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ファイティングガール  作者: Jack…
大学二年
61/76

サブマリン彼氏?

いや、アレ報告すんのか・・・


まあ、アタシも根掘り葉掘り聞いた、と言われたらその通りだから・・・仕方無いのか?


リコです。


まずは武庫川くんの件について説明しておきます。


高嶺祭の後、ミツキ経由で連絡を受け、告白されました。

それ自体は語弊を恐れずに言えば、とっても嬉しかったし、ありがとうと言いたかったし、実際、言いました。


ただ、ちょうど、筋肉減量実験をしていた時期です。

筋肉減量実験というのは、非常にシンプルです。


高校時代も今も、鶏胸肉食べちゃ筋トレ、の繰り返しで、腕も足も太く、背筋も肩も盛り上がり、腹は当然シックスパックという感じです。

もちろん、今もそうです。というか今のほうがさらに盛れてますww。


見せるための筋肉ではないので、ボディビル的な付け方はしてません。

それに、当たりにいく、当たりに来られる前提ですので、カリッカリに体脂肪率を絞ったりしません。

動きの邪魔にならない範囲である程度あってかまわないのです。


マイちゃんの『関節を守る筋肉』という概念もすごく参考にしてます。


で、何が言いたいかというと、筋肉減量実験というのは、将来的に故障や事故やイップスか?原因は今は分かりませんが、何らかの理由でバスケを引退するというときに、女っぽい女になれるか?という実験でした。


カラダがデカい、というのはバスケのプレーヤーとしてはメリットしか無い・・・とは言いませんが、メリットのほうが多いです。

でも、男子と付き合うと考えると・・・デメリットばっかwww


じゃあ、見た目がいいほうが、いくらかでもいいよな、というわけで、高三の夏、県大会が終了してから、特に防護としての胸筋を含めたバスケ用の筋肉をじわじわと落とす、という実験でした。


で、そのピーク・・・逆ピークかな?、が、高嶺祭。

体脂肪を特に削りにいってないので、お胸は質・量共に残ってましたwww


そこにマイちゃんはさらにボリュームアップするようなブラを持ってくるわ、骨盤ショーツ・・・って言ってたけど、実質あれはコルセットってやつだよなぁ・・・を腰で締められるわ、ユカはカラコンを持ってきて、「リコならこの色ね?」って強引に入れさせられるわ、ももリオは人の顔を綺麗に化粧してくれるとか。

最後にミツキはミツキでビクトリア朝期の貴族の心得などを話し始めて、「リコは背筋があるから、背筋がピンと立って所作が美しいですね!!」

などと、どーせアタシの顔は美しくないよーだ、と、内心でイジケたくなるようなことを言うわで大変でした。


もっと大変だったのがアタシの見た目で、先ほどの内心とはウラハラに、再現不可能なほどに美人になってしまいました。


まあ、よく見ればアタシですし、スタイルのメリハリはあるものの、やっぱり手足も細くないです。


劇の衣装はパニエを中に仕込むタイプのドレスで、腕もゆったりとしていて、それは目立ちませんでした。重心の低さ(言い方!!)も、ドレスのシルエットでカバーできてました。


セリフもほとんど無く、にっこり笑って突っ立ってるだけ、という役でしたので、演技力もなにも関係ありません。


最後、ハケるときにあったセリフも、カントク曰く「素で、


『はぁぁー、だりぃよなぁー?』


って言ってください!」


という、実に面倒な事を嫌々やる時の自分がいいそうなセリフで、素よりやや大袈裟に大きな声でハッキリと、しかしタメ気味に言ってほしいとのことでした。

一応、練習もしていたので、何の問題もなかったです。


それで、「あの美女は誰だ?」から「あ、リコじゃん」って分かるようになるって演出意図だったみたいです。


それを後で聞いたアタシは


「おいおい冒険し過ぎな演出だろう?カントク?」


って思いましたよ。アタシを美女枠とか無理筋じゃね?って。


ただ、筋肉減量実験の計画はスピシスメンバーには相談してました。

そもそもそういう事に強いマイちゃん、ユカ。

私でも理解できそうな本を紹介してくれるミツキ、

まあ、リオンは毎日の先生で、桃花はいっしょに泣きながら勉強する人でしたけど。


そんなわけでマイちゃんとユカはそれなりに美人にできる自信?があったみたい。アタシにも無いのにwww


あとはメイクや衣装でどうにかできるってか?まあ、なっちゃったけど。


その時の写真は劇の舞台装置と一緒に写真撮ってもらいました。

で、今でも実家のリビングにそれが飾られていますwwww


           ・・・


と、話は例のごとく脱線していますが、要はそんな美人は、今、ココ、アンタが告白した高嶺祭の打ち上げ終了後の校舎、このタイミングにしかいないのよって話。


なので、武庫川くんの気持ちは嬉しいし、告白してくれてありがとうございますってのはあるけど、これから筋肉増量するから幻滅しない?それでフラれたら結構悲しいしキツいもんがあるわってことで保留にしたんです。


