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蛮勇の詩

 低く飛ぶ渡り鳥を追いかけているうちに

 いつの間にか雲に追い付かれて

 雨音に追いかけられ

 追い詰められる


 藁をも掴む想いで

 大樹の陰に寄り

 身を寄せ合って手を繋いだ

 稲光が鼓動すらかき消す


 『幼い』とは

 もう名乗れない

 故郷は捨てた

 なのに孤独と絶望は僕らを逃がさない


 いつかきっと

 君は僕を見捨てる


 いつかきっと

 僕は君を見殺しにする


 ただただ

 『敵』では無いと言うだけの繋がり


 いつかきっと

 終わるだけの関係


 きっと僕らは幸せになれない

 いつも互いを見てみぬ振りした

 勇気が無かった

 力が無いのを言い訳にした

 愛なんて誰も教えてくれなかった

 希望はいつも奪われた

 未来は常に誰かの物だ


 だから

 勇気より気高く

 力より安心できて

 愛よりも尊く

 希望より温かくて

 未来より健やかな何かを

 見つければ


 この雨が止む前に

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― 新着の感想 ―
 それぞれが、それぞれに手にして。 「ひとりだち」とゆう別れを迎えるのが、ハピエンみたいな結論を想像してしまうんですよね。  ほんとは、そのうえで、いっしょにいられることこそ、なのに。私ならそうは、描…
冒頭からかっこいい! 言葉の選び方が好きです。 ふたりの関係性が一体どんなものなのか、なんだか想像が膨らみました。 未来より健やかな何か、見付けられたらいいな。 都道府さん、ありがとうございました。
かっこよくてじぃんとしました。 とどーふさまの詩、大好きです。 胸に響く物語りをありがとうございました。
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