表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

ぼくの詩集

綺麗な言葉

作者: 桜井あんじ

ぼくの言葉に 力がない


今日の現実を生きる人々に

なんの役にもたたない


ぼくの書き連ねる

ただ綺麗なだけの言葉

それじゃ誰の飢えも 満たすことができない


書き連ねども 書き連ねども

ただ雑多な散文が 増えてゆくばかり

それは世界の小さな破片ですら ない

頼りない ぼくの断片


ぼくの詩は 死だ


美とはもっとなにか ちがうはず

美とは 力で あるべきだ


ならば ぼくは 書きましょう

せいいっぱいの きれいごとを

力ある きれいごと

だれかに なにかの 力あたえる きれいごと

そのほうが ずっといい


ぼくは ぼくのからだを

パンのように 少しづつ ちいさくちぎって

それを 言葉に変えて

公園のすずめたちに あたえるように

世界に ばらまき 与えましょう

それで誰かの飢えが 少しでも みたされるなら

本望じゃ ありませんか

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言]  葵枝燕と申します。  「綺麗な言葉」、読ませていただきました。  「ぼくの書き連ねる/ただ綺麗なだけの言葉/それじゃ誰の飢えも 満たすことができない」、確かにそうかもしれないと思いました。…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