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出かけませんか?

夜、机に向かいながら宿題をしているとスマートフォンから通知の音が鳴った。

誰だろうと思いながら机に置いてあったスマートフォンのディスプレイを覗き込む。



そこには矢田義からのメッセージが表示されていた。

俺はすぐに勉強を中断してスマートフォンを手に取る。



そしてメッセージアプリを開く。

矢田義からのメッセージの内容はと言うと


『明日の休み、どこか出かけませんか?』


と言うものだった。

・・・え?これってデートってやつ?

いやいや、そんなわけ無いだろ?自惚れるなよ俺。


『どうしたんだ急に』


俺はそう返す。

するとすぐに返信があった。


『夏休みから少し経ったので改善点を忘れていないかと言う確認をしたくて』


ほらな。

そんなことだろうと思ったよ。

期待していなかったと言えば嘘になるが、それほど期待はしていなかった。


『いいぞ。集合はまた書店の前で良いか?』


『はい。問題ありません』


『そうか。ならそれで頼む』


そう返信して再び宿題に取り掛かろうとするとまた通知音が鳴った。


『少し電話をかけてもいいですか?』


で、ででで電話だと?!

ちょ、ちょっと待ってくれ!心の準備が・・・


『ダメ、ですか?』


あぁ不安げな顔をしている矢田義が思い浮かぶ・・・


『大丈夫だ』


そう返信して5秒程で電話がかかってきた。


「も、もしもし?」


恐る恐るといったふうに声を出す。


「あ、えっとこんばんは」


「お、おう。それでどうしたんだ?」


「いえ、その、特に用があるわけでは無いのですが、えっと、なんというか声が聞きたくなったと言いますか・・・」


な、なんだそれ。

それじゃあまるで矢田義が俺に気があるみたいじゃないか。

・・・ダメだぞ?勘違いするな?

俺と矢田義では釣り合わないんだから。


「あ、べ、別に変な意味ではなくてですね!」


「あぁ、分かってるよ」


「そう、ですか」


・・・


「須羅浜君は・・・女の人を信用出来ませんか?」


「・・・確かにあいつには裏切られたが、女の人が全員そうだとは思ってない」


「・・・じゃ、じゃあ!・・・いえ、なんでもないです」


「・・・そうか」


矢田義が何かを言おうとしていたことは分かったが、俺はその言葉を聞こうとはしなかった。


「えと、そ、それじゃあそろそろ切りますね」


「あぁ」


「また時間が決まったら連絡します。それでは」


そこで俺たちは電話を終えた。


「・・・」


いや、まさか・・・そんなことは・・・



俺はやりかけの宿題をボーっと見つめていた。

次回デート?回!

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