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キーホルダーをじっと眺めていれば、頭の中に兄の声が響いてくる。

その声を覚えているわけではないので、あくまでも想像の産物でしかない。けれど、こっそりと読み始めた割りには何度も何度も読み返した兄の文章がそのまま音となって甦ってくるのだ。


『妹の視線を振り切るように、家から出たあの日のことを、時々思い出す。

過去の出来事は大抵、ぼんやりとしていてはっきりとは覚えていないのに、妹が僕たちを追いかけようとしていたことだけは忘れることができない。

まさかあのまま、家に戻らないなんて思いも寄らなかった。

ただ母と二人で買い物に出るだけだと思っていた僕は、妹の顔を見るのがあれで最後になるなんて想像もしていなかったのだ』


叔母の家に来るまでの間も、読み返したから一言一句違えることなく諳んじることができる。

それこそ全文を覚えてしまうほどには目を通したのだ。たった数日で、ノートの端が寄れてしまうほどには。


「ずっとずっと考えてた。お母さんは何で家を出たんだろうって」


それこそ、気遣いなどできなかった幼少期には父に聞いてみたりした。

『何でお母さんは帰ってこないの?』と。

父は数秒間だけ黙り込んで困ったように頭を掻いた。

そして、お父さんとお母さんは喧嘩しちゃったんだよ。と笑って私の頭をぐりぐりと撫でる。それはつまり、それ以上の追及を許さないという仕草でもあった。


「お父さんは多分、誤魔化してた。本当のことを言ってくれたことはないの。ずっと、聞かれたくないんだろうって思ってたから……」


叔母は私の顔を見つめて、何度か深呼吸を繰り返した。静かな息で、耳を澄ませていなければ聞こえないほどだった。だけど、この音の無い部屋では妙に大きな音として響く。

けれど叔母は、私の質問に答えることはなく、既に空っぽになったコーヒーカップを見て「今度は紅茶にしようか」とふわりと笑んだ。

頷けばそっと席を立った叔母がふと、テレビの横の飾り棚に並んだ家族写真に目を移す。

その目が一瞬だけ遠くを見据えて、ちらりとこちらに戻った。

私の視線に気付いた叔母は少し気まずげに顔を伏せて、「貴女には危険なことをしてほしくないのよ」と呟く。


「危険なこと?」


ただ、叔母にノートを見せて兄のことを聞こうとしただけなのに、それが危険なことだなんて、なぜそんな考えに結びつくのか。

不思議に思って問い正そうとするが、彼女はアイランドキッチンの向こう側に消えていた。

かちゃかちゃと音がするのでティーカップや茶葉なんかを用意しているのだろう。

テーブルの上に置いたノートにもう一度視線を落とす。


一方的に送りつけられた小包だった。


送り主の名前や住所も記載されていたけれど、それが本当かどうかを確認する術はない。勇気を出して、そこに書かれていた電話番号に掛けてみたけれど、お掛けになった電話番号は現在使われておりません。という無機質なメッセージが流れるだけだった。

この分だと、住所や名前もデタラメである可能性が高い。


そんな風に送った小包に、どんな想いを込めたのだろうか。


『母はあの日、旅行鞄さえ持っていなかった。

持っていたのは小さなハンドバック一つだ。

街中である人物と遭遇して……今思えば、待ち合わせしていたのかもしれないが、その人に導かれるようにして、そのまま家には帰らなかった。僕はただ、何で、どうしてと、と繰り返していたように思う』


