聖女と欺瞞と向日葵と
「主よ、お恵みを…… 飢えた大地に、わずかばかりの祝福をっ……!」
天を仰ぎ祈りを捧げる聖女。村人たちはみな固唾を吞んで、その成り行きを見守っている。彼らの視線の先には、乾いた土くれ。雑草ひとつありはしない、寂しき花壇。何の面白みもないその場所を、何故だか全員が注視する。
「さあさ、ご覧ください……! もう間も無く……神の御心が顕現しますよっ!!」
聖女は祈りをやめ、村人たちへと向き直る。場の緊張はピークに達している。方々でごくりと喉を鳴らす音が聞こえた。
静寂の中、ふと唐突に。
花壇の中心から――緑が、芽吹く。
小さな苗はするすると丈を伸ばす。1メートル、2メートル、3メートル……瞬く間に成長し、天空へと向かって起立する。
「太陽神の御許にっ! この貧しき大地に、満開の花を咲かせましょ~!!」
茎は葉を付け、その頂点が花開く。太陽の光を受けてきらきらと輝く、黄金の花。周囲からは驚愕の唸り声が漏れた。あまりの神々しさに、打ち震える村人たち。
咲き誇る、第二の太陽。
それは満開の――向日葵だった。
「すげぇ…………すげぇべ……!! 向日葵だべっ!!」
一人の呟きが皮切りとなり、次々と歓喜の声が上がる。感動のあまり、目尻に涙を浮かべる者まで出る始末。
「ほんとうにきれいやわぁ……! うちの村でこんな立派な向日葵を見られるんなんてねぇ……! 長生きはするもんだねぇ……」
この日、村人たちは奇跡を目の当たりにした。
そう、奇跡だ。
この世界には、奇跡の力が存在する。神から与えられし恩恵――ギフト。ギフトを操る者たちは、人ならざる偉業を可能にした。まるでそれは、神の御業。
だが実際の所、神など居ようはずもない。
あるのはただ、異能を使役する――人間だけだ。
感動冷めやらぬ中、一人の老人がよろよろと前に出る。
「聖女様っ…………!! あんたはすんごいお方だっ……!! 是非ともうちの村で、神さまのご加護を与えてはくんねぇだろうかっ!? この村には、貴方様が必要なんだべっ!!」
深々と頭を下げる老人。恐らく、彼は村長だろう。垂れ目で腰の曲がった、顎ひげの長い老人。風体で分かる。お偉いさんの特徴にドンピシャだ。
「いえいえっ、そんなぁ! 私はただの一介の聖女に過ぎません……そんな大層な者じゃありませんよ~! まあでも、そうですねぇ。私、何だかこの村気に入っちゃいました! 神様のご加護、大盤振る舞いしちゃいましょうかっ!!」
腕をグルンと回した聖女に、拍手喝采。村人たちは一様に感謝の言葉を告げ、聖女の両手を握る。恭しく頭を下げる村人たちに、聖女はによによと笑いながらお辞儀を返した。
彼女もまた、神よりギフトを授かった身。自身の思うがままに、向日葵を咲かせることが出来る――それ以上でも以下でもない。何ら変哲のない能力。強いてメリットを見出すならば、通常よりも少しばかり時を節約できる事だろうか。
奇跡と言うには、控え目な。まさに聖女と言うに相応しい。そんな慎み深い、ギフトだった。
♢
「何なのよっ!! このくっだらないギフトはっ!!」
思わず頭を搔きむしる。信じられない、信じたくない。せっかくこの身に宿ったギフトが、よりにもよってこの有様! はずれもはずれ、大外れだ!
ギフトを宿す事。それ自体は、紛う事なき幸運だ。神の恩恵を受けた選ばれし者。にも関わらず、一体なんだこの仕打ちは!
