打ち上げ!!
引き続きミツキです。
というわけで、高嶺祭の打ち上げです。
といっても、劇装だった教室を通常モードに片付け、廃材を指定の場所に集積し、自分たちの教室に帰って、一旦通常モードにセッティングされていた机と椅子をパーティ仕様・・・2つ並べたものを幾つか作ってお菓子置き場、壁のほうに余計な机を積んだり椅子を並べたりして休憩所・・・にしたり、お菓子と飲み物を準備しただけです。
あとは冷食のピザですが、化学実験室なんかを使ってドバドバ焼いてます。一人ヒトキレですが、暖いものも欲しいよね。ま、食べるころには冷えてますけど。
本来はNGのはずですが、諸処の事情で後夜祭もなくなってますし、クラスでの打ち上げをクラスでやるのはアリ、実験室での調理もお目こぼし、ということになっています。
この辺が地方都市の悲しいところです。
都会のように、ファミレスやカラオケボックスがないんですよ・・・
ウチの高校、鉄道の最寄り駅は、ローカル線。駅があるだけでそれ以外には何もありません。自販機くらいです。
幹線鉄道の最寄り駅までは徒歩20分以上掛かりますが歩けなくはないです。
でも大したものはありません。コンビニくらいはありますが、40人で集まれるような場所は・・・まあ、カラオケやさんは一カ所ありますが、40人の部屋は無いでしょうね・・・三年だけでも300人以上いますから、バラけたって部屋のやりくりのしようがないです。
この街にファミレスがまったく無いわけじゃないです。でも、あるのは大きな道路沿いで、車で行く前提の所ばかりです。ばらばらな方向から来ている生徒たちにはあまり向いてません。
どうしても、と、言うなら電車で県庁所在地まで行けば、駅から徒歩圏内にありますが、そこまでするのは時間的にもお金的にも現実的じゃないですよね。
なので先生方も、今日に限っては大々的なお菓子なんかの持ち込みを黙認し、学校の敷地内で、ご近所にご迷惑を掛けないようにやれ、って感じです。
まあ、学校ならお酒の持ち込みもやりづらいでしょうし、後夜祭が無くなったのもそのあたりに原因があるようですから、昼間のうちにやっちゃえって感じでしょうね。
周りは住宅街ですから、夜に騒いだら、確かに迷惑でしょう。
まあ、全員が残っているわけじゃないです。ボッチ上等派もいますし、人それぞれです。でもまあ、30人くらいはいるんじゃないですかね?
ほぼこういう場に参加しないマイティさんすらいますから。
もっとも、一人で椅子に座って、斜め後ろにジョージくんが立っている理学部スタイルですけど。
取り敢えず、ある意味主役のお二人にお話しましょう。
・・・
カントク。劇もバッチリでしたね。お二人とも抱き合って幸せそうでしたよ
「やめてくれよ・・・まあ、付き合っているのは認めるけど。教室劇がちゃんとできたのはとても嬉しいよ。受験の追い込みとの兼ね合い的にはかなり微妙なんだけどな・・・」
「カントク・・・まあ、それは今だけは言いっこ無しですよ。まあ、今夜まではいいことにしても明日からは受験に全振りですね」
「うわっ まあ、でもそっちだよな。一応、日芸も受けるけど、普通の学部メインだもんな」
はい。これからのHGIS は、受験対策になる内容が多いですよ。
「それは心強い。是非宜しく頼みます」
・・・
ソロバンくん、リアルタイムプロンプターお疲れ様でした。
「ああ、疲れました。いや、面白かったんだけどさ」
噂によると昨日はユカとお楽しみだったそうですね?
「お楽しみというか、生殺しというか・・・こっちから触りに行かない限りあちらから隣接というか近接というか微妙に触れるかどうかの距離を保つ分には色々と合法的なんだろうけど・・・こっちはたまらんよ!!」
まあ、ユカはいい匂いしますからね。
「まったくもってそうだよ!!。結局字幕はほとんど書き換えでタイピングで腕は痛いし、正直、女子に言うことじゃないけど・・・も、痛いよ・・・ユカさんにいってもチャカされるかスルーされるかだから、チームメイトの君にまったく御門違いとは思いつつも抗議というか何とかしてくれとお願いしたいよ」
思春期男子としては・・・正常な反応ではないでしょうか。
お願いについては・・・劇は完成したので、もうないんじゃないかと思いますよ?
それともあったほうがいいんですか?
「・・・わかってるよ、認めるよ。またそういうことがあったほうがいいって思ってるって・・・」
まーー、私が男子だったらきっとそう思うでしょうねー。
美少女ユカがふわふわとまとわりついてくるのは嬉しいと思いますよ?
「おっしゃる通りさ!もうこんな機会は無いだろうと思っているが、何か作れないかとも考えているよ。まあ、受験対策やりながら考えるよ」
HGIS でもよろしくですー。
・・・
神田くん、吹田くん、武庫川くん・・・ぐったりしてるね・・・大丈夫?
