プロローグ
現在はプロローグしかありませんが、好評ならば続きを出していくつもりです。
初めての小説でいたらぬことばかりですが、あたたかな目で見守っていて下さい。
俺の今の状況を説明しよう、現在高速道路を法定速度ギリギリで走っている、助手席には金髪の少女が乗っている。
これだけ聞けば、俺がただのロリコンで、気持ち良くドライブをしているようにも感じられよう…そう、この少女が暗殺対象でなくただの少女ならば...
何故こうなったのかを説明すると、話は一週間前に遡る。
が、その前に俺の自己紹介をさせていただこう。
俺の名前は榊優馬、年齢は24、職業は殺し屋をしている。
殺しをい良い事だとは思わないが、むやみやたらと殺している訳では無い。
自分の中で、殺しには色々とルールを課している、一つは、私的な理由では殺しはしない。二つ目は、殺す相手の最後の願いを一つだけ叶えてやることだ。
このためには、必要ならば俺自身も願いを叶えることに協力するが、俺の経験上大した願いを言うやつはいなかった、最後にタバコを吸わせてくれだとか、高い酒を飲ましてくれだとか、パチンコを打たせてくれだとか、彼女に会いたいだとか、そんなレベルだった。
さて、自己紹介が長くなったが、話を戻そう、遡ること一週間。
俺はいつものように事務所で依頼主を待っていた、どうにも、どこかの会社の社長らしいが、生憎と俺はそういった人に知り合いはいないので全く知らない人物だ。
昼の1時頃、「榊さんはいらっしゃるかな?」と少し低めの声が玄関から聞こえて来たので、「どうぞお入りください。」と部屋へ案内をした。
見た目は40代の男性で横に2人の側近らしき人がいる、3人とも背広を着ており、体型的には俺とは大差無さそうだった。
「それで、依頼内容は?」と、俺が尋ねると、「勿論殺しのお話です。」
と、当然の答えが返ってきた、俺は「対象の名前、住所、性別、分かるならば年齢、あるならば顔写真、最後に殺しの理由をお願いします。」と、いつも通りに、紙を挟んだバインダーを手渡した。
「わかりました、少しお待ちいただけるかな?」と言うので、俺は「ごゆっくりどうぞ」と答えた。
数分後、「これでお願いします。」と、バインダーを返された時、正直俺はハァ?と思った、声を出さなかったのが意外なくらいに。
住所と名前には問題が無かった、だが、顔写真、殺しの理由が問題だった。
「この娘を殺すんですか?」と俺は聞いた、なぜなら写真の少女は、はっきり言って俺の思うロリコンの抱く理想像だったのだ。
名前はソフィア、髪は金髪、年齢は13歳、そして殺しの理由が企業の為、ということだったのだ。
別に俺はロリコンではないし、幼女を殺すのに躊躇いがある訳では無い、問題はその娘を殺す理由だ、どう考えてもその娘が企業に影響するとは思えないからだ。
俺は「本当にこの娘ですか?」と聞いた、「そうです。」と、男は答えた、そうと言われればそれに従うしかない。
「それではこちらも準備があるので、1週間ほど時間をください」と、俺が言うと男は、「分かっています、良い報告を待っていますよ。」と言うとそのまま帰ってしまった。
この小説を読んでいただきありがとうございます。
今回はプロローグということで、榊優馬の受けた奇妙な依頼について書いています。
前書きにも書いた通り好評ならば続きが出ますが、不評ならばここで打ち切りです。