MMCのジョージの電話が鳴るってどういう時?
ジョージはスコットさんとは英語で話してます。
どう考えても成功要因が無いアズニアのアビエルでの発掘はやめて欲しいジョージです。
はあ・・・でも、あちこちに調整を掛けちゃってるんですよ。マイティさん。
ピルルルルルル・・・
この音はMMCの端末の直電ですか・・・嫌な予感しかしません。
「ハイ、ジョージ、スコットだ。わかるか?」
分かりますよ。いつもマイティガールの寝起きの外国語会話でもお世話になっております。
「その話だ。南アズニアで発掘調査をする可能性があるんだよな?」
無くはないですが、相当ハードです。正直、やめてほしいです。毎朝のアレも数ヶ月中断しますよ?
「まあ、そうだろうな。でも、いい機体の候補があるんだよ」
機体ですか?
「彼女は単発、双発、ジェットと操縦できるがヘリはまだ・・・取ってる途中かもしれないが公式な免許はないだろう?」
そうですね。航空機とは言ってもまったく別物らしいですし。
「なんとな、DHC-5の中古の極上モノが押えられそうなんだよ!」
デハビランドですか・・・DHC-6 ツインオッターなら彼女も操縦したことあるかもしれません。
「別物だよ!!バッファロー、DHC-5 は500m有れば離着陸できる!!」
そりゃ・・・すごいですが・・・古いですよね?
「それが難点なんだが、軍の払い下げで三機を一機に集約しているから、いいとこ取りだ。補修パーツもふんだんにあるんだよ!」
???ああ、ニコイチ的な話なのかな・・・
えーと、軍で酷使された三機のDHC-5 と、その補修用パーツを一括で払い下げしてもらったものから、いいとこ取りで一機を組み上げ直して、さらに補修用の部材を確保した、ということでよろしいでしょうか?
「そうだ。それをお前らが買ってもそれ以外の用途が無いだろう?まあ、買えないことはないと思うが・・・」
まあ、遺跡調査の予算じゃ無理ですよ。MMC なら可能性もありますが。
「500万ドルくらいはするぞ?」
格安でそれですか・・・
「軍用機なんてクソ高いのが普通だ。それに整備屋がいないとどうにもならん」
では、ウチでは金があっても買えませんね。
「そうだ。なんで、ザンビアあたりのPMC・・・まあ、南アフリカの組織の出先機関だが・・・に買ってもらう。但し、お前らのレンタルを紐付きの案件としてな」
ああ、輸送機が必要な組織に買ってもらって、我々からの護衛やら輸送依頼で補填・・・全額でないにしろ、ある程度の回収を確実にするということですか。
「そういう考え方で OK だ。どうせ、ボディーガード部隊も必須なんだろ?」
はい。ちなみに工兵部隊って依頼できるものですか?
