表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/4

第四話 LOSING MY WAY

片思いというもの



いつか



終わりを告げる。




告白をするべきか


このまま、ただのクラスメートでいるのか選択肢はある。



時間だけが刻々と過ぎて、機会を見計らって君に告白しようと思った。

叶わない恋でも構わない、自分の思いだけはぶつけようと決めていた。


決めていたのに



メールのやり取りをするようになってクラス内のごく一部の男子が

面白がったんだろう、こっちを見て

からかうような素振りを見せている。



明らかに君は気まずくうつむいたような様子、確実に困ってる。

どうしよう、教室内で話したコトなんてほとんどないのに。一体どうしたら…




そのうちメールの内容も

「ごめん、用があるからまたね」







だんだん君が遠ざかっていく

あたしはこんな

逃げられるようなコトしてないよ

そんな

気まずく笑う君を

見たいんじゃないんだよ?


叶わなくてもいいと願った恋だから

違う


違うよ…


携帯の電話番号も知ってた

誤解だよって言えたのに、その時のあたしを今も後悔してる。

電話なんて怖くてできなかった

声を聞くだけで

緊張もするし


引っ込み思案なあたしは

どう考えても

臆病すぎてたんだ。本当に今更で

もう手遅れだったのかも


決めたのは告白でもなく

ただのクラスメートでもなく



君がからかわれないように


身を引くこと。


何となくクラスにいたな、ぐらいで

いいと思った。




実に愚かな臆病者の末路だと


笑えて涙が出そうだ。


あれからメールは一切しなくなった、だんだん君も

いつものように笑っていた。



そんな君の笑顔は

いつも

あたしの支えになっていたよ。



ただ

思うのは


あの時、君に思いを打ち明けていたのなら

今とは違う未来になっていたのかな


ということ。


傷は浅く済んだけど、時々

チクッと痛みが走るんだよ。



でも


大丈夫。これはきっと

乗り越えた証しなんじゃないかと


心のどこかで信じてる。



多少、後悔もあるのは事実だけど


決断を下したのは


紛れもなく


あたし自身。


だから立ち直れるよ、もう少し、もう少しだけ


空を見上げていてもいいかな?


もう少しだけ


道に迷ってるあたしを


許してくれる?


道に迷っても


あたし


また歩き出すからさ。


君の思いを背負って、君の笑顔を思って、道に迷いながら…。

無事、完結にたどり着きました(・ω・)今まで読んで下さった皆様、たまたま通りすがりに読んで頂いた皆様ありがとうございます。少しでも何か感じてもらえれば幸いに思います。次回作も頑張りますので感想あれば、書き込み、お願い致します。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