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ファイティングガール  作者: Jack…
大学二年
68/73

二年春からレギュラーの赤池くん

相変わらずメタな登場の赤池です。


過去編は終わりまして、ここからは現在進行形です。


二年春のシーズンは、背番号23を頂きました。

一年秋はいかにもギリギリベンチ入りの29でしたから、進歩っちゃ進歩です。

体のデカさを買われて、捕手以外でも、代打、DH、外野のユーティリティプレーヤー的に起用してもらっています。

まあ、二年ですから、どこでも出られるだけで満足です。なるべく結果を残すように心掛けるだけです。


なお、井沢先輩のジャイロは本当に小出しにしか使ってません。

基本は最終イニングだけしか使わないです。つまり先輩が先発して6回を予定していたら6回だけにしか使わないってことです。


右の井沢さんが、基本、第一先発です。それ以外には左の瀬戸さんと、右の松野さんが先発候補です。

クローザーは左の岡場さんと右の眠乃さんです。中継ぎ陣も数名います。


幸い、井沢さんは、ほぼ確実に第一試合の先発で、その時は高確率でオレが捕手です。

ほんと、ラッキーです。


           ・・・


「おう、モル、おめー、結構打つな。オレの時も受けねーか?・・・って、これは火野に聞かれるとやべーか?」


ありがとうございます。瀬戸さん、特にヤベーということは無いと思うんですが・・・


火野さんというのは、まあ、正捕手の先輩です。護さんは・・・大変恐縮ながら、オレが第二捕手の座から降ろしてしまったようなものです。外野、DH、代打などでの出番はあるんですが。


ちなみに瀬戸さんが一年のころはまだ、DH無かったんですか?


「どうだったかな・・・一年の時は全然背番号とかあり得ない状況だったからな・・・オレ、三年の去年からしかもらってねーよ。一年秋から出てるおめーが異常だよ」


すんません。ありがとうございます。

紅白戦とかではありましたか?


「紅白戦でDH・・・あったと思うけど、公式戦でDH採用なら、その前から紅白戦ではやるはずだから・・・その前後が初年度だとするとあまりアテにはならねぇな」


まあ、そうっすよね・・・


そうすると、二年の時には確実に、一年のときはわかんないって感じか・・・


DHのアリナシっていろいろ議論になりますけど、瀬戸さんはどっちが好きですかね。


「難しいけどな。オレは打てるピッチャーのほうじゃないから、DHアリのほうがありがたいのは事実だな。打てるんならそれこそ、某レジェントみたいにDHで出ておいてからのクローザーもありかもだけどな」