「ぬか喜びも良い所じゃない!! ギフトが宿れば一生安泰っ!! 国からは莫大な補助金が出て、悠々自適な聖女ライフが待ってるんじゃないの!?」
国にとって有用なギフトであれば、相応の待遇を受けられる。能力の内容によっては、城すら建つとも言われている。まさに一攫千金だ。努力? 家柄? 関係ない! ギフトが宿れば、それだけで勝者足り得る。一城の主となって、街を見下ろせる。あの高慢ちきな貴族どもをギフト一本でぶち抜いて、思いっきり高笑いを浴びせてやるはずだったのに……
『聖女は神に近しい役職がら、常人よりもギフトを宿しやすい傾向にあるみたいだ』
何の根拠も無い噂話だったが、私はそれに全人生を掛けた。狙いはまさに、ギフトによる成り上がり。教会の門を叩いた時から、この身は既に煩悩に塗れていた。ギフトを手に入れる、それだけが至上目標。他は二の次三の次。でなければ、誰が好き好んであんな退屈な牢獄に足を踏み入れるってのよ!
「今日この日を目指して、必死に耐えて来たのに! 返しなさい! 私の涙と汗と青春と……あと諸々っ! たくさんっ!! 返しなさいよっ!!」
どれだけ暴れてみても、目の前の現実は覆らない。視界の端には、鉢植えがドンと鎮座する。
鉢の中心には凛と咲き誇る――向日葵の姿。
土もなく、水もなく、それでも向日葵は咲き続ける。これぞまさに奇跡だ。若干スケールは小さいが、奇跡である事に相違ない。そのはずだ…………うん。
「しょーもな…………」
こんな日は――ヤケ酒としゃれ込むより他にない。
「だいたい何なのよっ! 向日葵って!! これのどこが神の奇跡だって言うの!? 神様ってのはえらい貧相なのね!! 奇跡ってんなら、黄金のひとつでも出してみなさいっての!!」
「今日は一段と荒れてるわね~ とても聖女様のセリフとは思えないわ…… まあアンタらしいんじゃない? アンタ昔っからそうよね? 何をするにも、上手く行った試しがない。主はアンタに試練をお与えになっているのよ。『乗り越えよ、さすれば道は開かれん』ってね」
「はあああっ!? 何が『主』よ!! んなもん××くらえよ!! そっちこそ、いつまで何猫被ってんのよ!! 気持ち悪いっ!!」
「まあ落ち着きなさいな。ギフトを授かっただけでももうけもんでしょ? 何の恩恵も得られない子だって、大勢いるんだから」
目の前でエールをあおる、友人A。彼女との付き合いはそこそこに長い……というよりも、彼女の他には付き合いが無い。大多数の聖女見習いは私の本性を知ると、そっと距離を置いた。腹黒聖女と一緒にいると、自分達の精神まで侵されるんだとさ。下らない陰口、どっちが腹黒だ。
「何よ、えらっそうに……! で? そういうそっちは? ギフト、授かったんでしょ?」
待ってましたと言わんばかりに、笑うA。Aは平手を作ると、横一文字に空を薙ぐ。すると、ぐにゃりと空間が歪み――たちどころに割れ目が生じた。
ハイ…………!?
Aは割れ目の中に手を突っ込み、何やらごそごそとまさぐり始めた。ひび割れた空間からは、怪しき紫色の光が漏れ出ている。いやいやいやいやっ、ヤバいでしょ!!
「ん〜 やっぱり、日頃から整理整頓しておかないとダメね〜 おっ、あったあった!」
Aは割れ目から手を引き出す。すると、何やら一冊の本を握りしめていた。
「はいこれ。私からのお祝いね」
「いやいやっ!! 『お祝いねっ』じゃないわよっ!! えっ、何それ!? ってか、何!! 当たり前みたいにやってるけどもっ!! 何かここんとこ、ひび割れてましたけどっ!!」
人差し指でぐるぐる円を描く。先程までぱっくりと割れていた空間だが、今は見る影もない。
「空間干渉クラスのギフトってこと!? 初めて見たわ、そんなん!! えぇっ!!」
Aはブイっとポーズを取った。いやいや、何ですかこれ? 同じ教会で暮らし、共に素行不良のレッテルを貼られた仲間だと言うのに。何なんですか、この扱いの差は!? こっちは向日葵なんだぞ!
