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二年C組、ドナルド先生!
「ドナルド先生。今の時間は自習って本当ですか?」
「本当さ」
爽やかに速答。
別の生徒が質問。
「先生の趣味ってありますかー?」
「ドナルドは今、ダンスに夢中なんだ」
椅子から腰を上げてポーズを決める。
「ほらね」
いったい何が「ほらね」なんだか。
どこからか、ブチブチと文句に愚痴が出始めてきたようだ。
ざわつきだした教室を、微笑んで見渡している黄色い繋ぎ服の赤アフロ青年。オマケに顔は白塗り。
ターン
最前列にいる男子生徒が突っ伏した。まるで、糸が切れた操り人形のごとく。かっくり、と。
M4であった。
ドナルドは目の前の生徒をライフルで撃ち抜いたのだ。
そして、次々と悲鳴を上げてゆく生徒たち。
「ドナルド。嬉しくなると、つーいや《殺》っちゃうんだ」
ドナルドのパンチ力はいくつ?
「ハンバーガーが四個分くらいかな」