そうっすね。バントもないですしね。


「あーー。バントなぁ・・・バレバレの場面でのバントって、結構ムズいんだよな。高校のころ苦労したわ」


わかります。特にスクイズ確定の場面でスクイズ決めんのは重労働ですよね。


「おーー、分かってくれるか!!あれ、しんどいんだよ。おめーは、高校時代から飛ばし屋なのか?まあ、そのガタイなら、高校時代も飛ばせたんだろうけどなぁ・・・」


三年なら。一年だとどうでしたかね・・・まだ体の厚みがイマイチだった気もします。

まあ、三年になってからは、スクイズより外野に飛ばして犠牲フライでオッケーだったと思います。

特にトーナメントの浅いところだと、内野を越しときゃなんとかなるレベルの高校も多いですから。


「パワーヒッターはウラヤマしいぜ。そうだな、六大学と違って、高校だと『ずいぶんなレベル』の高校も、普通に県大会レベルじゃいるもんな」


と、いうことは瀬戸先輩もそれなりの強豪校出身ということか・・・

まあ、ピッチャー専業に近いのが出来るのは強豪校だけだもんな。


オレの出身校は普通の公立だったんで、正直、先輩のおっしゃる『ずいぶんなレベル』の代もあるタイプだったんすよ。


「え?お前U15で代表だったんだろ?なんで公立とか行ったの?」


ここは繰り返しになるのでここでは書かないが、適当に親父や祖父の話をした。


「そうか。まあ、キャッチャーじゃ金も掛かってるだろうし、親父様々なところはあるもんな」


いえいえ、それより、塾やらカテキョ代のほうがずっと掛かってますよ。多分ですが。一応進学校だったんで、一番下で滑り込んだくらいのイキオイです。


「実家が太いのも才能だからな。天から与えられた、って意味じゃデカい体と大差ねぇ」


え?・・・ああ、そうお考えなんすか・・・


「実際そうだろ?リトルやボーイズからずっとって考えるとカネもそうだし、母親のサポートだってめっちゃ重要だ。そういう両親の元に生まれるのと、そうでないのでは、必要な努力の量もそうだし、自分の体の『天賦の才』の必要量が段違いだろ?」


確かに・・・そうですね・・・あまり考えてませんでした・・・


「オレも卒業が見えて、色々考えるうちにそう思う様になったっつー話で、あまりエラそうに言えるわけじゃないんだけどな。まあ、今から考えると恵まれた家に生まれて、両親とも野球が好きなのはラッキーだったな、と思えるようになったわけだ。おめーみてーにデカくねーしな」


考えてませんでした・・・ちょっと反省ですね・・・親にも・・・もっと感謝しないとです。


「いいってことよ。今日は外野かDH?代打か?ともかくそのガタイで打ってくれりゃぁいいってことよ!」


           ・・・


瀬戸さんの発言の前から、カネ的なことではめっちゃ感謝していたが・・・実際、母親にも相当な負担を掛けていたということが一気に思い出された。


オレはしっかりとその感謝を口にしたか?

うん。してる。ある程度はしてる。

だが、本気でしていたか?というと「いつもありがとう」くらいの薄っぺらい言葉だけじゃなかったか、と・・・自分が少し恥ずかしくなった。


オヤジが援団出身で、野球はいいぞ!と勧めてくれなければ野球を始めることはあっただろうか?

オフクロも車で送ってくれるだけじゃなく、メシだって相当気をつかってくれていたはずだし、実際、リトルもシニアも高校野球もボランティアの保護者会があってこそだ。


強くなるにはカネが掛かるし、手間も本当に掛かる。

その上、強くなってよりよいステージに上がれば、もっとカネが掛かる。


オレ、感謝足りてなかったかもな・・・


ジョージの件もある。三年では第二ながら、恐怖のDHや外野手、はてはショートリリーフでも活躍してもらった。


あのころは「こいつ、随分育ったな」とか「マイちゃんには負けるけど、結構打つし投げるな」とか思っていたが・・・ほぼ無経験から・・・二年であんなに打てるようになるって・・・めっちゃ努力してんじゃん。

カベに近いとは言え、マイちゃんの球を受けられるんだって、並の努力じゃない。

オレの感謝の気持ちだけじゃなく、オレの努力ってやつも・・・薄っぺらだったのかもしれない。


アイツの家の状況は聞いたことがある。

聞いただけでも、野球なんか無理も無理だよな。


高校卒業時にはほぼ同じ体格なんだから、オレと似たような環境で育ったのであれば地元のライバルだった可能性すらある。


一年の最初のころの身長のみの体格じゃぁ、内野の頭を越せるかな?くらいだったから、マイちゃんのおかげで育ったとは言え・・・

細かいプレーが出来ないのだって、野球歴10年以上とわずか二年を比較すれば、そりゃ、当然だ。


なるほどな・・・生まれた家も才能のウチか・・・重い言葉だな・・・

とりあえず、オフクロには久々にペンと紙で手紙でも書くか・・・小学生のなんかの課題以来じゃねーかな・・・まずはできることをやるか!


今日は短かめだけど、メタな赤池の回でした。また来るんで、その時はよろしく!!

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