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ファイティングガール  作者: Jack…
大学二年
72/72

街の人からみたウチの評価?

葵です。


まあ、そんなに飲んでないし、少し飲み足すくらいなら問題ないと思うけど・・・一応用心して、寮のメッセのほうに『二次会に行くんで、位置情報を共有するね』って送っておくか・・・。ぴっ、っと、これでよしっと。

今晩中は場所公開って感じね。電池も75%あれば・・・大丈夫だね。


           ・・・


「地味な店で申し訳ありません」


いや、今のアタシが派手な服を着すぎているだけで、東京でもこんな店ばっかだったよ?


「意外ですね。キレいな店に行ってるもんだとばっかり・・・」


それより、名前、もう一度教えて?いっぱい交換しちゃってよくわからないのよ。


「まあ、列が出来てましたからね・・・勝又俊夫と言います」


ああ、トシオさんでいい?アタシはアオイとでも呼んで。


「いきなり名前呼びですか?」


そういう会社なの。そういう社員寮ね。ウワサはいろいろ聞いてると思うけど。

それに・・・今日も思ったけど、なんか勝又さんって多いよね。この街。


「あるあるネタですね。勝又は非常に多いです。他には佐野や井出も全国平均よりは多いと思います。鈴木と加藤も多いですが、これは全国とあまり変わらないかな、と」


そうね。なんで勝又さんというより名前のほうが呼ばれなれてんじゃないかなって思って。それよりなぜ敬語?さっきはタメ口だったよね?


「ホーム・・・ってほどじゃないですけど・・・ここに来たら、アオイさんが、より綺麗に見えて緊張してるだけですよ・・・」


まあ、いいけど・・・一杯飲んで落ちついたらタメ口に戻るかな?


「わかりませんが・・・こうしていてもしかたないので飲みましょう!」


よろこんで!!


「ノリいいっすね」


ちょっと背が高いだけで、フツーのアラサーよ。


「ちょっとじゃないじゃないですか・・・」


靴が厚いだけで・・・173だもん。大したことないよ。

それより呑もう。大将!!アタシは生一つと・・・どうする?


「とりあえず生で」


じゃあ、二つね!!トシオ、ウィスキー飲める?


「好きですが・・・ハイボールでも水割りでも」


じゃあ、大将、いっちゃん安いのでいいから、ウィスキーのボトルと氷!あと、

グラス二つと、タンサンちょーだい?無ければ水でいいよ!

で、刺身の盛り合わせとお勧めの焼き魚ね!!甘くないやつ!!西京漬けとかは禁止で!!


「トシちゃん・・・ずいぶんな美人さんを連れてきたなぁって思って声掛けないどいたけど・・・美人さん、元気いいね?」


葵ですぅっ。よろしくっ!! あ、シクヨロ!!のほうがいい?!


「葵さん・・・全開ですね・・・」


まだまだこんなもんじゃないよ!!


「トシちゃん・・・元気な美人さんなんてどこでつかまえた?」


「例の街コンですよ」


「あ、あれ今日だったんだ。トシちゃんよく入れたね」


「ギリギリです。運が良かったんだと思いますよ」


大将!!デカくて旨いアジの干物ある?!


「まあ、奥には何かしらあると思うし、無けりゃどこかの店から融通してもらうよ」


おう、地元ならではだね!!トシちゃんもそれでいい?


「え・・・でかいのだと一枚で結構食いであるよ?別のもんも食べたくない?」


じゃあ、シェアでいいよ。気にすんならアタシがバラす。寮でも食べてるから案外上手いよ?

大将、刺盛りも地物入れてね!!


「はいよ。ちょっと外すね。ママ!!カウンター見て!!」「ぁぃょー(遠い)」


「いきなりトシちゃん呼びですか・・・」


いいじゃん。大将もトシちゃんって言ってたし!


「いいですけど、僕は葵さんって呼びますよ?」


いいよ。


でさ、さっきの話に戻るんだけど、この街って男女比おかしいの?


「おかしいっていうか・・・20代とか30代の男女比だと男性が多いのは確かです」


なんで?


「全国的にそうだと思いますけど、家を継ぐのは男性って慣習は・・・東京でもありますよね?」


無くはないと思うけど・・・東京はある意味地方出身者のサラリーマンばっかだからね。ウチも三世代前は東京じゃないし。


「まさにそこですよ!!」


どこ?


「この街は、新幹線もあるし、東京への行き来はしやすいです」


まあ、そうよね。アタシも一時間半で帰省できるし。


「なので、女子は東京に出たがりやすいんですよ。それでいて帰るのもカンタンですし」


そういうことね・・・更に大企業の転勤で来ている人は・・・普通は男性が多いってことね?

この街は製造業が多いと思うけど・・・やっぱ男性社員が多いの?


「製造業は圧倒的に男性社員ですね・・・工場がショッピングモールになったところもそこそこあるから・・・そういうところは女性の社員さんも、普通には、いますけどね」


うーん。


「はい、お客様、生とお通しです!」


ママさん、ありがと!!トシちゃん、カンパイ!!


「はい、カンパイです!!」


でもさ、工場がショッピングモールになるってことは労働集約率というか生産性というか・・・市の場合なんて言うかわかんないけど、この市のGDP的なことで言えば下がっちゃうよね?


「難しいこと考えてますね・・・まあ・・・でも赤字工場だから工場を潰してショッピングモールの賃貸収入のほうがマシってなったと思いますよ?」


まあ、その赤字ってのには人件費があるからねぇ・・・モールにできるくらい大きな工場なら失業保険もちゃんと払ってるだろうから・・・国の制度で救済してもらえるだろうし・・・

そうなると益々地元の男はモテなくなるのか?


