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池田町

 今立郡池田町は、福井県北部の南東部にある町です。


 大野市との境には越前五山の一つ部子(へこ)山があり、その西山麓には部子神社が鎮座しております。

 この部子神社の社殿には龍の彫刻が飾られているのですが、この龍は夜な夜な抜け出すと言われ鎖で繋がれています。

 その昔、龍の彫刻をしようと思った彫り師が近くの淵で龍神に願ったところ、夢の中で姿を現す約束を告げました。

 但し、龍神の姿を見れば目が潰れるとして彫り師は悩んだ末、淵に出掛けました。

 夜半、約束通り龍神が姿を現し彫り師はその姿を片目に焼き付けます。

 龍神を見た目は失明しましたが、閉じていて無事だった目で、見たままの龍神を彫り上げました。

 こうした経緯の龍の彫り物は命を得たかのように動き回ったので、村人たちが恐れ、鎖で繋ぎ止めたとの伝承です。

 龍双ヶ滝にも似たような伝説がありますが、こちらは滝壺に棲む龍が時折昇天していたという話です。

 滝の名の元になった龍双という僧は神仏の彫像をしていましたので、龍の彫像とは関係は薄いです。


 町を抜けて岐阜県へと向かう国道417号線は酷道としても著名ですが、近年では改良工事も進み、冠山峠道路が完成すれば、岐阜・名古屋方面への移動時間短縮が期待されています。

 国道沿いには町おこしの一環として、山間部にワイヤーを張り巡らせたメガジップラインという施設もあります。全長1000mの空中移動が楽しめ、気分はさながらルパン一味です。


 昔は冬に豪雪で閉ざされましたが、近年では往来できるよう整備されています。

 雪解け水と在来種の蕎麦は相性も良く、県内の他地域と同じように蕎麦打ち体験もできます。


 何もないように見えて、ゆったりとした時の流れが味わえる池田町に、お越しになりませんか?

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