ビルドアップ!!②
引き続き、私、リオン、です。
桃花、どう?
「どうってどう?」
いや、バテたとか?
「ふつーにバテたけど?」
一週間ちょいでどうにかなる?
「まあ、大丈夫。明後日くらいには普通に動けると思うよ。共通の自己採点も出たし、個別指導でどこか入れそうな大学を相談してみるよ」
意識低っ・・・もう少しやる気出さないの?
「いや、もう願書出してる私大は受けるよ?国公立で受けれそうなとこあるかとか、私大でもラッキーで行けるかもってのを探してもらうんだよ」
ああ、そっち・・・でも、後期は枠少ないよ?
「知ってるけど二週間やそこらで学力ジャンプアップするわけないじゃんww」
はあ・・・まったく・・・ちなみに体力のほうは?
「一応一部だよ?まったくトレーニングしてないわけじゃないから、試合展開にもよるけど、一試合ほぼぶっ通しで出れるくらいまでならヨユーだよ」
うげ、・・・まったくトレーニングしてませんでしたよ。このところ・・・
しかたない・・・走るか。
・・・
ミツキ、桃花なんとかしてくれない?
「うーん・・・HGIS 以上のことはできませんね。ご本人もおっしゃっている通り、ここから学力的なジャンプアップはそれほど期待できませんし、取れる問題を確実に取る、くらいじゃないでしょうか」
まあ、そうよね。バスケのほうは?
「まあ、司書は体力勝負の面もあると常々言ってる通りです。通学が無くなっても坂の上り下りで毎日合計20km以上は自転車で走っていますから、一試合ならなんとか持つと思いますよ」
やばい、一番ナマっているのアタシかも・・・
・・・
パパ、見守ってくれてありがとう。この時期にどうかと思うけど、西部の強豪高と練習試合、実質卒業試合をやるから見にきてくれない?
「・・・別にいいが・・・もう入試本番すぎないか?」
共通テストはおわってるし。今まで見にきてくれたのも知ってるけど、何故バスケにこだわってたのかもわかるかもしれない最後の試合だから。公式戦じゃないけど。
相手はマジで強いところがマジでやってくれる・・・本当に最初で最後かもしれない機会。いい?
「わかった・・・土曜日なんだな?それなら・・・行くよ」
今はチャリメインだけど、パパもそれなりに強かったチームの選手だったんだよね?
「まあな。インハイはちょっと・・無理だったけどな」
まあそっちのほうが普通でしょ。
「まあな。県の予選を見た感じでは、リオンのチームは弱くはないけどそこまで強い感じとまではな・・・わりぃな・・・」
それは・・・そうだね。今回はクラスマッチの女帝、一年のときに三年男子を翻弄しまくった真の帝王が出るから、それ見るだけで・・・惚れるかもよ?
「言い方!!ま、本当にそうなら・・・惚れるかもな・・・まあ、ママに惚れてるから、それ以上はないよ?」
そうだね・・・悪いけどクラスメイトに惚れたらパパのこと嫌いになるかもね。
「うーん・・・そんなに惚れるほどのプレーができるの? 相手・・・公立とはいえ強豪高なんだろ?中央高で相手になるのか?」
それがね、例のマイティさんなんだけど、強豪が相手でないと実力を発揮できないタイプの変態的天才なんだよ。
「ああ、例の・・・まあ、雰囲気的には理解はできるけど、実物は見てないからな・・・」
では、例の件宜しくです。
「はいはい・・・話をするのはする。約束できるのはそこまでだよ?」
わかってますって。
・・・
ずっとそうだから分かっていたことだけど、相変わらずマイティさんは「今できることの僅かに先、少し先、さらにその先」と私達の能力を引きずり出すのがウマい。
その上、ちゃんと付いていく面子には面倒見もいいのも相変わらずで、土日は彼女の実家?社員寮で強化合宿までしてくれた。
ジョージ+スピシスの七名でお泊り。もう、ジョージがいるのが当たり前になりすぎていて、桃花なんかジョージがいても平気でどんどん脱ぎだすんだけど、それはマイティさんがそうだから。
それは泊まってみて分かりましたよ・・・男女の区別が無さすぎる寮でした。プールもあれば、トレイルランコースすらあるという意味不明な社員寮ですけど、シャワーブースや大浴場に男女の区別がないんです。
私達が泊まったのは一泊だし、時間を区切って私達専用にお風呂も使わせてもらったんだけど、まー、ゴージャス。いや、設備的には旅行でいったこともあるホテルの大浴場という感じで、それほどでもないけど、6人で入ると、かなーり広かったです。
脱衣所に置いてある化粧水や乳液もいいのだったし、ドライヤーも「これ、高級品だよね」みたいなものばかり。
リビングルームも巨大で、そのあたりに佇んでいる社員の男女の皆様・・・マイティさんの言う「兄さま、姉さま」というアレ・・・も、長身の美男美女ばかり・・・
しかも・・・薄着です。ほぼ下着のみ?みたいな人も少なくない。特に女子。逆じゃない?
こんなところで育ったらマイティさんが別に自分はそれほどの美人でもない、と思ったり、ジョージが女子の下着姿なんかのスルー力があるのも理解できます。
「ヤッホー、ジョージの同級生? え、アタシ?アタシはジョージのママだよっ!!」
はあ・・・このラメラメなセクシーランジェリーの巨乳ちゃんがジョージのママ・・・には見えないけど、そうなんだろうな・・・。ジョージが、またそんな格好で、ヤメテください、とか言ってるし・・・。うん、ジョージも美人に強いわけがわかった。これじゃ、並の女子高生の下着姿などでは興奮できないかもしれないね。
そういえば、肝心の強化合宿の内容を言ってないんだった!