「どういうことだ?」
多分、臨時のエアストリップを作らないと着陸はできても離陸できません。
砂がフワフワらしいんですよ。
「ああ、そういうことか・・・降りるだけなら、4WDが走った跡を使って降りられる、も考えられなくはないが、離陸は・・・確かに厳しいな」
ついでを言えば、工兵部隊さんにはそのまま遺跡調査部隊になっていただけると助かります。
「そういうことか・・・まあ、金さえしっかり支払えば裏切ることは基本的に無いから・・・調整はできるかもしれないな」
南アズニアで・・・比較的治安が安定していて物資の集積地にできそうなところでなるべく北側というと・・・一応、ワーウなんかが良さそうだと思うんですが。
「イヤと言うわりには調べているな。国連の事務局もまだあるだろうし、ワイロは必要だと思うが、悪くない選択だ」
まあ、行くと言いだしたら行く人ですから・・・なるべく成功率、帰還率を上げるのが僕の仕事です。
「確かにそうだなww。ワーウからなら、直接アル・マラムにも飛べる。帰りは空荷なら充分往復可能だ。まあ、初回は強行着陸で工兵部隊一式と建設機器を降ろしておしまいだな」
そうなりますよね。
「次は整備部隊とディーゼル発電機、あとはパーツを持てるだけ持っていく感じか。あとはテントよりはマシな簡易住宅だな」
防御施設とかはどうするんですか?民兵組織やいざとなったら強盗にもなる遊牧民とかいらっしゃらないんでしょうか。
「いるだろうな。工兵部隊はエアストリップの整備だけじゃなくて防御陣地も作れる。まあ、何でも屋ではあるよ。工兵も整備兵も別に歩哨や警戒くらいはできるしな」
次は食料や先生達でしょうか。
「そうだな。メシで報いるのは重要だ。ちゃんとした料理を出すのは離反者を出さないためにも必須項目だ。先生達も建築の手伝いくらいはできるんだろう?」
まあ、考古学者さんですから、テント生活も苦にしないようです。
「防御陣地の中に簡易的なものでもいいから高い建物を建てたほうがいい。周囲から襲うのは無駄だ、と思わせたほうが危険が少ないからな。飛行機の格納庫自体も作って、アビエルやワーウには一時的な集積場しか置かないほうが安全だ」
ああ、防御陣地の中であれば・・・少なくとも中に泥棒はいない、もしくは少ないということですね。
となるとロジの人を現地に連れていく必要はなくなりますから、先生や学生が10~12人、整備兵が3人、パイロット2名、工兵が10人、守備兵が15人くらいですかね。
「ああ、そうだな。工兵は守備兵も兼ねるってことでならな。その人数なら最悪全てを捨てて逃げるなら全員乗れる。乗り心地は最悪だがな」
そうなると、最後に守備兵さんを搭載するときに、燃料満タンの予備タンクを格納庫に入れるために持ってくることが必要そうですね。
「頭が回るな。そいつを置いとくと置いとかないんじゃ大違いだ。基本は出先、ワーウとかで入れるにしろ、約300マイル飛んでると燃料は半分だ。満タンなら700マイル近く飛べるから南アズニアからも出られないことはない」
航続距離を少しでものばすための改造をDHC-5 に施すことってできますか?
「そういうのはPMC にお任せで大丈夫だ。ヤツらこそ、それを求めているからな。組み上げのときに多少多めに積めるように勝手にやっているはずだ」
なるほど。それはありがたいです。しかし待てよ・・・そうなると防御陣地を組むところから始めて、プレハブの兵舎にタワー、見張り台、ディーゼル発電機も必須になるし・・・8t積めるっつっても4往復じゃ無理ですね。
それに、ディーゼル発電機だと軽油が別に必要ですね・・・まいったな・・・
「なに、JP-8、ジェット燃料に2スト用のオイルを混ぜれば、2ヶ月くらいなら持つよ。置いてくる前提で4~5台持ってって、普段は一台、ピークで三台の発電量でいいだろう。重機も小さいのを一杯、のほうがいいと思うぞ?」
うわ・・・今年の乾季じゃロジがまったく間に合わない・・・来年の乾季なら可能性はあるか?
やっぱ、これ無理じゃないかなぁ・・・
「うん、来年かその次の年のほうがいいとは思うぜ。で、彼女は何してるんだ?」
スポンサー集めです。お金はいくらあっても足りないですから・・・
「それじゃ彼女だって今年は考えてないだろ?そうそう何百万ドルも集まるもんじゃないぜ?」
そうかもしれません・・・
「戦争だって、始める一~二年以上前から密かに、そして綿密に準備しているもんだよ。あの有名な六日間戦争だってな・・・古すぎて知らないか?」
それは存じあげませんが・・・これ、色々なロジスティクス的な諸処の事情を考えると・・・そうでないといけない、という事は・・・分かります。
「今は無理に見えても状況は刻々と変わる。ましてやあの彼女であればな」
はい。それは非常に分かります。




