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「そうだな、まぁ、双方同じくらいの対価だな。相手の要望にもよるが、今回は、相手の要望が大きいからな、ある程度は構わん。」
レイは顎に手を置き、少し悩む。
そして、さっきデブが言ったことを聞いた。
「さっき小耳に挟んで、聞いたんだが、奴隷堕ちってなんだ。」
「あぁ、そのことか。」
じいさんは、レイに向かって話す。
「奴隷落ちというのは、名の通りだが、単純に言えば、何か問題があって、奴隷になった人のことを言う。色々事情は違うがな」
「ふーん。もしそれをしたら、財産とかはどうなるんだ?」
「そうだな、この決闘の場合は、財産は、お主になるな。決闘出ないのなら、その時による。」
「成る程。そしたら、それで頼めるか?」
じいさんはペンと紙を胸ポケットから、取り出し、書き留めていく。
「それでは、両者決闘の印の紙に血を滴らせ。」
1対1で戦うため、取り巻きは後ろに下がり、レイとBランクのリーダーはおっちゃんに近づき、おっちゃんから、ナイフをもらう。
なにをしたらいいのかわからないので、取り敢えず、デブのリーダーを見る。
すると、ナイフで親指に傷を付け、血を出し、おっちゃんの契約の紙に、スタンプのように血の付いた親指を押す。
「次は、お前じゃ。」
レイは同じように、自分の親指を傷つけ、紙に指紋をつける。
「契約成立だ」
すると、契約紙が光りだし、空中に文字が浮かぶ。
そして、その文字が観客に見えるように、大々的に、大きな文字で表示される。
するとじいさんが、目を見開き、開始の合図をする。
「お主らの契約は成立した。さて、これより開始する。どちらも、不正行為などはしないように。では、開始!」
その声と同時に、デブのヴァンガードが走ってくる。
そのスピードは驚くべき速さで、本当に人間か?というレベルだった。
おそらく、日本にいた時にあのスピードなら、世界一では無いだろうかというくらいの速さだった。
「身体強化か。すごいな。」
レイは思わず感心してしまった。
「当たり前だ。俺様はB級だからな。」
取り敢えず、レイも身体強化をして、ヴァンガードの振りかぶった拳を後ろに下がり、かわす。
「俺様の攻撃を避けるとはな。」
ヴァンガードは、それから続いするように、攻撃していく。
レイは、身体強化を使ってよける。
「重力魔法じゃ、相手のレベルかわからないから、刀を使おうかな。」
レイはこんな早く刀を使うとは思っていなかったが、刀を使うことにした。
刃渡りは約80センチで、かなり大柄な刀だった。
レイは、一度大きくジャンプして、離れる。




