが真っ赤に腫れているかなり泣いていたのであろう、

「ただ今戻りました、若様には既に話されたご様子、若様、目を閉じて下さい、」

エルルは目をキュッと閉じるアイリスの目に手を優しく乗せて、腫れが引く様にヒールをかけるとそっと眼鏡をかける、

「若様、目を開けても大丈夫ですよ、」

恐る恐る目を開けたアイリスが、

「伯父上様、これは?」

「若様の目を守る魔道具の眼鏡です、もう魔法を見ても眼鏡を掛けていれば今までの様に魔法を読み取る事は出来ません、あとこの腕環は常にはめていて下さいいざという時の魔力の枯渇を防ぐ魔道具です、」

と、左腕の手首に腕環を付け、エルルは手鏡を取り出しアイリスに眼鏡を確認させると、以外にアイリスは眼鏡を気に入った様で、

「伯父上様ありがとうございます、凄くかっこいい眼鏡ですね大切に致します、手鏡を出したのは空間魔法ですか?魔力量を増やせば僕にも使える様になりますか?」

「若様、正直に申しますと空間魔法と、治癒魔法だけは難しいかと思います、若様の瞳もそうですが特殊な能力にはそれなりのリスクがあります、例えば私の弟子になったイオには空間魔法の素養がありますが、他の魔法が全く使えません、若様はまずは魔力量を増やす所から始めましょう、」

「わかりました伯父上様、あと私も弟子にして下さいませ、」

エルルとアイリスの会話を見守っていた主人様と奥様が、

「エルル、私はお前に助けられてばかりだな、ありがとう良かったらアイリスに魔法の手ほどきをしてくれないか?」

「はい、若様には魔法の家庭教師として教えましょう、」

奥様は次代様を抱きしめ、

「アイリス、眼鏡が似合っているわよ凄くかっこいいわ、腕環もお洒落で私が着けたいぐらいよ、」

「はい母上、僕も凄く気に入っています、良いでしょう!」

エルルが、

「では皆さんも一緒に、基本中の基本のトーチ魔法を人差し指の上に出して下さい、」

エルルに言われて部屋の中にいたロバートさんとメイドさんも人差し指の上に小さな炎を灯す、エルルも炎を出し、

「では、皆さんのトーチと私のトーチの違いが分かりますか?」

「伯父上、炎の色が違います、」

「若様、正解です、正確には炎の温度が違います、私の炎の方が温度が高いです、何故温度に違いが出たのかわかる方はいますか?」

皆が分からないと言う顔をしているので、

「それは物が燃える仕組みを理解しているかの違いです、後はその仕組みをしっかりイメージできれば、炎はこの様な青い炎になります、仕組みは炎が燃えるには空気が要ります空気が無ければ炎は消えてしまいます、さあ炎に沢山空気を送るイメージで、」

「わっ、凄い!炎が青くなった!」

「はい、若様イメージがお上手です、一度イメージを付けてしまえば、炎系の魔法は全て青い炎になって、威力が増します、若様そのまま魔力の限界まで炎を出す訓練を夜寝る前に行って下さい、魔力量を増やす事が出来ます、先ずはそこから始めましょう、」

アイリスは、眼鏡の奥の瞳をキラキラさせながら、

「はい!先生!」

と元気よく返事をして周りを見ると大人達は、中々炎の色が変わらず四苦八苦している、エルルはこの子は天才なのか?魔法に愛されている様だし将来が楽しみかも!

あっ、忘れてた!

「忘れていましたが若様の剣の腕はどれ程でございますか?私は魔法も得意ですが、剣もエドモンド様よりは得意ですよ、」

若様は思いっきり顔を外らせ、

「ぼっ、僕はけっ、剣術には興味無いかな!」

主人様がにやにやしながら、

「それは良い!アイリス、エルルに剣術を習うと良いぞ!」

ロバートが慌てて、

「お待ち下さい!主人様、エルルは剣術に関しては手加減がありません、エルルと相対したら若様に生涯のトラウマが出来てしまいます!」

エルルがにやにやしながら、

「ロバートさん大丈夫ですよ、安全な光剣を使いますから、若様!私と剣術の鍛練をしますとこの光剣をプレゼントしますよ!」

と、光剣に魔力を通し美しい水色の光の刀身を出すと、アイリスは目を輝かせ、

「伯父上!この美しい魔法の剣が頂けるのでしょうか?」

「はい若様、毎日一生懸命欠かさず剣の鍛練をなさるのでしたら、差し上げましょう、」

「はい!毎日頑張ります!」

アイリスの言葉にアルクは喜び、ロバートは無言で目を閉じて首を左右に振っていた、

そしてアイリスは次の日より激しく後悔する事になる。


夜イオさんと一緒に女性風呂の清掃を済ませ男性風呂に行くと、侍女長と、アニー先輩が、ジャン先輩に叱られていたよ、なんでもジャン先輩がお風呂から上がって来たら、侍女長とアニー先輩が脱衣所に入って来て驚いたらしい、ジャン先輩がエルルに、

「エルル、どういう事だい?」

「僕とイオさんの二人の新人が最後にお風呂を掃除するのです、で大きくて掃除が大変な女性風呂の掃除を済ませて、こちらで入浴しているのです、」

「それは分かったが、侍女長と、アニーは?」

エルルはジャン先輩から目を外らせ、

「イオさんを、一人で男性風呂に入らせるのが心配だからじゃないですか、」

侍女長がそれよ!とばかりに、

「そうなのよ!さすがにエルルも男性でしょう、間違いが起きない様に私とアニーで一緒に入っているのよ、」

ジャンはジト目で二人を見ていたが、

「とりあえず分かりました、エルル皆が持っているバスローブは君が用意してるのかい?」

「はい、バスローブと洗面セットに洗面器を付け、今なら銀貨七枚で名前を付けて提供していますよ、」

「エルル、じゃあ僕の分をお願いするよ、」

「はい、まいど!」

ジャン先輩が洗面器とバスローブを持ち帰ろうとしたので、

「ジャン先輩!バスローブはあそこにかけて置いてくだされば、僕が掃除の時にクリーンの魔法で綺麗にしておきますよ、」

「じゃあ明日からお願いするよ、おやすみエルル、」

「はい!おやすみなさいジャン先輩、」

ジャン先輩が帰って行くと、

「エルル助かったわ!ありがとう私達先にお風呂を頂いても良いかしら、」

「はい良いですが、侍女長一つ貸しですよ!」


ようやくエルルがお風呂から上がるとイオさんが、

「エルルさん!見て下さい結界が張れましたよ!もう少しで魔石も浮きそうなんですが、チョコレートを下さい!」

エルルは目を見開き、イオさん貴女も天才なのか!よく見ると魔石も結界の中で浮き上がりそうになっている、エルルは本当に夜までに魔石に結界を張ったイオに、

「イオさん凄いですね、まさか半日で結界を張れる様になるなんて、はいご褒美のチョコレートです、いっぺんに食べ過ぎちゃダメですよ!」

エルルが板チョコをイオに渡すと案の定アニー先輩がイオだけズルい!と言い出し、エルルが

「これはイオさんのご褒美ですから、イオさんに少し分けてもらって下さいよ」

と言い、イオは泣く泣く板チョコを三つに破り、三人で分けて少しだけチョコレートを食べ、三人共ほっぺをおさえていたよ。














ありがとうございました。

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