013
「あの、冒険者登録したいんだが。」
みんな綺麗な人で、誰も接待していなかった依頼受付の人の所に行った。耳は尖って、顔もキリッとして、かなりの美人さんだった。多分エルフだろう。
見たことない格好のためか、周りから奇異な目で見られたが、気にせずに、話しかけた。
「はい。冒険者登録ですね。この紙に記入してくれますか?」
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名前:
年齢:
種族:
得意魔法:
役目:
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「あの、これって全部書かないといけないんですか?」
「いえ、そういうわけではありません。訳ありの方などもいるため、強制はしていません。」
「なるほど。」
「ですが不利にはなります。」
「というと?」
「パーティーを組むときに、ギルドカードに書いてあることが、基準としてみますので、もしパーティーを組むなら、書いておいたほうがいいと思います。ソロの冒険者もいることはあるのですが、あまり少ないですね。」
「わかった。」
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名前:レイ
年齢:15
種族:人間
得意魔法:火魔法
役目:
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レイは得意魔法に空間魔法とはかけないため、さっき覚えた火魔法とかいて、最後の項目が、何かわからなかったため、聞いた。
「役目ってなに?」
「それですね。まぁ、ヒーラーや、タンク、アタッカーですね。主にパーティーなので組まないのであれば関係ないですし、今は、初心者なので、何が向いているかわからないと思います、ですので、あとでこれに関しては記入可能ですので、今は書かなくても大丈夫ですよ。」
「それなら。」
レイは書かずにわたす。一瞬知らない文字が読めたし、書けないのではないかと焦ったが、すんなりと承諾してくれた。
「はい。それでは水晶に手を当ててください。これは、殺人などの罪に手を染めた者などを見分けるので、してないのであれば安心して手を当ててくださいね。」
すこし、脅しをかけられたが、別に犯罪に手を染めてないので、普通に手を当てると、なにも色が反応しなかった。
「はい。大丈夫ですね。」
何色に反応するのか気にはなったが、話を続けられた。
「それでは、少しお待ちください。」
エルフの人は立ち上がり、何処かへ行ってしまった。
レイは周りを見渡すと、受付嬢は、綺麗な人でいっぱいだった。さらに、よく見てみれば、冒険者の中にもエルフや、獣人、など様々な人がいた。
「お待たせしました。こちらがレイさんのギルドカードになります。」