016
「ふー。よく寝た。」
レイはベットから起き上がり、両手を挙げ、のびしながら、欠伸をする。
一瞬レイは、沈黙したが、すぐに言葉を話した。
「今は何時だ?8時か。まだいけるな。」
レイは実際、すこしここにいる理由がわからなかったのだ。
それはそうだろう、急に転移して、女神にあったのだ。
そう簡単に信じれるものではない。
取り敢えず、レイは扉を開け、下に降りていく。
寝癖がつけながら、下で朝ごはんを頼む。
「おっちゃん」
「おう。起きたんだな。」
「あぁ、おすすめを頼む。」
「任せとけ。」
すると、今回は料理に手間がかからないためか、早くできて持って来た。
「ベーコンエッグだ。」
(へー。ここにもベーコンエッグはあるんだな。)
「あぁ。」
「どうだ。」
「あぁ。うまいよ。」
「そうか。それは何よりだ。」
「それでなんだが、あのエプロンをつけた子は何だ?かなりの働き者だな。」
レイが見ていたのは、さっさと片付けをする少女だった。
昨日受付をした女の子だった。幼いのに、朝から晩まで働いていたから、すこし気になったのだ。
「あぁ。あれは、俺の一人娘だ。」
「そうか。」
「あぁ。そんなことは置いといて、今日はどうすんだ?」
うまい具合に、話が流されたような気がしたが、取り敢えず人には秘密は何個もあるだろうと思って特段責めることなど気にはしなかった。
そして、自分のこれからの行動を考えた。
「まぁ、そうだな、防具と武器を買いにいくかな。そのあとはギルドだな。」
「なるほどな。服は強そうに見えなかったしな、お金は大丈夫なのか。」
「まぁなんとかなるだろ。」
レイはご飯を食べて、宿を出る。
鍵を預けようか迷ったが、自己責任で持つことになった。
「ふー。よし。防具でも買いに行きますか。」
昨日教えてもらった、防具屋を探す。
ギルドの近くにあると言っていたので、探してみるとすぐに見つかった。
ボロくて、ドアもすこし劣化していて、本当にやっているのか不安だったが、中に入ってみないと始まらないため、勇気を持ってドアに手をかける。
「すみません。」
「・・・・・」