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ダリと相良シリーズ

恋するダリの粘膜は鋭敏、重層扁平

作者: tomo-p

「ダリは恋についてどう思う?」相良はダリに尋ねる。

「恋?愛や性欲による交感神経優位な状態のことかな。」

「恋はただの生体反応の一つってことか」

「ただのってことはない。生体反応はこの世で最も洗練された反応の一つかな。」

「そうか。恋は説明がつくってことか」

「そんなこともないかな。しかし、説明がつかないままにして置いておくことはしない。」

「じゃあ、俺の感情はどう説明つける?」

「回りくどいかのように見せておいてストレートか。嫌いじゃないよ。全く。君のその身を焼くような感情は性欲だ。そして僕のもだ。」

「それが困るんだよな。」相良はため息をつく。

「僕は精神的には自立しているからね。他人を求めるのは性欲だけ。君は精神が自立していない。僕に依存している。でもそれでいいのかな。」

「愛とは欠けたピースを埋め合わすことだ。だから男と女が恋に落ちる。」

ダリはクビだけ。相良はダリにクビッたけ。


ピースを埋めた二人は一人になる。それは両者の変貌を意味する。だから今ぐらいの距離感がいいのだ。


相良は時々、ダリに咥えてもらう。それぐらいの距離感。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 君のその身を焼くような感情は性欲だ。 詩的と直截的に架かるのは恋愛哲学だとおもいますが。 tomo-pさんにはこのあたりにシリアスさの秘訣がありますねきっと。 それにしても、相良とダリ…
[良い点] まとまっている。 [一言] あまり理屈っぽくならない方がいいかなと、自分に言いたくなりました(>.<)
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