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ネイティブ並?スピーカーは、まだ何人かいる?

増田です。


な?みんな。面白いと思わないか?


ユカさんだけ英語をしゃべっている劇なんて。


「ま、まあ、面白いか面白くないかでいえば・・・面白い・・・のか?」


神田くんは判断に困っている。まあ、そうだよな。この場での思い付きじゃないとはいえ、英語劇ならともかく、普通の劇で一人だけ英語なんて。


「うーん・・・でもそれじゃ、言ってることが伝わんないよね、観客に・・・そっか、それで日本語字幕?」


「・・・考えましたね、カントク? 確かにユカの英語は流暢だし、日本語でしゃべっているときのような眠気を誘う話し方じゃありませんからね・・・」


うん、みんなも薄々気付いてるんじゃないかと思うんだけど、ユカさんのあのしゃべりは、一種の「演技」だと思う。


こういう言い方は最近ではしないほうがいいと思うけど、ユカさんって、学業優秀、スポーツ万能、文武両道、スタイル抜群、完璧美少女って言ってもいいと思う。


「まあ、だよね」「そうね」「そうですね」


でも、あのマイティさんと6年間クラスメイトで永遠の二番手って、多分だけど想像を絶するほどのストレスだと思う。


「だろうね」「きっとね」「でしょうねぇ」


まあ、学業でマイティさんは超高校級どころか大学院でも相当なレベルらしいと聞いたときには僕もさすがに驚いた。


で、そんな彼女と5年以上も一緒にいるユカさんが、ストレスを回避するためのペルソナとして、あのしゃべりの人格を作ったんじゃないかなと思うんだよ。

ま、演劇的観点だけどね。


少なくとも一年のときにはあの話し方だったし、中学のうちに身につけたんだと思う。

今は・・・多分だけど被った猫の外しかたがわかんなくなっちゃってんじゃないかな・・・と。


でも、一部の・・・というか、ミツキさん以外は、今や様式美ですらある、流暢すぎてわからない、HGIS の数学を英語で解説する授業は理解できるかどうかはともかくとして、聞いたことあるだろう?


「私もチューター側で参加してるんで聞いてはいますよ・・・やっと最近理解できるようになってきました。マイティさんが凄すぎて目立ってないんですけど、ユカも変態的な天才に近いものはあります」


だよな。


「ジョージもオレと一緒に運命共同体を結成して中央高(ウチ)受けたときは一般人だったけど、今じゃSクラスだもんな・・・」


「まあ・・・アタシにも理解はできないわ・・・もう恒例行事として・・・ギリギリB組としてはあれは出ておきたいし、まあ、英語のセンテンスとかで試験で似たのが出ることもあるし・・・」


そういうわけで、ユカさんだけ英語のセリフにしようと思う。


「カントク、それはいいアイデアかもしれないけど・・・脚本(ホン)、書けるの?」


水野さん、ナイスクエスチョンだ。書いてみることはできるけど、英語の正確性には自信などまったくない。


「じゃ、だめじゃん」


二年前の役者頼りをやろうと思う。


「なにそれ、カントク?」


ああ、水野さん、ソロバンが、例のバンクを作ったとき、ユカさんに役者頼みにもホドがある、と言われたらしい。


「あ、あれですね。マイティさんなら駆け抜けられる極小の幅と極大な傾斜!まあ、ももかちゃんも唯一の一回で駆け抜けましたけど・・・」


そうですね。ミツキさん、同じ感じで、僕が自分の頭で書いた英語のセリフ、それをユカさんに渡して直してもらう。


「まあ、ジョージも今じゃマイティさんともユカさんとも爆速英語で話していてまったく聞きとれないこともあるし・・・演者の気持ちがいいセリフに直して、カントクはそれをアプリか何かで翻訳して問題ないか確かめるって感じ?」


「そうね・・・Sですもんね。なんとかBのワタシや神田くん、まあ、カントクもですけど・・・最悪日本語で書いて渡してもいいかもね」


そう。僕もそう考えてる。


「でも・・・ユカの役の人は・・・なぜ英語で話すんですか?」


ミツキさん・・・そこは・・・こじつけだけど・・・見た目だけなら外国人留学生ってことにできませんか?


「・・・そうよね・・・まあ、ずっと金髪だし・・・いやいや金髪にしている日本人でしょ?あの見た目は?」


ミツキさんにとってはそうだけど、水野さんから見たら、スタイル良くて大きな女子だよね?


「カントク・・・そうね、教室劇だったら、彼女はスレンダーで背も高いからメイクすれば外国人留学生の役でも行けるかもね・・・他の女子は150~160だから、それこそ頭一つ高いよ?ミツキ?」


「そうなんだ・・・私もまあ、デカい女子のほうだから忘れてたけど、私よりちょっとだけ大きいもんな・・・足の長さとかズルいと思うけど・・・マイティさんに比べればまだマシだけど・・・」


「マイティさんを出すのはズルいよ。マリカなんかいつも精一杯近づいてオッパイと話しているって言ってたしwww」


「まあ、あの人は股下110cmとか驚異の人類だから・・・」


あー、悪いが高校生男子としては色々妄想が捗りそうなのでそれくらいにしてもらえないかな?


「カントク・・・正直すぎますよ?」


・・・すまん。

でも、ユカさんは留学生役で、セリフは僕が(仮)で書くから、本人が話しやすい英語にしてもらうってことで、いいかな。


「いいと思います!私に連絡係を任せるつもりですね?」


引き受けていただけますか?ミツキさん。


「図書委員の名にかけて!!」


それはあまりかけるものじゃないような気がしますが・・・ま、いいか。

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