「色々収納出来て便利なのよね〜、このギフト。まあ入れすぎると、中でぐっちゃぐちゃになっちゃうのが玉に瑕なんだけどね」
こっちの玉には瑕しか無いんですがっ!!
つくづく神は不平等だ。
がくりと肩を落とすと、本の表紙が目に入る。
『初心者必見! ひまわりの育て方』
「向日葵を咲かせるギフトだって事前にマザーから聞いてたから、わざわざ買っといてあげたのよ? 咲かせて終わりってんじゃ、あんまりじゃない? ちゃんと最後まで面倒見てこそ、一流の花職人ってもんでしょ?」
「誰が花職人よっ!! ってか、そんなレアなギフトを見せられた後にこんなもん貰っても、嬉しくも何ともないわよっ!!」
と、文句を言いつつもカバンに仕舞う。本に罪はない。Aはけらけらと笑った。当面の間はこいつのおごりで飲み食いしよう……そう心に誓ったのだった。
♢
「それじゃあ聖女様。本日からこちらにお住いくださいな。村一番の宿ですよ! もし何か不自由があれば、直ぐに申し付けてくださいね!」
「いえそんな! このような素敵な場所を提供して頂いただけでも、感謝の念に尽きませんっ!! ありがとうございます! 汝らにも、神の祝福あれ……!」
祝福の大安売りだ。しかし、村人たちは歓喜に震える。いやー、チョロいですなあ。
村人たちが部屋を退出したのを確認し、ローブを脱ぎ捨てる。
「あぁ゛ぁ゛ああっ゛!! だっっっる!!」
荷物を投げ捨て、そのままベッドに飛び込んだ。
「しょうもない能力のくせに、疲れるったらありゃしない!! 燃費も悪いって、ほんと何の嫌がらせ!? も~っ、嫌になるわっ!!」
ギフトの使用は思いのほかに精神を消耗した。一日に咲かせることが可能な向日葵は、多くても一本のみ。その一本で、疲労困憊。歩くのすら億劫なほどの倦怠感が押し寄せる。この宿に来るまでも大分きつかった。このギフトはどこまで私を苦しめるのよっ!
「でも、ようやく第一歩っ!! 夢へ向かって前進ね!! 私の事を嘲笑ったあいつもこいつも……今に見てなさい!! 私はこの村に、王国を作るのよ!!」
ゴロンと転がり仰向けに。そのまま腕を天井へと伸ばし、グッと拳を握り込む。
「井の中の蛙、上等っ!! 貯金(という名の寄付金)もコツコツ溜めて、悠々自適の聖女ライフ!! いざ開幕よ!!」
腕を降ろすと、眠気に襲われる。微睡の中、聖女は輝かしき未来を見据えていた。
数年後――
「あっ!! 聖女様だ~!!」
花壇の手入れをする聖女の姿を見て、村の子供が駆け寄った。一拍遅れて、その母親も追従する。
「ねえねえ聖女様っ!! あれってどうやってるの? ほらっ!! あの大きくて黄色いお花がぱっと咲くやつ――」
「コラっ……!! 失礼なことを聞くんじゃありません!!」
子供に追いついた母親が、言葉を遮り叱りつける。若干気まずくなり、愛想笑いで返答した。母親は屈んで、子供に目線を合わせて話し始める。
「良い? あれは神様の恵みなの。聖女様は神様に訴えかけて、その力を分けてもらっているのよ」
「へ~、そうなんだっ!! 聖女様、すっごーいっ!!」
無垢な瞳が突き刺さる。
(まあ、ただのギフトなんですけどもっ……!!)
