表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
東京BOMBー再起動ー  作者:


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

7/8

第8話 答えを出す者

04:32


新宿地下が、低く唸りを上げている。

壁の奥、見えない場所で何か巨大な機構が目覚めつつある気配。


東京BOMB側。

天城迅は、静かに爆弾の前に立った。


天城「……こちらから仕掛ける」


白旗が目を見開く。


白旗「おい、正気か?

それ、“向こうの期待通り”じゃない?」


久賀は否定も肯定もしなかった。ただ一言。


久賀「違う。

期待通り“に見せる”だけだ」


天城は頷き、爆弾の外装に触れず、周囲の空間へ手を伸ばす。


天城「爆弾そのものじゃない。

“問いを投げている回路”を探す」


隔壁の向こう。

黒川は通信装置を叩いていた。


黒川「くそ……まだ繋がらないか」


八木沢が、ふと気づいた。


八木沢「黒川さん。

これ……“遮断”じゃない。

周波数を“ずらされてる”」


三島が即座に反応する。


三島「合わせればいいってことか?」


八木沢は頷いた。


八木沢「理論上は。

でも……東京BOMBと“同じ発想”をしないと」


黒川は一瞬、目を閉じた。


黒川「……やるしかない」


02:10


東京BOMB側。

白旗が化学センサーを展開する。


白旗「これ、爆発性物質は最小限だ。

代わりに……“反応を伝える物質”が多すぎる」


久賀が続ける。


久賀「爆弾じゃない。

都市に“問いを流すアンテナ”だ」


天城は確信した。


天城「なら、答え方も一つ。

我々は“爆弾を解体しない”」


白旗が息を呑む。


白旗「じゃあ、どうする?」


天城は静かに言った。


天城「“書き換える”」


01:18


処理班側。

八木沢が調整を終え、通信装置を再起動させる。


八木沢「……繋がります!」


スピーカーから、天城の声が混じった。


天城(通信)「黒川。

これを解除するな」


一瞬の沈黙。


黒川「……理由を聞かせろ」


天城「解除は“敗北”だ。

これは爆弾じゃない。

“思想装置”だ」


八木沢が叫ぶ。


八木沢「残り時間が……!」


天城「時間切れを起こさせろ。

だが、“暴発”はさせない」


00:30


地下全体が震える。

爆弾の光が、最大出力に達する。


白旗が叫ぶ。


白旗「ジン!

これ、マジで危ないぞ!」


天城は迷わなかった。


天城「だからだ。

我々は“恐怖に屈しない”という答えを出す」


久賀が短く言う。


久賀「……始まるぞ」


00:00


カウントダウンが、ゼロになった。


——何も起きない。


振動は止まり、光はゆっくりと消えていく。


新宿地下は、静寂に包まれた。


スピーカーから、再び電子音が流れた。


???「……興味深い」


もはや、余裕は感じられない。


???「爆弾を解除せず、

なおかつ、爆発させなかった」


???「君たちは——

“都市側の進化”だ」


天城は答えた。


天城「次は、こちらが問う番だ」


電子音は、応答しなかった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