美しいとはいえない文字の羅列。

だけど、それがひどく兄を思い起こさせた。

乱雑で、武骨な文字。だけど、丁寧に書こうとしているのがよく分かる。


「きわこちゃん、そのICレコーダーなんだけど……何か勧誘みたいなこと……吹き込まれてなかった?」

「勧誘?」

「そう……ええと、何て言えばいいかしら」

「どこかの会員に誘うとか、そういうやつ?」

「ええ」

「そんなわけないじゃん。これ、お兄ちゃんの友達の音声データだよ」

「そう、そうよね」


ティーポットを高い位置に掲げてそこから琥珀色のお茶を落とす。その動作に慣れているのを見て、叔母はもはや私とは別の世界に住む人間なのではないかと思った。

別に何でもない仕草であるにも関わらず、過ぎた年月のことを思う。

私の面倒を見てくれていた、私だけの叔母は、紅茶の茶葉を急須に入れるような人だった。


「何? さっきから一体、何が言いたいの?」


入れてもらった紅茶を眺めながら、問う。

ソーサーに添えられた薄切りのレモンに、胸を締め付けられるようだった。

こんな洒落たことをする人ではなかったと、つくづく思うのだ。


「あのね、きわこちゃん」

「うん」


一つだけ呼吸を置いた叔母は、今までに見たこともないような厳しい顔をしていた。


「―――――きわこちゃんのお母さんは、良くない人達のところへ言ったのよ」


「……良くない人?」


回りくどい言い方をするのは止めて、と抗議すれば、叔母は大きく息を吐き出した。

どうやら観念したらしい。

そうね、きわこちゃんも子供じゃないんだしねと笑う。

どこか愁然とした笑みだった。


「貴女のお母さん……美里ちゃんは、ね、自己啓発とか、そういう類の集会に参加しているようだったの」

「自己啓発?」

「そう。あの子は……少し大人しい感じで、自分の意見をはっきりと言えるような人ではなかったから。そういうところが貴女たち……きわこちゃんと宗司君ね? に、悪い影響を与えるんじゃないかって心配になったようなの。

私も兄さんもそんなのは気にする必要ないって言ったのよ?

子供は母親だけの影響を受けるんじゃないし、何たって兄さんが居るんだから……美里ちゃんに足りない部分は夫である兄さんが補う。だから、余計な心配することないって何回も言ったんだけど……」


『美里ちゃん』とその名を呼ぶときだけ、ほんの少しだけ息を止める。叔母も、その名を口にするのは久しぶりなのだろう。何て呼べばいいのか戸惑っているような気もした。


「少しでも自分を変えたい、変える努力をしたいって言われてしまったらね……」


結局、母を説得することは叶わなかったのだと視線を落とす。

その頃には既に、自己啓発セミナーの人間と懇意になっていたようだ。

母はその人からかなりの影響を受けていたようで、初めは顔見知り程度であったものが友人関係に変わるまで時間はかからなかったと言う。

そもそも本当にただの友人同士であったかどうかは疑わしいが。


「それだけで終われば良かったのだけど」


テーブルの上に置かれたままの手紙に視線を移した叔母が強く目を閉じた。

「悪い影響を受けているようには見えなかった。初めは、ね」


前よりも明るくなった気がする。言葉をはっきりと発するようになった。変化はとても些細なものだったと言う。よほど親しくなければ気付かないほどに。


「人が変わるっていうのは、本当はね、ものすごく大変なことなの。

私はあのときまだ若かったから、その重大性に気付いてもいなかった。

でも、兄さんは……何か思うところがあったんじゃないかしらね」


徐々に変わっていくのではなく、自己啓発セミナーを受けた途端に突然変わった妻。

ゆっくりと快活になったわけではなく、ある日、ふと気付く。


―――――笑い方が、自分の知っている妻とは、違う。


そこに危機感を覚えるのは夫として当然のことかもしれない。


「変えようとしても変えられないのが「自分」なの。変わろうとして変わらないのが「人間」だと思うのよ。だから、もしも自分を変えようとするなら、それにはとんでもない時間と労力が必要だと……私は、そう考えてる」


だからこそ、人は変わるためにもがき、苦しむのだ。……と、叔母は言う。


「……だけど、人って意図せず変わるときがあるよね?」


私が問えば、叔母はそっと肯いた。

そうそれは例えば、自分でも予想できない「何か」に遭遇したとき。自分を変えてしまうような何かが起こったときのことだ。失恋したときや、身内の不幸、友人や恋人の死もそうであるし、あるいは自然災害などもそうかもしれない。大切な人や大切なものの喪失は、自分でも気付かないほどに大きな影響を与える。

