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俺のスキル最強なのだが。  作者: 水嶋修司
10/29

010

マークは、片膝をつく。


「大丈夫か。」


魔法師らしき人がやってくる。


「あぁ、すまねぇ。」


「きにするな。飲んでおけ。」


「ありがとな、キース」


マークは、緑色の液体が入った瓶をうけとり、コルクみたいなものを取り中を飲む。


すると、マークの血が止まっていく。


レイは少し驚く。


現代の日本では考えられない現象だったからだ。液体を飲むだけで血が止まって、傷が治っていくのだ。


(何だあれ。魔法の世界とはいえ、あそこまですごいのか、もしかしたら、こっちの世界の方が、医療が発達してるんじゃ)


レイはこっちの世界が面白くて、少し感激を受けていた。


すると。


「おい。これは・・・・」


マックスは、絶句する。


「くそ。」


キースは絶望に近い声を出す。


そこにいたのは。リーファベアが3体だった。近くにいて、


「俺のことはいい。アイゼンさんと逃げろ。」


マークは悲痛な顔で、指示を出す。マークの傷は、治っては来ているが、待っていたら、襲われるし、もし戦っても、まだ完全に傷は治っていないため、動けば傷がまた開く。


「いや、俺が倒す。」


「何言ってんだ小僧。お前には無理だ。大人しく隠れて逃げろ。」


怜はマークの忠告を無視して前に出ていく。


「グラビティ。」


怜は、10メートルの空間をグラビティで押しつぶす。さっきとは違い、徐々に負荷をかけていき、リーファベア三体は、口から血を出し、倒した。


「おおい。まじかよ。」


「なんだ。これ。」


「何しやがった小僧。」


と、次々口を出す。


すると、それを馬車から見ていたのか、男の人が出てくる。


「行けません。領主様。」


「よい。」


馬を操縦していたアイゼンは、取り敢えず降りて、得体の知れないレイに近づけないように、手を出して、忠告するが、大丈夫だと、言うように、手をかざし、アイゼンを止める。


そしてレイは、領主様と言われているから、豪華な服を身にまとっているだろうと、思っていたが、思っていたより普通の格好だった。


「ですが、」


「構わない。」


領主は、怜を見つめる。


「君は何者だ。」


「田舎から出てきた、ただの人だよ。」


「そうか、助けてくれてありがとう。」


領主は、レイの田舎から出て来たと言う言葉を信じたわけではなかったが、敵に回すより、自分の味方になって貰えればと思い、声をかけたのだ。


「別に礼はいらない。自分がしただけだしな。」


「面白いね。君は街に向っていると言ってたな。」


「あぁ」


「どうだ。私の街に来ないか?」


「領主様⁉︎」


そんな事を言うとは思っていなかったのか、アイゼンは、びっくりする。


「いいのか?」


「勿論だ。立ち話はなんだ、少し中で話さないか。」


「おう。」


「領主様、それは危険です。何処の馬の骨かもわかりません。」


アイゼンは、レイを睨みを効かせる。


「招待したのに、歩かせるのはな、それに、大丈夫だろう。」


「また、領主様の感ですか?」


「まぁな。」


ため息をつきながら、アイゼンは扉を開ける。


「はぁ、わかりました、レイ様お乗りください。」

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