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「ええ、それはわかっていますが。今回の件が膨れ上がってしまうと、あなた自身も、そして、私たち、ギルド自身も、困ってしまうのです。」
「えっと、どう言うことですか?」
「取り敢えず説明しますね。」
レイと改めて、向き合う。
「まず、先にレイさんが起こり得る問題について、話します。」
「はい。よろしくお願いします。」
「はい、まず端的にいうと、レイさんは他の人達に勧誘されます。」
「さっきの試合でですか?」
「そうですね。冊子が良くて助かります。ランクとは人を格付けするものです。それをレイさんは登録して1日、いや、1時間で、格上の存在を倒したからです。」
「けど、それだと、僕に良い待遇で、パーティー入れるんじゃないんですか?」
「そうですね、それはその通りなのですが、パーティーに入れるのは入れます。しかし、そこは、レイさんより実力が格下のパーティーに入れるだけです。
基本Bランク以上のパーティーは完成されているパーティーです。なぜなら、友好関係を築きながら、パーティーとは出来ていくものです。
そして、そこに新たなメンバーを入れて、友好関係も築きながら、実力もわからない、素性もわからない存在など基本は入れません。
少なからず、最近はそんなパーティーありません。これに関しては、大きな事件になったので知っているでしょうが、高ランクパーティーには、入れません。」
「成る程。」
レイは納得する。説明の通りだが、闇雲に仲間に勧誘して、パーティー崩壊、さらに、死を身近に感じる仕事なのに、無理に入れるバカはいないだろう。
「お分りいただけてなによりです。私たちギルドも、貴方のような逸材を野放しにしたくないのと、ギルドにも面子がありますし、そして、これは私の直感なんですが、貴方には、何かの力があるのを感じます。」
「力ですか?」
「そうですね。何かはわかりません。恐らくですが、貴方はその力に築いていません。私はエルフですが、こんなに気になったのは初めなので、どうこう言えませんが。」
「人生の経験数ですか。」
「まぁ、そうなります。私の直感なので、最後のやつは気にしなくて結構です。それでどうなさいますか?」
「ランクですね。あげると言っても、何処まで上げるんですか?」
「一様私たちの、思っているランクはDランクですね。」
「大丈夫なんですか?二つも一気に上げてしまって。」
「そうですね。例はありますので、今回が特例ということではありません。」
「成る程。それならよろしくお願いします。」
「はい。ギルドカードを貰ってもいいですか?」
レイは、ついさっき貰ったギルドカードを渡す。
「確かにお預かりしました。」
メリシアは、後ろに控えていた、受付嬢に、レイのギルドカードを渡す。
「Dランクに書き換えをお願いします。」
とメリシアの一言を聞いて、受付嬢は下がっていく。