親子が手を繋ぎながら去って行く。今日のお勤めはこれにて終了。花壇に適当に水をまき終え、そそくさと帰路に着く。そこに、向日葵の姿は既にない。無造作にばら撒かれた種が、空しく地面に散らばっているのみだ。ギフトを使うのは年に数回。そう何度も使っていては、身体がもちませんから!
「しっかし効果てきめんね~ ちょろーっとそれっぽい立ち振る舞いを見せるだけで、こうも簡単に信じるなんて。まっ、こんな田舎じゃ無理ないか! どうせギフトの事なんて広まってもいないんでしょ? 神様なんているわけないのに、ばっかみたい!」
楽園は近い。ルンルン気分で歩む帰り道。その折、一人の老婆と出会う。
「これは聖女様……! お勤めですかの? ご苦労様です」
老婆は優しく微笑むと、物憂げな表情を浮かべた。適当にやり過ごして帰っても良かったが、今日は珍しくやる気があった。たまには聖女らしく、悩めるおばあちゃんを導いてあげましょうか!
「もし悩みがあれば聞きますよ? どうしましたか?」
老婆の視線が移ろい、天を仰ぐ。
「悩んどった訳じゃありませんよ! 聖女様は優しいお方やね…… ちと、昔の事を思い出しとったんです。聖女様が初めてこの村にいらした、あの日の事です。すごく綺麗な、向日葵やったんのよ…… あの日見た向日葵が、人生で一番綺麗やった。息子にも、見せてやりたかったなあと」
「息子さん……? 何か、あったんですか?」
その言葉が、つい口を突いた。出過ぎた質問だったかもしれない。追及すべきでは無かったかも……
「お国は戦争をしとるじゃろ……? 息子にはぎふと?とやらが出ちまったみたいでねえ。何年か前に、軍に連れていかれちまったのさあ……」
……………………えっ?
「戦いが一段落着くまで、戻って来られないみたいでなあ。わたしゃ、心配で心配で…… 出来る事なら、この老いぼれが変わってやりたいよ……」
項垂れるおばあちゃん。いや、ちょっと待って…………!
「村の皆もなあ。おっどろいとったんよ。息子のぎふと?とやらに。まさかそんなちからが、この世界にあるなんてなあ……」
老婆がにこりと微笑む。
「聖女様のそれも、ぎふとってやつなんだろう? 息子のは物騒なちからだったもんでねえ……聖女様のとは大違いだわねぇ。村のみんな、息子が連れていかれた事で意気消沈しとったんよ…… そんな時、聖女様がやって来たんさ! 聖女様の向日葵を見て、みんな元気になったんさね! 今では毎日、みんな心安らかにしとるよ。ありがとうねぇ……」
そう言い残し、とぼとぼと歩き去る。
いやいや…………ちょっと待ってって!
思考が停止する。体の震えが止まらない。
「えっ、えっ…………!? なにこれ? みんな知ってたって事? 神の奇跡なんて無いって。全部私のギフトの力なんだって…… 知ってて、話を合わせてたって事? え…………? つまりは――」
一番の馬鹿は、この私――?
この私、ただ一人だけ?
「っつ――!!」
羞恥で顔が焼ける。宿に向かって一目散に駆けた。熱を持った頬。熱いっ、熱いっ、熱いっ! こんな痴態、誰にも見せたくない!
