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スピードシスターズ・再会@中央高③

リオンです。


どうやら法学部でバスケサークルに入るのが確定した様子です。

桃花が先輩にメッセ送ってたし、そっちから誘ってもらえるように先輩同士経由でなんかしてるみたいです。


まあ、一緒に住んでるし、サークルは別でも全然構いません。でも、何時ものパターンでイチャモンは付けとくか。


桃花?そこまで頼んでないよ?


「まー、そう言うな。一年で、ボッチの道をひた走りのリオンにはサークルに入るにしてもこの巨大ネットワークを使わない手はないよ!?」


言い方!!それにそれは有り難いことだっつーのはわかってる。


「それに公営の体育館を借りなきゃならない江古田と違って、そっちは校舎の体育館が借りれるらしい」


え?そうなんだ。それは・・・安いんだよね・・・そうだとしたら有り難いな。


「リオンはアタシがそう言うと『ちゃんと調べなさい?今時そんなの公開されてんだから』っていってたよね」


言ってた。あーーー反省。


「いやまあ、家で見てて、うわー法学部って・・・一年からこんなに勉強すんだって驚いてたのは事実で、疲れ切ったリオンを見てたのも事実だから・・・まあ、今日もキレが悪かったし疲れてるんだろうな、は、わかるからこれくらい世話焼かせてよ」


ミツキにも言われたよ・・・まあ、高校時代からみたらまったく走ってないようなもんだから・・・。

うん、サークルね。走る切っ掛けになればいいくらいの気持ちで入るか。


「えっと、過去問共有とかも法学部内でしてくれるところみたいよ?」


う・・・それは本気でありがたい・・・一応パスしたけど、あまりいい成績じゃなかったんだよなー


「あんだけ勉強してたのに?! 法学部ってホンキで大変なんだね・・・なんか芸術学部で悪いみたいだよ・・・まあ、アタシはそっちは無理だけど」


芸術は芸術で大変なんだからそれはお互い様だよ。


「じゃ、後輩と遊んでくるからまたあとでーー」


はいはい、またあとで。


           ・・・


あ、マイティさん、お元気そうで。


「そちらは不調のようだな、リオン」


まあ、切れがないというか・・・運動不足ですよ・・・単に。

今も桃花のツテを使って法学部のほうのバスケサークルに入る準備をしてます。


「まあ、ウチの兄様姉様は理系ばかりだからわからぬが、司法試験を目指すのは極めて大変だろうという想像は付く。あのリコですら気付いていたし、心配していたからな。タマにバスケをするのは良いと思うぞ」


そう言えば、例の考古学の件はどうなったんですか?


「一応進んでいるが・・・」


珍しく歯切れが悪いですね。


「リオンさんもマイティさんを止めて下さいよ!!」


ジョージくん、驚いちゃうから急に叫ぶのはやめようね?


「あ、すみません。でも・・・そう言いたくなるのは止められないです」


どーゆーこと?


「それは私から述べる。発掘現場がアフリカで・・・しかも政情不安な紛争地域なのだ」


いきなり不穏ですね。


「まあ、アズニアという国だが・・・今はアズニアと南アズニアと二国に分割したんだが、発掘現場がその国境未確定地域のアビエルという地域なのだ」


普通にめっちゃ戦争中の国じゃないですか・・・

しかも国境未確定地域って・・・最前線じゃないんですか?


「一応今は国連が調停に入っており、UNISFA という多国籍軍が入っている。まあ、表向きは戦闘は発生していない・・・ことになっている」


それって、散発的な戦闘はしょっちゅうあるっていうようにも取れますけど・・・


「多分な。問題はまだある。治安は良くない。なので、PMC、民間軍事会社から兵隊を雇う必要がある。まあ、これはなんとかなる。大学のコアメンバーは10名くらいなのだが、ロジスティクス、兵站を保つメンバーは絶対的に信用できるメンバーでないとならないので、約10名ほどをヨーロッパから連れていくしかない。こちらもそういう会社が無いわけではないのでどうにかなる。で、発掘調査や物理的に物を運ぶ人間がざっくりで100名は必要になりそうなので、これは現地で雇うしかない」


めちゃくちゃ不安にしかならない話ですよ。ジョージくんが止めるのも納得です。

えーと、アフリカのあの辺の内陸部・・・平坦な湿地帯?か砂漠のどちらかだったと思いますが・・・


「北部は砂漠だが、それ以外のほとんどが湿地帯だな。なので、乾季にしか調査はできぬ。まあ、11月から翌年1月の始めまでというところだな」


ん?雨季と乾季なら、乾季は半年くらいはあるんじゃないかなって思いましたが・・・違いますか?


「乾季はほぼ半年だが、1月からは季節風が吹いて、乾いた大地の砂を盛大に撒き散らす。視界もほとんど無くなる。で、雨季との境目の3月を過ぎてくると強烈な下降気流と雷雨だ。だが乾き切った地表は最初の雷雨だけでは湿りきらず、高さ1kmにもなる猛烈な砂塵となる」


・・・絶望的な気候ですね・・・なんでそんなところを取りあうんですか?地下資源ですか?


「その通り。石油の埋蔵が確実視されており、実際にパイロット施設は稼動している。アビエル当たりに浮島のように町がある感じなのだ」


絶対に止めたほうがいいと思いますけど・・・有力な手掛かりでもあるんですか?


「アル・マラムという地点があり、これはそのまま集積地という意味だ。要は古代からの交易が行われた場所を示す地名だ。ここについては衛星からの画像解析である程度何かがありそう、は分かっている」


その、アル・マラムはアビエルという中心都市から何キロくらい離れてるんですか?


「飛行機なら250km程度だが、滑走路やその代理になりそうなものが無い。陸路だと400km程度だが、その内半分は道路が無い」


平坦なんですよね?いくらなんでも非公式な道路すら無いってことはないんじゃないでしょうか?


「正確には無いこともない。が、民兵組織の検問所があったりする。まあ、危険だ」


詰みですよね?それ?100人以上連れてかないといけないんじゃ車じゃないと無理ですよね?食料もめっちゃ必要になりますし・・・


「まあ、発掘を自分達で行うだけなら手段がないこともないんだが・・・」


どんな裏技ですか?


「ヘリコプターだ。自衛隊でも使っているチヌークというヘリなら積載量は10tにもなるから、20人とその一ヶ月分の食料や水なら運べる」


でも軍隊用ですよね?買えるんですか?


「持ってるPMCを探して借りることになるな。整備士も一緒にな」


えっ?整備士が要るんですか?


「ヘリは飛ばすごとに整備しないとすぐ壊れる乗り物らしい。軍隊用は特にな」


やっぱ詰んでません?

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