武庫川くんも、ガッチリ体型で言動的にオッサンみたいなアタシをフツーに見てるわけで、アタシが何を言いたいかは理解してくれ、保留ということで、その場で合意しました。

連絡先は交換し、メッセのグループは作りましたけどね。


なんで、タマには彼のことも思いだしてはいましたが、もう、一年半くらい前のことだし自然消滅だよな、って思ってました。卒業後はメッセすら来てないし。


彼が東京の大学に進学したことは覚えていましたが。


           ・・・


大学二年になり、ゴールデンウィークの実家への帰省も終わり、東京に戻ってちょっと経って三人でうだうだしていたとき、突然メッセが届きました。いつも突然なんだけどさ。


《武庫川です。覚えていらっしゃいますか?》


おーー、武庫川君ね。


えーと、流石に告白してきた人を忘れるほど薄情じゃないよ、くらいでいいかな?ポチっと。


《それは幸いです。大学のクラブに入ったと聞きましたが、寮とかでプライバシー無い感じですか?》


ああ、そう取るか・・・いーえ、大丈夫。桃花とリオンと三人暮しだけど一応個室もあるよ。大声出したら筒抜けだけど・・・ポチっと。


《それは幸いです。15分程度でいいのでお話できますか?》


一応声掛けとくか。


桃花、リオン、ちょっと自室にこもるわ。


「ぅぃーー」「どうぞ」


           ・・・


・・・はい、自室に来たから通話していいよ・・・送信っと・・・って早えな!!


はいはい。リコだよ。


「ああ、武庫川です。お久し振りです」


タメ口でいいよ?高校のときもそうだったろ?


「あー。ちょっと久々なんで緊張してる。リコさんと名前で呼んでいい?」


いいよ。で、何の用だった?


「あーーーー、そっち、もしかして完全に忘れてる?」


保留の件なら覚えてる。保留中だよな?


「よかった・・・そう。保留中」


その件?


「その件。保留解除について」


解除ぉ?!知らないと思うけど、あの時より、アタシ15kg以上重いぞ!


「15キロか・・・重さは知らないけど見てるよ。卒業試合も見たし、この間の中央高の体育館でも見たよ」


そうなんだ。ありがとう。これからはお互いに電話しようか?


「喜んで!!」


           ・・・


こんな感じで、中央高時代の関係が復活しました。

それからは普通に電話・・・といってもバスケはやはり忙しいので、メッセで日付をやりとりして時間を決めて、みたいな感じです。


それなりに楽しんではいますが、特に会ったりはしていませんでした。

だいたいいつも30分程度でしたが、楽しく会話できていましたし、

メッセは別に即レス派でもないので、返事はできるときにしかしないけどいつでも送っていいよ、ということにしてました。


そして、ある時、彼が見た私、卒業試合、親善試合の話になりました。


           ・・・


あの試合の話ね、その時に声掛けてくれてもよかったんだけど・・・


「掛ける隙がないんだよ。中央生のころから、スピシスは仲良しすぎるし、リコさんだって部長業務が忙しすぎるし」


それはそうかもしれない。実は運動部の部長というのは事務方の仕事が多いのよ。部費の計画や計算もそうだけど、予算を消化したときの精算事務なんかもある。夏は全国に行けなかったものの、ヘタに県五位とかになってたから、それなりにあったし、そのせいでウィンターにも参加できたので申請もあったりしたしなーー。


そうね。忙しかったし・・・でも部長の仕事よりも補習の補習のほうが忙しかったけどね?


「そりゃ、あれだけやってたらね・・・その三人で一緒に住む、と言われても、あの様子を見てたら・・・不思議感とか意外感はないよね」


そういえばだけど、なぜ一年以上放置したの?正直、忘れてはいなかったけど、自然消滅かな?と思ってたよ?


「ああ、自然消滅。それはオレも恐れていた。一応あの時のあの見た目だけで告白したんじゃないってことは伝えておきたい。あの場の勢いはあったけど・・・高嶺祭の打ち上げの後って、タイミング的にはあるあるのパターンだろ?」


中央生のあるある、ね。確かにあるって感じはする。

で、一年半あけたのはなんで?


「中央生の受験は、あの、妙に遅い高嶺祭のおかげで、追い込みが異常に急がされるのはお互い様だろう? で、大学に進学した、ってのと、サークル的なやつじゃなくて、インカレに出るような大学のバスケ部に入ったって聞いたし、センター終了直後の親善試合という名のマジ試合? も見た。明らかに指導者って感じの人も来てたし、リコさんだけじゃないかもしれないけど、プレーヤーを見に来たんだな? ってのは感じた」


そこまで見てたんだ。アタシは指導者っぽい人は目に入ってなかったよ。


「へ?そうなの?・・・意外だな・・・」


まあ、アタシは中央高に入ったのも、マイちゃん、マイティさんとバスケがしたいって、多分同級生でも一番単純な理由で入ったし、中学のときの成績は、桃花もそうだけど・・・同級生で最低レベルだったと思う。ラッキーで合格したんだと思うよ。


「ラッキーでも凄いよ。それにちゃんと卒業してるし」


まあね。入れてよかった。

あの試合はマイちゃんが妙に張り切っててね、彼女の自宅、お城みたいな自宅なんだけど、一泊二日とはいえ、強化合宿までやったんだよ。


「うん、それこそ噂で聞いたし、会社も噂では知ってる」


実は強化合宿で勉強もやったんだよ。大学にはバスケのセレクションじゃなくて、普通に試験合格して入ったんだ。


「話には聞いていたけど、本人から聞けて・・・正直尊敬してるよ」


えっ!?尊敬?・・・まあ、ありがとう。

あの試合のゲームプランは基本的にユカとマイちゃんなんだけどね。


「今でも思いだせるけど、彼女たちヒドいよね?」


ヒドい?! 特にそういうのは無かったと思うけど?

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