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第二話 ロマンスのはじまり

首都についたサイトは、もう遅いので、受付もしまってるであろうと思い、とりあえず街の宿屋を探していた。その途中、ふと酒場が見えたので、入ってみることにした。


サイト「ああ、そうだ、俺は魔王討伐の勇者に応募しにきたんだ。」


気さくに自分の話をするサイトだった。サイトはうれしかった。憧れの都会人とこうして対等に話をしているのだ。


サイト「それでよ、今夜とまる宿を探してるんだけど、どっかいいとこないかな。」


酒場の客「ああ、それならここからちょっと王宮のほうへ行ったところにちょうどいい宿屋があるよ。だいたいいつも空きはあるけど、念のため早めに手続き済ませておいたほうが いいな。」


サイト「ああ、わかった、サンキュー。」


その客の言ったとおり、宿屋はあった。サイトは手続きを済ませ、さっきの酒場に戻った。


サイト「あんたの言ったとおりだったよ。あんがとな。」


そうしてサイトの首都での一日目は過ぎていった。


次の日、サイトは王宮へ向かった。王宮には勇者募集のビラが貼ってあった。門の兵士に自分が勇者に応募しにきたことを伝える。 兵士は確認をとりにいって、しばらくして戻ってきて、サイトを城の中へ案内した。とくにテストとかはないようだった。


兵士「この部屋がおまえの部屋だ。魔王討伐に向かえば命の保障はないんだ、しばらくゆっくりとしているがいい。ああ、トレーニングルームは好きに使っていいぞ。」


兵士はそういうと部屋をでていく。サイトはとりあえず城の中を探索することにした。入ってはいけないといわれたところには入らないようにして。


謎の女性「わっ!」


サイト「!!」


とつぜん謎の大声が後ろから聞こえてきて、サイトはびっくりした反応をみせる。


謎の女性「あっはっはっは、驚いた?あなたも勇者に募集しに来た人ね、さっき兵士に案内されるのを見てたわ。あたしはマリ。あたしも魔王討伐の勇者として この城に来たの。よろしくね。」


サイト「ああ、そうなの、こちらこそよろしく。」


田舎で幼馴染の女としか話したことのないサイトは、都会の綺麗な女性と話すのはかなり緊張した。


マリ「あらら、なんだか冴えない感じね、顔は結構ハンサムなのにね。」


サイト「ああ、悪かったな、田舎から出てきたもんでこういうのは慣れてないんだ。」


マリ「あら、そうなの、にしても田舎から勇者に応募だなんて珍しいわね。ほとんどの村は断ったはずよ。だってろくに訓練も受けていない人が魔王やその部下と 戦えるはずないもの。あなたはなにか武術を?私はこれでも都市で一番の剣術道場で一番の剣の腕前なのよ。」


サイト「いや、俺はとくになんにも。ていうか都市で一番の剣術道場で一番の腕前って、君すげーんだな。」


サイトは改めて思った。自分では勇者は無理だと。だがこのまま村へ帰るのも、ほらあたしの言った通りじゃない、というメーリンの顔が浮かんで、嫌だなと思った。 そうはいくかよ、絶対なんとかしてやるぜ。と、サイトは決意を新たにしたのであった。


その後マリとは何回か顔を合わせて、なんでもない会話をした。サイトの田舎での話とか、マリの都市での剣術訓練の話とかを。


そして、ついにその日がやってきた。王が魔王討伐へ向かわせるべく、勇者達を呼び出したのである。to be cotinued

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