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変えろ

悪夢を見て朝まで眠ることが出来なかったその日に俺はあいつら2人に復讐する計画を立て始めた。


「って言ってもどうすればいいんだ?」


復讐すると言ってもその方法が思いつかない。

どうすれば苦痛と後悔を与えられるか。

俺は頭を抱える。



そしてあの日のことを思い出す。

雪菜とイケメンが一緒に歩いていたあの日のことを。

あの光景を見た瞬間俺は胸が締め付けられるように痛くなった。

きっとあの2人がそんな関係で無かったとしても締め付けられていただろう。



胸が締め付けられている時が1番辛かった。

ならその痛みをあいつらにも味わわせてやる。



そう考えると計画が浮かんでくる。

俺は紙とペンを用意して計画を書き始めた。

あいつはかなりのイケメンだったな・・・

それに比べて俺は服に気を遣っているくらいで髪はボサボサで目が隠れてしまっている。


「・・・まず美容院に行くか」


美容院に行く、と紙に書く。



後は・・・自分の意見を言えるようになろう。

前までの俺は周りの意見に流されるだけのつまらない人間だった。

幸い今は夏休みの最中だ。

時間なら沢山ある。

沢山あるのだが・・・俺には話し相手が居ない。・・・別にカナシクナイヨ。ホントダヨ。


自分の意見を言えるようにする、と紙に書き足す。



とりあえずこの2つを直してみるか。

そう思い立った俺は早速美容院に連絡をする。


「はいもしもし、ご予約のお客様ですか?」


電話から聞こえてきたのは心地のよい声をした女の人だった。


「あ、はい。その、髪を切りたくて・・・」


「かしこまりました。確認してきますので少々お待ちください」


そう言われて数秒待っているとすぐに声が聞こえてきた。


「今はご予約中のお客様がいらっしゃらないためすぐに出来ますが、どうしますか?」


「あ、じゃあ今から行きます」


「かしこまりました。ではお名前を伺ってもよろしいでしょうか?」


「須羅浜です」


「須羅浜様ですね。お越しいただくのをお待ちしております」


そこで通話は切れた。

早速美容院に行くために身支度を整える。

整え終わり家から出て美容院に向かう。



あ、そうだ。

美容院の帰りに小説を買おう。

色々あってまだ買えてなかったからな。



少しの楽しみを持ちながら美容院に向かった。


「おいおいおい、嘘だろ?」


美容院の前についた。

ついたのだが、中がオシャレすぎて入りにくい・・・

あぁほら見てよ、中にいる人めっちゃオシャンティーじゃん。



対して俺の格好はマネキンに着せてあった服をそのまま買ったものだった。

こんなので入るの恥ずかしい・・・



そんなこんなで美容院についてから外で5分くらいうろうろしていると美容院の扉が開いて女性が出てきた。


「あの、もしかしてご予約頂いた須羅浜様ですか?」


「あ!そ、そうです!」


「どうぞ中へいらしてください」


そう言って扉が開けられる。

よ、良かった。不審者だと思われてたらどうしようかと思った。



案内された店内で椅子に座らさた。


「今日はどのような髪型にしたいのでしょうか?」


あ、この心地のいい声きっと電話に出てくれた人だ。


「須羅浜様?」


「あ、い、いい感じに整えて下さい」


うわ俺めっちゃ嫌な客じゃん・・・

いい感じに、とかめっちゃ困るじゃん・・・


「かしこまりました」


え、マジで?

いい感じにしてくれんの?



数十分後、切り終えた俺が鏡を見ると別人に・・・なんてことは無かったが、かなりさっぱりしたんじゃないだろうか?


「あ、ありがとうございました」


「いえいえ、須羅浜様は目に見えてイケメン、という訳ではありませんがかなり顔が整っている方だと思います」


・・・なんかちょっとだけ失礼じゃない?この店員さん。

そんなことを思ったが散髪の腕に文句は無かったため何も言わなかった。



美容院を出て書店に向かう。

流石に今日はあの2人を見かけなかった。

流石にそんなに頻繁には会っていないようだ。

俺の知らないところで会っているのかもしれないけど。



そんなことを考えて若干気分が滅入りながらも書店についた。

流石に結構時間が経っているのだから新しく入荷されているだろう。

そう思いながら前小説が置いてあった場所に向かう。


「お、あったあった」


そう独り言を言いながら小説を手に取る。

もう誰の手も俺の手の上には乗せられなかった。


「あっ」


「うん?」


そう思っていると後ろから声が聞こえてきた。

なんだろうと思いながら振り返る。


「あ」


そこには前にこの書店で会った少女が立っていた。


「・・・」


「・・・」


お互い少しだけ気まずくなってしまい黙ってしまう。


「え、と、この前はありがとうございました」


先にその沈黙を破ったのは少女の方だった。


「あ、いや、気にしなくて良いよ」


そんなことを言った。

てかよく俺だって分かったな?美容院に行ってかなり変わったと思ったんだけどな・・・

もしかしてそんなに変わってない?


「・・・髪、切ったんですね」


あ、気づいてたのね。


「あ、あぁ。ちょっと自分を変えようと思って」


変える?あれ?なんか忘れてるような・・・

あ、もう1つ目標があったんだった。

自分の意見を言えるようになる、という目標が。

でも俺には相変わらず相手が・・・居るくね?

目の前に。


「凄いね・・・私なんて絶対に無理だよ・・・」


目の前の少女が何かを言っていたがそんなことお構い無しに俺は詰めかけた。


「あ、あのさ!ちょっと頼み事してもいいか」


全然話したことも無い少女に頼み事をするなんておかしい。

誰もが少し考えればわかることだろう。

だが俺はそんなをこと考えている暇が無かった。

少しでも早く自分を変えたい。

それでいっぱいだった。


「え?え?え?」


目の前の少女は困惑していた。

まぁ当然だろう。

そこで俺は正気に戻った。


「あ、ご、ごめん!全然喋ったことも無いやつにこんなこと言われても困るよな・・・」


間違いなく断られる。

そう思っていた。


「・・・いいですよ。どんな頼み事か分からないけど私にできる範囲なら協力します」


「え?い、いいのか?」


まさか了承してもらえると思っていなかった俺はポカンと口を開けてしまった。


「ただし、私の頼み事も聞いてください」


交渉と言うわけか。

どんなことを頼まれるか分からないが、俺はあの2人の復讐したくてしたくてたまらない。

だったら多少の代償は払うべきだろう。


「分かった。交渉成立だ」


そうして俺たちはお互いの頼み事を聞き合うという奇妙な関係を結んだ。

なんともうランキングに載っています!

なんとお礼を言っていいのやら・・・:

本当にありがとうございます!

引き続き書いていきますのでよろしくお願いします!

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