「キツい話題ですよ・・・実際それに近いもんがあります」


でも、あんたも跡取りで、土地や家はあったりするの?


「やっぱ介護とか考えると跡取りってだけで結婚は遠のきます」


ウチの親なんかもう特定なんとか介護マンション的なものの予約権を買って、介護は考えんでいいよ、とか言ってくれてるけどね。

アタシ一人娘なんだけど。


「・・・それは東京だからでしょうね・・・ウチのほうではそういう意識は、まだ、親世代にはないと思います」


じゃあ、話変えよう。ウチの会社のウワサって知ってる?


「それは大量に。デカくて頭のいい男女が一杯いるって話は有名ですよ」


まあねぇ・・・アタシも世間ではデカ女だけど、あそこじゃ平均より小さいからね。


「そりゃ、男子を含めればそうなるでしょう?」


いや、女子の平均で175cmを越えるから。


「もっとありません?」


ないよ。173。


「オレより2cmだけ低い・・・ってそう見えないですね」


ウチの会社では姿勢の良さも叩き込まれるから。


「ああ・・・姿勢がいいと背も高く見えるんですよね」


逆、高身長女子は猫背が宿命なのよ。それを徹底的に直されるわけ。


「そうなんですね・・・やっぱり高いのは・・・しんどい?的な?」


しんどい、というか、やっぱ中学のころまでは・・・クラスで一番デカイまであったしね。


「まあ、女子のほうが早めに育ちますよね」


でも、高校でも大学でもデカくてフラれるは普通にあったけどね。


「それは・・・大変でしたね・・・美人なのに・・・」


ぶっちゃけ、メイク美人だから。あと、プチ整形もしてるし。


「そうなんですね・・・わかりませんよ。自然です」


まあ、そういう指導をする会社だし。


「会社で指導されるんですか?」


うん。全く同じプレゼンできて、同じシステム作れるんだったら、美人のほうが有利でしょ?


「まあ・・・否定できません」


美人が愛想をふりまけばお客様が協力的になるんだったらどんどん美人になれって会社なのよ。


「社長もイケメンらしいですしね」


日焼けしてないサーファーっぽい感じのイケメンね。背も185くらいあると思うよ?


「奥さん二人って本当ですか?」


厳密には、民法上の奥さんは一人らしいけど、実質二人なのは・・・まあ、ホントよ?二人ともすんげー美人!!身長は・・・二人ともアタシと同じくらいね。


「ケンカにならないんですね・・・」


大丈夫っぽいね。まあ、三人とも40過ぎたはずなのに、見た感じだと30代半ばの男に20代後半の女子がからみついてる感じでめっちゃエロいけどね。

まあ、元々女子二人が親友らしいし、大学のころからの関係だって聞いてるから・・・20年くらいなのかなぁ?


「20年ですか・・・そんだけ大丈夫なら、もう大丈夫なんでしょうね」


でも、あの三人の会話はわからんのよ。せめて英語でしゃべってほしいんだけどさ。


「・・・どういうことですか?」


法律上の奥さんは元々日本人なんだけど、フランスとのハーフで、日本語と英語以外にフランス語とか・・・ロマンス語ってわかる?ラテン語の後継言語なんだけど、イタリアとかスペインとかがほぼネイティブ級、それ以外のヨーロッパ言語もそこそこしゃべれるわけ。

で、もう一人はウクライナ人で、英語と日本語以外にもヨーロッパの言語を話すんだけど東欧、北欧系言語を含めてゲルマンとかロマンス語もわかるわけ。

で、言語学やってるからフランス語も得意。

最後に社長はドイツと日本のハーフで、日本語と英語以外にもドイツ語がネイティブ級。当然オランダ語もね?オランダ語はドイツ語の方言の一種って言い方もできなくはないみたいなの。アタシはどっちもしゃべれないんだけど。

精々フランス語ね。


「葵さんは、語学系の大学に通われてたんですか?」


ん?理系だよ?あの会社は理系院卒しか採らないから。

高校とかの理科社会でいうと、化学と地学と地理あたりかなぁ・・・


「・・・二人の奥様も理系ですか?」


さすがにそれはないなーー。あの二人は語学系だから文系だね?社長は理系だよ。理科一類から物理で院卒修士ね。あたしはしがない私学だよっ!!


「はいよ。お嬢様、これなら文句あるめぇ・・・トシちゃん、ウチにしちゃ、ちょっとするけどいいら?」

「いいよ。うわぁっ、これはデケえな、大味じゃねよな?」

「これは上物(じょうもん)だゃ。トシちゃんも食ってみ?」


ざっくりで30cmはあるな。アジってこんなにデカいのもあるんだ。


これもアジなの?デカいね!!


「干してこれだかんな。結構レアだら?」


うんうん珍しい!!


「ぶっちゃけ、出し値も高いけど、それでも儲け度外視。美人さんにうめーって、言ってもらうためよ」


大将!!ありがと!!


「まあ、トシちゃんの連れてきた美人さんだからってのもあるけど」


トシちゃん、いい常連さんなんだね!!


「うん・・・でもカモじゃないと思ってるよ?」「ボったりしてねーや!!」


あはは・・・いい関係だね。

とりあえずだけど、ハイボールにすっか!!


「とりあえずじゃないよな・・・葵さん・・・」

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