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―心の奥で響く音―

Q,今、欲しいものは?


A,愛


誰かに、愛されていたかった。


――――soundlessloveーサウンドレスラヴー


                      

『繁華街』


うん、いい響き。

私は大阪の繁華街の中にあるbar働いていた

オーナーに許可をもらい、2階の住居で暮らしている


私は父親とその愛人との間に生まれた子

義理の母親との間に生まれた腹違いの妹に煙たがられ

遂にはいじめられ、義母には虐待を受けた


もともと病弱だった実の母は私が高校生の時に

乳がんを患い47歳の若さでこの世を去った


母とは別々に暮らしていたため、顔も声も覚えていないが

とても、綺麗な人だったような気がする


父は、もともと無口で一緒に過ごした18年間

話すことはなかなかなかった


でも、母が死んで、私が泣いているとき

私は一度だけ父の笑顔を見た


『愛梨はええ子やな、』


そう言って頭をなでてくれた


高校を卒業して

大学には進学せずに就職を選んだ私は

ここのbarを選び、一気に住居も決まった


父は私に向かって、頑張りぃや、

とだけ言って私を見送った


「頑張ってるよ、お父さん」


でも、私はこの職業、バーテンダーを

甘く見すぎていたかもしれない


バーテンダーはお客様の心の止まり木

お客様にいっぱいの愛情を持って接しなければいけない


でも、私は『両親』からの愛情を

注がれて育ってきてはいない


そんなの、他のバーテンダーに劣ってしまうにきまってる



いつか

私にいっぱいの愛を注いでくれる人が

現れないだろうか

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