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MDvsKFC闘争勃発4:怪奇!東映蜘蛛野郎の巻!!


「野生の魅力を備えた少女を全力投球で護る男! スパイダーマンっ!!」


 KFCの頭領ドン、カーネルサンダースが次に送り込んだ刺客とは。この、赤と青とのツートンに身を包むタイツ姿の蜘蛛野郎だった。

 スパイダーマンが中指と薬指を折り曲げた掌を、目標の赤アフロ頭の白塗り道化師へと定めたその途端、男の叫び声とともに手首から白い粘着性の物を次々と射出してゆく。

「スパイダー・ストリィィィーーーーム!!!」

 手当たり次第に。

 建物に付着しようが、通行人の顔や髪に引っかかろうが、お構いなしに射出を続けていく蜘蛛野郎。しかも、げんきんなことに、通行人にはある程度の狙いを定めて引っ掛けていたようだ。それも揃って美女のみに向けて、白い粘着性の物体を主にその綺麗な顔を狙って掛けている。抜かりのない男だ。

 その他は、ドナルドに当たりそうであれば本当に手当たり次第に射撃していた。攻防戦のさなかで、赤アフロの道化師の高笑いが木霊する。

「はっはっはっはっはっはっ」

 ドナルドは飛蝗のごとく飛び跳ねて、スパイダーマンの白い粘着性の高い“何か”を軽々とかわしてゆき、例の「らんらん、るーー」を決めていった。ビルの屋上に着地したドナルドが手を後ろへとまわしたその時に、颯爽と必殺のM4を構えたのだ。そして、当然のごとく引き金を引いた。


 ターーン


 放たれた銃弾は、無情にもスパイダーマンの眉間を貫いて、地へと落下させていった。このほんの数秒間に、蜘蛛野郎は脳裏にある思いを巡らせてゆくのである。これは、悔やむことかもしれぬ。


 ―そういえば、俺。未だに童貞だったな……。――



「らんらん、るーー!!」

 ドナルド、勝利のポーズ。




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