「まあ、大道具として、撤収は任せろ、と言ってしまった以上はな、な、コージ」
「だな、ヤスオ。特に仮設マウンドは重かったよな・・・コーイチ」
「まあ、あのマイティさんが全力ではないとは言え、それなりに力を入れて投球るんだから重く作るしかないってみんなで合意しただろ?」
神田くん、ここではコーイチと呼ばれてますが、彼はジョージくんとは中学時代からの親友です。
今ではすっかりマイティさんに取られた感が強いですが、ジョージくんは神田くんとの友人関係も大切にしている様子は見て取れます。
なので、神田くんもマイティさん関係者のその関係者ということで、クラス内では男子の中でも一目置かれている感じです。
「まあ、ジョージの親友のコーイチに言われちゃどうしょうもない。な、ヤスオ?」
「そうだな。でもまあ、実際にクラスの中でマイティさんがジョージに投げてた球が衝撃的に速かったからな。よく捕れるよな、あんなん。最初から捕れたのか知ってるか?」
「オレに聞くなよ。ってまあ、聞いているけど・・・最初はアザだらけ、一年くらいしてなんとか捕れるようになったって」
「さすが自称親友。よくご存知で」
「オレは自称してねーよ!テキトー言うな!」
「わかってるって・・・でもあの誰でも『さん』呼びのジョージがお前だけ『こーちゃん』だからなwww」
「しかたねーだろ。ここ目指すようになったのは中二だけど、小学校のころから友達関係で、ウチにも入りびたりというか、週に何日かはウチにいたんだから!」
「じゃあ、親友でいいじゃん」
「でもなんでそんなに入りびたり?」
「あ? あいつんち余裕なくてゲーム機とか無かったんだよ。塾も行ってなかったし、参考書とか問題集もオレのを使ってたんだよ」
「あ、それは聞いたことある。ママは美人だけどお金はカツカツの生活だった的なこと」
「ヤスオ・・・あいつのママはな・・・本当に本当の美人だよ?」
「そうなんだ、コージは知ってた?」
「噂には聞いたことある。でもそれなりの歳なんだろ?」
「おい、コージ、ジョージママをナメるな・・・まだ精々35歳のはずだ」
「「うそやん!!」」
ハモりましたね。トリオでも組んでいるようですね。
「でも・・・それだとジョージを高校のうちに生まないとならなくね?」
「生んだらしい。でも中退もしなければ退学にもならなかったってさ」
「でも・・・よく卒業できたな?」
「ああ、オレがジョージに聞いたのは、ママは3月生まれだったかな・・・いわゆる早生まれなんで三年ギリまで17歳ってのと、そもそもその高校の三年は一学期から自由登校みたいなところがあってあんまり登校しないでも卒業はできるらしい・・・袴商業って聞いたことあるか?」
「・・・今は市立総合のあそこか・・・トンデモな噂はいくつかな・・・オモシロにするため、話をデカくしてはいるんだろうけど・・・じゃ、可能性はあるのかな?」
「あるもなにもジョージとジョージママが存在するのが証拠だろ?35なら現役のグラビアアイドルだっているだろ?イマドキなら」
「まあな・・・ママさんもデカいのか?」
はい、私も会ったことありますよ。普通の国産女子としては大きいほうですね。
私より5cmくらい小さいくらいです。
「ミツキさん、ジョージママは美人?スタイルはいいの?」
「コージ・・・お前なぁ・・・」
そうですね。かなり美人だと思います。スタイルは正にボン・キュッ・ボン・タイプです。エロいかエロくないかで言えば、かなりエロい見た目です。
「そうなんだ・・・いや、コーイチ、そりゃ気にはなるだろ?お前があんだけエロいエロいと・・・いや、ミツキさん、ごめん」
別に気にしませんよ。私から見てもユカやももかんちゃんはエロいしカワいいですし、マイティさんはゴージャスでナイスバディですし。
まあ、それを言うなら、筋肉の鎧を外したリコがあんなに『美女』できたなんて、私もまったく知りませんでしたしね。
「ミツキさん・・・リコさんにヤスオが惚れてたって言ってくれてかまいませんよ」
「おい、コージ!!捏造すんな」
「さっき自分でそう言ってたよ、ヤスオ」
「コーイチまで・・・」
まあまあ、リコは大学でもバスケを続けるつもりらしいですから、またマッスルボディになっちゃいますよ?それでもいいなら伝えますけど?
「じゃ、お願いします!」
「「お願いするんかい!!」」
お三人はお笑いトリオ結成でも目指しているんですか。息ピッタリですね。
「「「目指してません!!!」」」
やっぱり、息ピッタリです。
・・・
こんな感じであっさりと打ち上げもお開きになりました。
あちこちで恋愛模様が繰り広げられています。
まあ、恋愛を否定はしませんよ。私も恋する女子高生ですから。
でも私は司書になりたい・・・つくばかなぁ・・・目標高いよなぁ・・・
うん!私も明日から受験体勢!!がんばる!!!




