第21話 本性がばれたかもしれないです。
「戯言言うのもいい加減にしろよ?」
アキを睨みながら、少し威圧感のある声でそういうと一瞬ひるんだ。だが、すぐ立ち直り反論に出ようとしたのはアキの芯の強さなのか、やっぱりそん所そこらの奴ではないなと思った。だが、それとこれとは話は別。あたしの怒りを買ったからにはその落とし前はきちんとつけてもらはなければ困る。
「戯言とはどういう意味だ!!だってそうだろう?小さな集落はいつも魔族におびえている。」
「いつ小さな集落がおびえているなんていう通達が来た?ありもしないことをつらつらと並べて、何善人ぶってんだ!!お前たちは魔族を、神族の仲間を、ただ自分たちの正義を確かめたいがために、利用しているだけだろ!!」
神族たちは偽善者。魔族を殺すために、全滅させるために、ただそんなことのために、こいつらは無駄な力を使っている。この世界は、いつ道を踏み外したのだろうか?やはり、あの神族と魔族が対立し始めたときからか?それとも最初から踏み外していたのか……。女神にあったら聞いてやろうと思った。
そして少し冷静になって、今自分の言ったことを考えてみる。本当に正しかったのかどうか、これでよかったのか……と。だが、違うことで頭を悩ませてしまった。
言葉遣いが悪すぎた。……しばらくはこんな風に感情をむき出しにするようなことはなかったから油断していたのかもしれない。
案の定、3人とも今のあたしに驚いているようで、ぽかんとしている。
今更どうこうできることではないので、とりあえず今のことはスルーしておく。
「ごめん。怒鳴りすぎた。でもさっき言ったことがあたしの考え。あんたがそう思ってること、間違いだと思う。神族も魔族もお互い怯えあっているだけな気がするから……。」
「そうですね。僕もそう思います。」
「ジュノの言う通りだと思います。お兄様は神族のことしか見ていなさすぎです。」
それぞれあたしの意見に賛成してくれているようで少し安心した。
これが綺麗ごとってことぐらい、あたしにもわかってるから、納得してないアキの気持ちもわかる。でも、このきれいごとを現実にするのが今のあたしの役目。これを役目だと思わなかったら、あたしが今ここにいる意味がない。そして魔王と勇者になってしまった意味がなくなる。
「俺は、俺たちの考えが間違っているということは認めない。でも、お前たちの言い分も少しはあっている。」
「じゃあさっき言っていた計画やめてくれるよう神族長に頼んどいて。あたしはほかにすることがあるから。ジュノ、突然部屋借りてごめんね。ってことで、今日はおしまいね。」
立ち上がり、一言「瞬間移動」と唱えて、自分の部屋に戻った。
「お疲れ様です、リア様。」
あたしが帰ってきたことに気づき、紅茶を入れてくれるコノル。あたしが帰ってきたことにすぐ気付くところはしっかりと教育されているんだな、と思わせた。
本当に今日は疲れた。でもまだあたしにはすることがある。今日は、この世界の歴史について視なければならない。
頭の中に誰かが見てきたこの世界の歴史が映像として入っていた。その中には、使ってはならない魔法や、万病に効く魔法など、たくさんのものがあった。それに気づいたのはつい先日のことで、少しだけ視たのだ。
最初の場面は、生まれたばかりの神々が誰かに頭を下げている。多分頭を下げられている人が見たものだろうと、この時推測した。そして、指示を受けた神々たちはそれぞれどこかへ行った。
これを視るのは結構体力を使うので、少しずつしか視れない。だから、そこまでしか視れなかった。
遅くなりました。
話の構成を考えていたら、いろいろと迷ってしまって、遅くなりました。
次はもう少し早く書けるように努力しますが、2週間に1度ぐらいのペースで更新するんじゃないかと思います。




