4 桜と共に
本作は東方projectの二次創作作品です。作者がにわかなので、キャラ&口調崩壊注意です!!!また、百合や、鬱展開も含みます。人を選ぶと思いますので、ご注意ください。
霊夢「ちょっと!!!神社の下で何してんのよ!!!」
魔理沙「うっさい黙れ!!!」
スペルカードルールなんてそこにはなかった。私は本当に冷静さを欠いていたんだと思う。
霊夢「アリス!?ちょっとこれどういうこと!?説明して!!」
アリス「霊夢ちゃん魔理沙と喧嘩したんでしょ?その直後に三妖精達が魔理沙の研究室から大事な研究材料盗んでるとこ現行犯で見つけちゃって、正気を失ってるの!!」
霊夢「っ...!」
霊夢は辛かった。ただでさえ言いすぎたと後悔していたのに、その結果がこれだ。魔理沙をとりあえず落ち着かせなければいけなかった。
霊夢「魔理沙、悪いけど一発ぶっ放すよ!!!霊符、夢想封印!!!」
魔理沙「ならこっちもぶっ放してやる!!!邪魔すんじゃねぇよ!ファイナルマスタースパーク!!!」
霊夢「あっぶない。って!?!?ちょっと待ってあんた、その耳...え...」
アリス「遅かったわね。霊夢ちゃん。魔理沙はもう人間じゃ無くなったの」
霊夢「アリス!?どういうこと!?」
アリス「少なくともついさっきまで人間だったわ。でも今はもう完全に魔法使いになってる。っていうわけで、三妖精達、行きなさい」
霊夢「え、」
魔理沙からの続く攻撃を避けていた三妖精達が、突然霊夢の方に飛んでいく。
霊夢「え、なになになになに、うゎっ」
隙をつかれた霊夢はバランスを崩した。三妖精達は爆発した。最初から三妖精は本物の三妖精ではなく、アリスが操っていた人形だったのだ。霊夢は爆発をモロに受けそのまま地面に落下する。魔理沙は三妖精への攻撃をやめ唖然としてそれをみていた。
霊夢「あ゛」
グシャ
霊夢は短い断末魔と共に背中から地面に落下する。
アリス「とどめよ霊夢ちゃん。魔理沙はね、あたしのモノになるの。私の大好きな魔理沙はね、あたし以外いらないの。だから魔理沙と出会ってから霊夢ちゃんがずっと目障りだったの。だから今ここで博麗の巫女を殺して、その隙に魔理沙と幻想郷の外へ無理矢理にでも逃げるの。紫が出てくる前にね。さぁ、ありがとうね今まで。さよなら、首吊り蓬莱人形」
魔理沙「霊夢!!!」
霊夢「へっ!?」
黄色い弾幕が、魔理沙に直撃した。
霊夢「魔理沙!?あんた、どうして!?」
紫「そこまでよアリス!!!」
アリス「うわっ!!クソっ!畜生!!」
そう吐き捨ててアリスは例の突然現れる狭間に吸い込まれていった。
紫「やらかしたわ。失態だわ。完全に私の想定外だった。まさかこんな展開で博麗の巫女がやられかけるとは。」
霊夢「ゆか...り...痛ててて....って魔理沙...」
魔理沙「目ぇやっと覚めたわ。あん時は本当に悪かった。」
霊夢「あたしもよ...本当にいつもごめんね...」
魔理沙「私もごめんな...全然良いから、霊夢は...」
紫「ここで残念だけど霊夢、魔理沙を見て頂戴、あなた、この一瞬で忘れてるけど、魔理沙はもう人間じゃないわ。」
霊夢「ん...うぐぇ゛゛」
霊夢が吐いた。
魔理沙「あぁ、ごめんな霊夢。まさかこんな弾みで妖怪化するとは思ってもなかったんだ。私も。もう、私達は敵同士になっちまった。ただでさえさっきまでスペルカードルール破って戦ってたんだ私は...」
紫「魔理沙、こうなったらあなたは退治しないといけないけど、今まで霊夢と仲良くしてやってくれたことは決して忘れないわ。ありがとう。でも、こんなことだからもう諦めて。あなたは今や動けない。今、この場で霊夢が退治する。良いわね?」
霊夢「そんなの嫌!!!嫌!!!」
紫「私だっていやよ。でもあなたはいずれケジメをつけなきゃいけなかった。そうでもしないと博麗の巫女はつとまらないわ。」
魔理沙「構わず殺してくれ...私は今までお前に迷惑をかけすぎた。」
紫「ほら、霊夢?体痛いんだろうけど立って、退治しなさい。」
霊夢「魔理沙!!!」
霊夢が魔理沙を抱き抱えて走り出す。
紫「霊夢!?」
その一瞬だった。
霊夢「魔理沙!!!一緒に死のう!!!一緒に死ねばきっと幽霊になっても一緒にいれる!!!来世でも一緒にいれる!!!
魔理沙「ダメだ霊夢!!!あんたは、あんたは生きて博麗の巫女を続けてくれ!!!霊夢、お前は博麗霊夢だろ!!!」
霊夢「魔理沙。私はあんたを退治したらきっと壊れちゃう。生きていけなくなっちゃう。魔理沙はいつも私のことをすごいって認めてくれたけど、私だってあんたがいなかったらこんなに頑張れてないんだよ!!!もう無理!!!もう無理なの!!!」
魔理沙「大丈夫、霊夢ならやってける!!!」
霊夢「違う違う違う!!!うわぁぁぁぁ!!!」
その瞬間、霊夢は神社の裏の崖から魔理沙を抱き抱えて、舞い散る桜と共に飛び降りた。二人は同じ表情をしていた。
おわり