表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
29/48

スピードシスターズ・ファイナル!!①

えっと、まだ私なんですか?リオンです。


合宿後も各自の強化メニューは続いています。勉強のほうもね。


桃花がウチに勉強しにくるのはもう何年かな?5年は経ってると思いますけど、今はなんとリコも一緒に勉強してます。


桃花は近いですが、リコは結構遠いです。ウチと中央高よりずっと遠い・・・


帰りは両方とも親が迎えにきてくれますが、行き、ウチへ来るときは両方とも走ってきてます。桃花は数分だけど、リコは一時間以上走っています。


「まあ、昼間ならな・・・コンビニもあるし、悪いがシャワーも借りてるし・・・」


悪くなんかないよ。ぜんぜん自由に使って?平日昼間ならパパに遭遇する可能性もほぼ無いし。


「しかし、マイちゃんジョージにユカまでご苦労なことだ・・・体力だけじゃなくて学力のほうも最後まで補強してくれるなんて・・・正直有り難いぜ。それに最終的にはプンスカしながらも教えてくれるリオンにも感謝してもしきれないぜ」


まあ、いいよ。どうせ桃花には教えてるんだし、時間的にも、1.5倍まで掛かんないし・・・1.2倍くらい?

でもそんなにプンスカしてたかな?桃花の自分事なのに他人事的な態度は・・・あまりにもずっと変わんないからおこっちゃうこと多いけどね。


「あれなwww。結局何とかするってのも不思議ちゃんだけど、あの『へー、そうなんだ』は自然すぎて頭にくることあるよなwww」


そう・・・あれはね・・・まあ、慣れすぎたけど。

でもね・・・本当に的確なカリキュラムよね。これ。もう苦手克服の時間はないから、得意だったりなんとか分かるところを取りこぼさないことに特化してる。


模試でいうとB判定のところで確実に合格しにいくってスタイルね。

なんてゆーか超現実的手段ね。


「うん。ワタシも効果感じてる。今まで『これでよかったよな?』って感じのところを自信持って『いけたよな?』って感じにできてきた。で、自由すぎる桃花は?」


あー、今朝メッセで午前中一時間だけ見て!ってお願いされて、今は自分の個別指導で集中指導受けてるみたい。事前相談が当日の朝30分前って、事前じゃないよね?


「相変わらずwwww。まあ、やる気なさそうなのに急にジャンプアップする桃花パターンだな」


まさにね。明日が卒業試合だっつーのに・・・


「まあ、今日は身体能力強化についてはお休み・・・まあ、走ってきちゃったけど、帰りは親の車だし・・・でもこの二週間で体力的にも受験準備的にも何故かすごく伸びた感じあるよ。どっちかだけじゃダメなんだろうな・・・あたしたち・・・少なくともアタシと桃花は?」


そうかもね。

私も二人に教えてたほうが、教えながら自分の勉強したほうが伸びるようになっちゃってるよ。


「なんか、上のクラスに行く機会をうばっちゃったみたいでごめん・・・」


そんなことない。実際、Sはまったく無理だし、Aだって厳しい。行ったとしても一瞬で落ちちゃうよ。


「でもBなら確実に行けたでしょ?」


まあ、行けた。でもさ、HGIS でもBの下位から半分弱は補講参加組だよ?延々と出てたから知ってるでしょ? 逆にCのトップクラスで敢えて上がんない組は補講来てなくても点数取れてたのも知ってるでしょ?

試験はSからDまでどのクラスでも一緒だし、順位もクラスは関係ないからね。


で、私の順位は常時Bでも真ん中くらい。Bの上じゃないのよ。

逆にそこに居られるのも二人に教えることで学んだことが多いから。だから私は私のために二人に教えていたの。気にしないで、てゆーか本来私が感謝すべきことなのよ。


「まあなあ・・・ミツキもチューターやることで学んだことは多いって言ってたしな・・・あれはAだけど、やっぱ全然違う?」


悔しいけど違うね。マイティさんはSでも全く論外に意味不明に超越的、ユカも正直、追い付くとか追い越すなんてまったく不可能。

ミツキは頑張れば追い付けそう・・・と思わせておいて、実際本気で勉強してみるともうまったく無理・・・じゃないけど通常の努力の範囲じゃないな・・・って感じかな。


「マイちゃんとユカはわかるけど・・・ミツキもそうか・・・でも普通人枠ではある?それとも超人変人枠?」


あー、それで言うと普通人枠。凄い『普通人』だけどね。リコ、筋肉増量傾向、当たりのための 「鎧としての筋肉」を付ける方向性を変えずにあと10cm高く飛べ、って言われたらどう思う?


