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頼み事の内容

お互いの頼み事を聞き合うという交渉を終えたあと俺たちは近くのファミレスに寄っていた。


「えと、私、矢田義(やたぎ) 美優莉(みゆり)って言います」


「俺は須羅浜 花登。よろしく」


「よろしくお願いします」


簡単に挨拶を交わしあってから本題に入る。


「あの、それで私に頼み事とはなんでしょう?」


そう、これが本題だ。

俺は軽く息を吐き出してから口を開いた。


「俺の話し相手になって欲しいんだ」


「・・・はい?」


矢田義はポカンとしている。


「その。俺は自分の意見が言えない人間なんだ。だから矢田義相手に練習がしたいんだ」


俺はそう伝える。


「え、でもそんなことなら友達に・・・あ。その、なんかすいません」


やめて?謝らないで?余計に俺が惨めに見えるでしょ?


「・・・そ、それで、どうなんだ?」


「そんなことでいいのなら全然構いませんよ」


よし!練習相手ゲットだぜ!

あ、忘れてた。


「矢田義の頼み事ってなんなんだ?」


俺の頼み事を聞いてもらう以上は矢田義の頼み事も聞いてやらなくては不平等だ。


「・・・私が変わるのを手伝って欲しいんです」


「変わるって、具体的にどうなりたいんだ?」


そう聞くと矢田義は少しだけ暗い表情になってから話し出した。


「私、学校でいじめられてるんです」


「それは・・・」


なんと声をかけていいのか分からなかった。


「あ、気を遣わなくて大丈夫ですよ」


逆に俺が矢田義に気を遣わせてしまった。


「だから夏休み中に身だしなみや態度を変えたくて手伝って貰いたいんです。少しでもマシになったら学校でいじめられなくなるんじゃないかと思って・・・」


俺の復讐なんかとは全く違う切実な頼み事。

そんな話を聞いて断れるほど俺は腐ってはいない。


「分かった。協力する」


「ほんと、ですか?」


不安げに矢田義が俺を見てくる。


「あぁ、でもやると決めたからには徹底的にやるぞ?」


「はい!絶対に変わってみせます!」


いい返事だ、と少しおどけたように言った。


「ところで須羅浜君」


あの会話から少し経った頃、矢田義が俺に話しかけてきた。


「なんだ?」


それに応えるように相槌をうつ。


「どうして自分の意見を言えるようになりたいと思ったんですか?」


「・・・」


「あ、い、言いたくないなら別に聞かないんですけど・・・」


思ったより表情に出てしまっていたようだ。

言いたくはない。

だが、矢田義もあんな話したくはなかっただろう。

それなのに俺だけがしないというのは気が引ける。


「いや、大丈夫」


そう言って俺は話し始めた。


「俺さ、付き合ってる彼女がいるんだ」


「へー、そうなんですね」


「あぁ。でも最近、浮気している事が分かってさ」


「・・・」


なんて言っていいか分からないって顔してるな。


「ごめんな?こんな話されても困るよな」


そう言いつつも俺は話を続ける。


「それがわかった時、彼女のことがどうしても許せなくなって復讐してやるって思ったんだ。変わった俺を見せつけて改めて惚れ直させてから浮気のことを言ってやるって」


俺は少し前、といっても今朝なんとなしに思いついた計画のことを矢田義に話した。

こんな話をしたら幻滅されてしまうかもしれないが、俺と矢田義の関係はそんなに発展していないためどう思われようがなんともない。


「・・・それは許せないですよね」


だが矢田義は思ったよりも俺の気持ちを尊重してくれるらしい。


「私にも一応彼氏が居るんです」


まぁ、女子高校生だ。

彼氏が居てもおかしくはないだろう。


「そうなのか」


「はい。でも」


でも、と言った矢田義の顔は暗かった。


「その彼氏って罰ゲームで告白してきた人なんです」


罰ゲームか。

またしょうもないことをするやつも居たもんだ。


「じゃあ矢田義も俺と一緒のことが出来るな」


「え?」


「多分お前、身だしなみを整えたらいい線いくと思うぞ?」


「そ、そんな!私なんてミジンコみたいな存在ですし・・・」


自分のこと卑下しすぎだろ・・・

俺だって自分のことをミジンコだなんて思ったことないぞ。

クマムシくらいだと思ってる。



矢田義はそう言っているが、黒縁メガネの下からチラチラと見えている目はぱっちりとしていてとても綺麗に思える。

髪の毛だって俺みたいに美容院にいけばサラサラとした髪になるだろう。


「いや、割とマジで可愛くなりそうだな・・・」


「え!か、かわ?!」


メガネをとってサラサラとした髪の毛になった矢田義を想像するとかなりの美少女が想像できた。


「矢田義!頑張ろうな!」


なんだか無性にそうなった矢田義が見たくなってしまった。


「え?は、はい?」


なぜか自分よりやる気の俺を見て疑問を感じているのだろうが矢田義が不思議そうに返事をしてきた。

かなりの勢いで伸びております!

ポイントを見る度にニヤニヤします。

これからもよろしくお願いします!

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