019
「次はガドーナの武器屋だったけ?いい武器が見つかるといいな。」
レイはすぐ近くにいる人に聞き込み、ガドーナの武器屋にたどり着く。
そこはまさに先程のデパーロの武器屋を連想させるような、建物でこちらもやっているのか不安になるような建物だった。
「すみません。」
「あぁ、なんだ小僧。」
「武器が欲しくて。」
15なのに小僧と言われたことに、すこし、イラつきそうだったが、やはり、人生経験が豊富なんだろうとのことで従っておいた。
「そうか。その防具はどうやって手に入れた?」
すこし、睨みを効かせた目をむける。
「デパーロから、貰いました。」
「おぉ、そうか。盗んだのかと思ったぞ。」
「そんなことするわけないですか。」
「それにしても、お前さん凄いな。」
「何がですか?」
「しらねぇならいい。」
すこし気にはなったが、不機嫌になると困るので、黙っておいた。
「それにしてもデパーロが見込んだか。」
「どういうことですか?」
「あぁ、あいつはな、俺の兄貴だ。兄貴は見込んだ人にしか売らない頑固な人だからな、普通の武器さえ、人を見るからな、みんな媚をうるんだが、お前さんの場合は、本当に気に入ったんだろうよ。」
「そうだったんですか。」
よく見てみれば、性格や、体型まで同じで、デパーロと同じくらい小さかった。
「まぁな。それにしてもその防具をやったか。」
「この防具強そうですもんね。」
「まぁ、魔道具だからな。」
「あの、すこし聞きたかったんですが、ドワーフですか?」
今一番気になっていた事を聞いた。
「あぁ、その通りだ。」
「なるほど。他にどんな種族がいるんですか?」
「結構いるぞ。俺たちドワーフ、人間、獣人、エルフ、精霊、亜人だな。他に細かいことをいえば、かなりいるぞ。」
「そうなんですか。」
「あぁ、ここには王都ほどではないが図書館がある。気になるなら行ってみればいい。」
「そうですね。是非行って見ます。」
「おう。」
「話が逸れてすみません。それで武器なんですが。」
「おぉ、そうだったの、世間話をしてもうたわ。」