「え・・・ムチャ言うなよって思うよ。軽くしたときでもそこまで飛べなかったのに・・・まあ、でもこないだからの練習で5cm弱までは飛べるように成ったのも、自分でものすごく驚いてんだけどな?こんな土壇場で進化するもんかってな」


そう、そんな感じ。5cmまでは努力で成果が出ても、残りの5cmって、並大抵の努力じゃ無理じゃん? ミツキはその並大抵な努力じゃないってのが出来るタイプ。


「まあなあ・・・自称、体育だけでほぼ未経験なのに、最初のクラスマッチからほぼ完璧プレーヤーだったしなぁ・・・桃花大慌てしてたもんなww」


そうだったね。私も桃花もミニバスから長いし、背がちょっと高くても未経験者には負けないと思ってたけど・・・あっさり抜かれた感はハンパ無かったよ。


「リオンちゃんも?ももかんは明らかにアセってたけど」


まあ、ワタシは桃花と違ってクールが持ち味ですから。

でもアセったよ。3Pなら負けないと思ってたらあっさり負けたし。

ユカの華麗なる3Pもスゴいと思ったけど、ミツキの無理な体勢で受けとってそのまま無理矢理シュートがそれなりの確率で入るってのもスゴい技よ?

リコと桃花が出てればリバウンド合戦にも負けないし。


「あれな。中学のころから、相当体幹鍛えてたんだろうな。きっと司書には体幹も必須なんだろうwww」


あの謎理論ね・・・まあ、体幹鍛えて損することはないと思うから間違いじゃないとは思うけど・・・

真っ直ぐゴールを向いてないのに正確に打てるってだけですごいと思うよ。


「まあ、バスケの基礎練習をはしょったことで身に付けた技術だろうな」


正直、6人の中じゃマイティさん、ユカ、リコが圧倒的バスケ強者だからなー。


「入れてくれてありがとう。でもアタシから見てもマイちゃんとユカは異様だよ?両方とも部活・・・第一には入ってくれなかったけどな」


ユカは試合にも出てくれたじゃない。スピードスターでステルスユカ様として。


「あれな・・・リオンちゃんとミツキのパス出しも凄かったじゃん」


あんなのユカ相手以外じゃ投げられないよ。単なる凡ミスにしか見えない『何で味方もいないのにそんなとこに投げてんの』になっちゃうんだもん。


「やっぱ、味方からも見えてなかったのか、ステルスユカは」


うん。直前に指で1とか2とかサインが出るから、予想位置よりどの程度前や横、3Pが打てる場所で空いてそうな場所を探して『ここだよな!!絶対来いよ、この野郎!』と思いながらじゃないと投げらんない。


「まあ、アタシも『なんでそこにユカがいて、3P打ってんの?一応上がるか?あ、入ったな』みたいな感じだったもんな。でも細かい場所の指示無しで良くパス出せるね?」


それは練習だねー。普通ありえんけどユカならここまで来る、とか遠くまで開ける、とか。あと、ノールックにも程がある、本当に後ろからのボールをまったく振り向かずに捕るとかね・・・