その変化に対応する為に、自分を変えるしかないのだ。

それはきっと、無意識の行いで、自分でそうしようと決めたわけではないだろう。


「そうね、きわこちゃん。きわこちゃんの言う通りよ。だからこそ、兄さんはおかしいと思ったんでしょう」


けれど、様子を見ることにしたのだ。何より、セミナーへ通うのが楽しいとのたまう妻のために。

その「思いやり」が、妻をとんでもない方向へ導くとは知らずに。


「美里ちゃんがいなくなってから、セミナーのことをよく調べてみたのよ。

そしたらあれは自己啓発セミナーなんかじゃないことが分かった」

「……どういうこと?」


「私にも良く分からないの。

自分たちでは、新興宗教団体を名乗っているみたいだけれど……多分違うわ」


ぞわりと皮膚が粟立った。

叔母が、声を低くして、囁くように語ったからだ。

まるで、誰かに聞かれることを恐れるみたいに。


「……兄さんは美里ちゃんを捜してた。それこそ必死になって。

そして、突き止めたの。だから、美里ちゃんと宗司君の居場所を知らなかったわけじゃない。

知ってて、連れ戻すことができなかったのよ」


その衝撃的な告白に、一瞬、呼吸が止まった。

私は当時のことをはっきりと覚えているわけではない。

まだ5歳だったからそれも仕方ないことだろう。

けれど、父が母と兄を捜しだそうとしていたのは知っている。親戚に不幸があったときに、年寄り連中がその話題で盛り上がっていたからだ。

当時の父はそれこそ半狂乱だったのだと聞く。娘と一緒に首でも括るかと思ったと。

それが本当かどうかはわからないけれど、あながち嘘でもなかったと思っている。

大人たちはいつだって、笑いながら話していた。

もう、あんな人のことは忘れて次の嫁さんを探しなさいと。

母と兄が消息をたったことなど、大したことでもないかのように。


「……居場所を知っているって言っても、住所を知っていたわけじゃないのよ。ただ、そのセミナーを主催していた人のところに居るっているのが分かっているだけで。いくつかある拠点のうちのどこかに隠されてしまったようなの。その……拠点っていうのが、どこにあるのか特定できなくてね」


叔母はずっと下を向いたままだった。その目はどこか遠くを見据えている。当時のことを思い出しているのだろう。恐らく、今この瞬間まで明かすことのなかった事実を。


「ちょっと待って。それって、どうしてそこにいるって分かったの?」

「同じセミナーに通ってた人が教えてくれたのよ。……というか、その人は一、二回参加して止めたみたいなんだけど。あそこはちょっと怪しかったから、もしかしたらって」

「そう、なんだ」

「ええ」

「それで? 何で? 何で、お母さんはそこに? お父さんは何もしなかったの?」


自分の知らなかった事実が明かされていくのは、とても恐ろしかった。

知らなかったということは、知らされなかったということで、それはつまり知る必要がないと判断されたからだと思う。

父はあえて、このことを隠していたのだろう。

そこに何か後ろ暗いことがあったのではないかと疑ってしまう。

自然と問い詰めるような口調になった私に、はっと顔を上げた叔母が声を張り上げた。


「兄さんは何もしなかったわけじゃない!」


何をしようとしたのか振り上げた拳がティーカップにぶつかって、ガチャリと音をたてる。

思わずびくりと肩を竦ませた私を見て、叔母も目を瞠った。そして、椅子の背もたれに上半身を預けて、大きく息を吐き出す。

すっかり勢いを失ったようだった。

「ごめんなさい、きわこちゃん」

右手で額を抑えつつ小さく首を振った。

「もう昔のことだって言うのにね」と力なく笑う様子に、今度は私が声を上げる。


「違うわ、叔母さん。これは過去のことじゃない。絶対に違う」


古びたノートが、音も無く存在感を示しているように。

これは、決して終わった出来事などではないのだ。


「……きわこちゃん……」

「私、お兄ちゃんが今何をしているのか知りたいの。お兄ちゃんだけじゃない。もちろん、お母さんのことだって気になってる」

「……そう」

「だって、私のお母さんとお兄ちゃんのことなんだよ」


これほど叔母に世話になっておきながら、母親のことが気になってしまうことに何も感じないわけではない。自分を捨ててどこかに行ってしまった母親のことを、もう赤の他人だと斬り捨ててしまえればどれ程に楽だろう。私の「母」は、私を育ててくれた叔母だと断言できたなら。

だけど、そうではない。


「叔母さん、お父さんが何もしなかったわけじゃないって言うなら、どうして連れ戻すことができなかったの?」


会話の合間に落ちる僅かな沈黙に呑まれる。

空気が薄い。


「……美里ちゃんの居場所を聞きだそうとしたのよ。セミナーの事務局へ何度も足を運んで」

「それで?」

「居場所は教えられないけど、取り次ぎならできるって言われて。直接会いに行くって言っても暖簾に腕押しでね……仕方なく、お願いすることにしたの」


どうして、母は……兄は、帰ってこなかったのだろうか。

叔母は私の顔を観察するように眺めている。何を伝えるべきか迷っているのだろう。

やがて気を取り直すようにティーカップに口をつけた彼女は、再び声を落として語った。


「……美里ちゃんがどうやらね……兄さんに、暴力を奮われたって訴えたらしくて―――――」

「……え?」


図らずも間抜けな顔になっているだろう私に、叔母は力強く頷いた。

「ええ、そうなの。おかしなことに、そんなことを言っていたみたいなの」


朗報を期待して事務局へ顔を出した父に、事務員が冷淡に告げる。

美里さんは面会を拒否していると。


「面会?」

「そう、面会」


不自然な物言いだと思った。

だって、当時の父と母は夫婦であるから、互いに顔を合わせるのにそんな事務的な言い方をする必要はどこにもない。それはまるで、仕事の打ち合わせでもするかのような言い方ではないか。