部屋に飛び込み、すぐさま鍵をかける。久々に全速力で走った。呼吸が上手くできない。息が落ち着くと、徐々に湧き上がる――負の感情。
「くそっ!! 何なのよっ!! 何でなにもかも上手く行かないのよっ!! くそっ、くそっ、くそっ――!!」
地団駄を踏みながら、ベッドの毛布を引っぺがす。怒りに任せた愚かな行為。毛布の上に乗せられていた荷物がひっくり返り、地面に投げ捨てられる。
ごとんと、鈍い音が響いた。
「はあっ………… はあっ………… …………?」
散らばった荷物。その中に、鮮やかな黄色を発見する。
何故だろう。あれ程怒り狂っていたにもかかわらず、その黄色はスッとこの胸に染み入った。思わず本を手に取り、ページをめくる。すると見開きいっぱいに。
満開の――向日葵畑が飛び込んだ。
紙を通じて、黄金色の輝きが瞳に焼き付く。
「きれい…………」
思わず、声が漏れた。今まで幾度となく見たはずのその黄色が、あまりにも鮮やかで。畑いっぱいに広がる向日葵が、あまりにも美しく。一瞬、言葉を失った。
ふと脳裏をよぎった、あの日の記憶。この身にギフトが宿った、運目の日。空の鉢植えに咲いた向日葵を見て、自分は何を思ったか? 失望? 落胆? いいや、違う。最初に思ったのは、そんな事じゃない!
何てきれいな向日葵なんだろうと、私は感動していたじゃない――!
『ちゃんと最後まで面倒見てこそ、一流の花職人ってもんでしょ?』
床に散らばった筆ペンを握りしめ、机に向かう。驚くべき程に、クリアな頭。目的は明確だ。持ち合わせの羊皮紙は三百枚。この村の規模なら、それで十分だろう。
「あいつの言いなりになるみたいで癪だけどっ……!! 良いわっ!! やってやろうじゃないのっ……!!」
乱暴に書きなぐる聖女の手は、しかし夜通し止まることは無かったという。
♢
「おんや? こんな辺鄙な村にお客さんかい?」
馬車から降りた女を、男が出迎える。彼女は帝国の皇女。この地区一帯を統治している、皇族だ。ここは都市からほど遠い田舎町。利便性が悪く、滅多な事では誰も赴かない。皇女が訪れるのも、実に何年ぶりだろうか。
「こんにちは。貴方、ここの村の人?」
こくこくと頷く男。丁度いい、彼に尋ねてみるとしよう。
「久々にこの地区に来たんだけど…………驚いたわ…… いつの間にこんな…………」
皇女の視線の先。眼前に広がるは――
辺り一面の、向日葵畑。
まるで黄金色に光り輝く、さざ波。風でゆらゆらと揺れ動く絶景に、しばし心奪われる。
皇女はその光景に言葉を失い、つい馬車を止めてしまったのだった。
「へへっ! 凄いだろっ? この向日葵畑!! おいらも帰って来た時、びっくりしたんよ!!」
「ここら一帯は不毛の大地だったはずよね? それがこうも変わるだなんて―― ギフトでも使ったのかしら?」
皇女のぼそりとした呟きを、男は聞き逃さなかった。
「いんや。これは村の皆で育てた向日葵なんだあ。おいら、おっかさんから聞いたんだ。今から十年近くも前に、この村には聖女様がやって来てなあ。その人が村の皆に、向日葵の育て方を教えて回ったんだってさあ」
「聖女…………?」
首を傾げる。よくよく周囲を見渡してみれば、そこかしこに風車が立ち並んでいる。
「あんな風車、前は無かったわよね?」
「あれも聖女様のお陰なんだあ。聖女様と村の皆でお金を持ち寄って、名のある大工に建ててもらったんだとさあ。今ではあの風車と向日葵はうちの村の名物なんよ!! 農業の方もすっかり軌道に乗って…………聖女様には感謝してもしきれねぇよ!」
こんな街外れの村の為に、風車を建てた?
どんなもの好きか? なぜ、そのような事を…………
好奇心が湧き上がり、皇女は前のめりに尋ねる。
「その者は、いまどこにっ!?」
「さあ? おいらが村に戻った時には、もういなかったな。なんでも、『貧しき大地に、満開の花を咲かせに行くんだ』って張り切ってたみたいさね」