「あれなーーーーー。本当に何故できんだろーな。マイちゃんもだけど」


だからあの二人は超人変人枠でいいのよ。ミツキはチラ見するもん。


「チラ見で無理な体勢で受けとってそのままシュートも大概だけどな」


まあ、でもギリギリ普通人枠だと思うよ。


           ・・・


そんな感じで卒業試合前日も終わり、私たちは当日しっかり体を休めて、中央高の体育館に集合しました。


「よし、女バスの部長はワタシだけど、今日の試合のキャプテンはユカで行こうと思う。マイちゃんはユカだとフル出場は難しいので副キャプテンで、ユカと交代してキャプテンシーを発揮してくれ。二人とも、第二と・・・そもそも所属してないけど・・・気にせず私らを使え。使いまくれ。今日の体力ならスピシス第一の三名はフル行ける。一試合だけだしな。あと、こちらの二名は三年で引退試合に出たい、という第一のマキ、ユーリだ。走るだけならももかんやリオンにも負けない。マキ、ユーリ、一言ずつ」


「マイティさん、初めまして。ユカさん、お久しぶりです。マキです。よろしくお願いいたします」

「同じくユーリです。・・・しかし皆さん、お高いですね・・・がんばります」


マキが165cm、ユーリが158cm、公立の女バスなら低いほうじゃないけど、ほぼ180と余裕の180越えのリコとマイティさん、175のユカ、172のリオン、168と桃花と私だと特にユーリは全員10cm以上違うから威圧感感じるかもしれません。


「おーー、アタシがキャプテンかーー。よろしく~~。マキちゃんとゆーりんも~~。二人にも走ってもらうね~。あれも少しできるもんねーー」


「「はいっ!!」」


「じゃー、ゲームメイクは行き当たりばったりで。マイちゃん以外のスピシススタメンで、センター取り合いはリコね。この10日で少し飛べるようになったよねーー」


「おう!!」


「何本か打ったらアタシとマイちゃんが交代ねー。ミツキも適当なタイミングでゆーりんに替わってね~」


「うむ」「はい」


「ゆーりんはマイちゃんが『ユーリ』と声を掛けたら振り向いたところにボールが来るから、落ち着いてパス回し、なんなら3P打ってもいいからね。ジョージとした練習思いだせば絶対できるから~~」


「はいっ!!」


「ゆーりんが打ったらマキちゃんと交代ね。マキちゃんも練習通りに打って。二人ともミスっていいから。てゆーか、ミスって落ち着こう。そこから試合スタートだよ?」


ユカが普通にキャプテンしてます。いきなり行き当たりばったり宣言もユカらしいちゃらしいけど。


「あー、そこでぼーっとしている、ももリオ~~。お前らは忙しいから覚悟しろーー」


まあ、覚悟はしているよ。な、桃花。


「うん!大丈夫!!元気も気合も一杯だよ!!リコとのアレも7cmアップくらいに出来るよ」


あれは反則ギリだから狙って出さなくていい・・・よな、ユカ?


「まあなーー、出るときに出していいと思うよーー、あんなレアなやつはふつーバレないよーー」


しかし・・・予想以上に観客多いな。


マイティさん出るからマリカ組が来るのはわかっていたが・・・相手の学校の先生以外にもずいぶんと大人が来てないか?


「ふひひーー。それが戦略さー。リオンも父親の知り合いのバスケ関係者に見に来てくれるよう頼んでたろーー」


何故知ってる・・・えっと・・・そういうことかぁ~?

どうせ向こうの学校のほうが格上で強豪高だから、それ目当てのスカウトなりなんなりも来る、というか呼び寄せて、さらに呼べるだけ声を掛けたってことかぁ?


「んふふ~~、マイちゃんが何にも考えてないわけないだろー、リコのアレのための卒業試合ってのもあんだよーー。相変わらずエゲつないねー」


一回でもスカウトなりコーチが見てるんなら入学後セレクションって扱いだったとしても、入部後の扱いが全然違うってのは想像できる・・・だから私もパパに頼んだんだけど。

でもどうやったらこんなに呼べるんだよ・・・


「ふははーー。スピシス6人でマイちゃんがリコ相手に本気で3 on 3 している動画を公開したらこんなん余裕だろーー。マイちゃんは全く試合に出てないノーマークの超絶プレーヤーなんだからwwww」


あう・・・確かに・・・そういやこないだ確かに『仕上げ』と称して本気で6人でやったな・・・あたしらにとってはいつも通りのマイティさんだったけど・・・ヨソの人は見る機会が無いもんね。


・・・超人変人枠が自分を囮にするという発想は無かったわ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