もしくは、赤の他人との対面を示しているかのような不自然さが伴う。


「貴方の奥様は、貴方を怖がっています。……そう言われたらしいわ」


暴力的な亭主から息子を連れて逃げ出した、不幸な妻の構図が浮き上がる。

それが真実かどうかはさておき、「被害者」だと主張する人間がいるなら、必然的に加害者が生まれるものだ。この場合の被害者は母であり、加害者は父だ。


「それでお父さんは引き下がったの?」

「そんなわけないわ。当然、食い下がった。暴力を奮ったことなど一度も無いって」

「そしたら?」

「暴力を奮う男は、大抵、そう言うんですよって」


取り付く島もなかったらしい。

被害届を出していたわけじゃなかったのが幸いと言える。けれど、いつの間にか近所でもそういう噂が広まっていた。

警察に相談した際も、母親と一緒であることが確実であれば、誘拐されたとは言えないと取り合ってもらえなかったようだ。諸外国ではまた事情が違ってくるだろうが、現在の日本では、保護者が一緒であれば犯罪に巻き込まれたとは言えないのかもしれない。

ただの家出なのではないかと、詳しい事情さえ聴取しなかったのだと叔母が息を吐いた。

「今、思えばね……あのときの警察の対応も不自然だったかもしれないわ」

叔母は恐らく、そのとき父の傍に居たのだろう。

応対した警官は、興奮している様子の父をただただ宥める方向に持っていったようだ。

そしてついには、「そもそもあんたが何かしたんじゃないか」と言いがかりまでつけてきた。

娘は無事なのかと問いただされそうになって、ようやく気づいた。

――――――疑われている。

自分が妻と息子に何かしたのではないかと。


「噂って言うのは本当に恐ろしいわよね。それが本当かどうかなんて誰も気にしない。人の口に上った回数が多ければ多いほど、それが真実のような顔をするのよ」


母と兄が居なくなった当時、父が何を思っていたのかはよく分からない。だけど、ここまでの話を聞いていれば想像することはそう難しくなかった。

このままでは、私と引き離されてしまうと感じたのだろう。


「何だか恐ろしいことになってるって、言ってたわ」


自分の知らない間に、何かとんでもないことが起こっている。

けれど、誰が何をしてこうなってしまったのかがはっきりと分からない。自分の妻は、一体、どういう人物と懇意になってしまったのか。そして、なぜ、家を出なければならなかったのか。


「そしてね、決定的な出来事が、あったのよ」


今までで、一番思いつめた顔をした叔母が窺うように私の顔を見上げた。

少し青褪めているように見えるのは気のせいではないだろう。


「きわこちゃんが……」

「私が?」


「誘拐されそうになったのよ」


息を呑んだのはどちらだっただろうか。

叔母は自分の身を守るように、両腕を胸の前で交差させている。


「私と二人で歩道を歩いているときだったわ。ああ、そうだ。近所のスーパーに卵を買いに行こうとしていたのよ」


くるりくるりと動く叔母の目が、当時の恐怖を思い起こさせる。

そんな記憶はどこにもないのに、なぜか、覚えているような気もした。


「繋いでいた手を離した瞬間に、黒塗りのバンが、物凄い勢いで歩道に乗り上げてきたの」


もしも叔母の手が私の肩を掴んでいなければ、車の中に押し込まれていただろうと語る。

「あれが多分、間一髪というやつね」

時間にして、たった数秒の出来事だったようだ。


「あまりの出来事に、私が声を上げたものだから……周囲に人が集まってきて。車は慌てて去っていったんだけどね。とにかく怖くて」


父の一件があったから警察に通報することを躊躇ってしまったのだという。


「すぐに家へ帰って兄さんに電話したのよ」


この街から出るべきだって――――――。


叔母はまるで、とんでもない罪を告白するような思い詰めた顔をしていた。


「……だから、勧誘なんじゃないかって? その、宗教団体か……もしくは何だかよく分からない組織?への」

「え、ええ。そうね……」


荒唐無稽な話だと思った。

まるでドラマか映画か何かみたいだと。第三者が耳にすれば笑い飛ばすような話かもしれない。

だけど、この話を口にしたのが「私の叔母」だということだけで、信じるに値するような気がした。






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