001
「うぅ、なんだ!!これは!」
目の前に広がっていたのは、宇宙。いや、よくわからない世界にいた。
「俺は何してたっけ?」
すこし考えに耽る。
「あー。俺死んじゃったのか。」
「その通りです。」
目の前に現れたのは、優しい笑顔を向けた可愛すぎる神様だった。
そんな笑顔を向けられて、免疫がなかった俺は気を失ってしまった。
「あのー。そろそろ起きて下さ〜い。」
「ぶは。天使が見える。俺は、俺はもう死んでもいい」
「あの、もう死んでますけど」
「あー。そうだった。それでここどこ。」
「浮いてるみたいだけど。」
「あっ、そうでした。説明を忘れてました。」
女神はてへっ。っと、ベロを出し、自分で拳を作り頭に当てる。
また。免疫のない俺は倒れる。
「あの〜。起きて下さ〜い」
「はっ。天使がみえる。俺は、俺はもう死んでもいい」
「あの、もう死んでますけど」
など、二度目のやりとりを繰り返し、俺はすこし真面目になる。
「で、俺はなんでここにいるの?」
「そうですね。何処から話していいのかわからないんですけど。とにかく。世界を助けてもらいます。」
「んー。と何言ってんのかな?」
「えっと。そうですね。この空間なんですけど。」
「いっぱい。惑星があるね。」
「は、はい。そうなんです。この空間は、すべて現実です。」
「ん?どういうことかな?」
「例えば、この惑星。私が操作することができて、この惑星を潰したりできます。」
「えっ。やばいじゃん」
「まぁ、そうですね。ですが、私は全て救うことしか考えていないので大丈夫です。そして、世界を助けてくれる人を探していました。そして見つけたのです。あなたを!」
「んー。とにかく、世界を助けたらいいのね?」
「そうです。流石わかってますね。」
「んで、何すんのさ。まさか神様になれんの?」
「いえ。その世界に赴いていただき、助けてもらいます。」
「ほー。勇者になれと?」
「そうです!」
「なら。受けようぞ!」
「ありがとうございます。」
「んでは、行ってくる。」
と、男は、後ろ姿を見せて歩く。
「行ってらっしゃい〜〜〜」
「て、そのまま行かせるんかい!しかも、行き方わからんわ。」
「忘れてました。」
てへっとまた、ベロを出し、拳を作り、頭に乗せ、傾ける。
流石に三度目は見慣れたのか、倒れなかった。
「んじゃ、世界に飛ばしてくれる?」
「待って下さい。行ってもらう世界は、全て魔法とともに生きています。」
「えっ、そうなの!マジで、やったー」
「むしろ、地球っていう惑星の方がすごいと思いますよ。魔法もなしで化学だけであそこまで行くなんて、あの惑星以外、魔法とスキル供にいきていますから。そしてなんですが、スキルを選んでいただきます。」
「えっ、魔法はわかるけど、スキルって何?」