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第二話 バス

君が好き。


今日も君の夢を見て、あたしは…




いつも通りの朝6時に携帯の目覚ましを止める。


高校二年生を迎えて、少しずつ新しいクラスに慣れ始めた頃に、あたしは恋をした。


今日も


あの日のコト思い出している。


バス通学のあたしは、いつものように帰りのバス停について、人がすいててベンチがあいてた。


最後に座ってた、あたしと同じ学校の制服を着ていた男子高校生。


少し動いて、あたしが座れるくらいのスペースをあけてくれた。


(親切な人だなぁ〜…三年生くらいかな)


とぼんやり思った。


バスが来て、立ち上がった男子高校生は180センチ近くありそうな細身だった。


162センチ程度のあたしと並んだ彼に、ただ何事もなく


あたしはバスに乗り込んだ。




クラス替えした教室に、あの時の高校生が、あたしと同じクラスと知った時


この偶然性に


不思議な感覚を覚えた。


毎朝、通学バスで途中乗車してくる君


いつも


足早に登校してる後ろ姿を


日に日に目で追って、日に日に何かが募り出す、この感覚。


同じバスに乗るのが楽しみになってた。



同じクラスで、休み時間に君を見るたび、ちょっと得した気になってたりする。



今日も途中乗車してくる君に逢える。



なんか、良いことありそうな気持ちだよ。何かは確信はできないけど


単なる憧れでよかったと思う。


ほんのり、淡い恋心でよかったと思う。




あの日は


そんな高望みしなかったんだ。

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