第5話『覚醒者アーク――黒き教団(カルト)の真意』
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【封印の間・戦闘続行中】
ガガガガガッ!!
封印胴体の自動防御が“鎖”のような筋肉を伸ばし、周囲を薙ぎ払う。
バシィッ!!(鎖が木をへし折る)
ドォン!(大地に衝撃が走る)
ユウ「こいつっ……止まらねぇ……ッ!!」
ギュルルル……!!(腕が螺旋に変形)
ミラ「攻撃じゃ無理!“中枢コア”を見つけて直接潰さなきゃ!」
ユウ「コアってどこだよ!? 胴体に心臓なんて――」
ドクン……ドクン……(空間全体が脈動する)
アーク「――君の中にある」
ユウ「ッ……なに?」
アーク(不敵に笑う)
「契約した“腕”は、既に胴の存在と共鳴しはじめている。
今や、君の体の中に、微細なアモンの“核”が移っているのさ」
ミラ「……っ、まさか。こいつ、“封印の鍵”になってる!?」
アーク「そう。“腕”の契約者は、他部位の封印を自然と引き寄せる。
君こそが“解放の器”――我らの“希望”だ、ユウ=クロガネくん」
ユウ「誰が“希望”だ、クソ野郎が!!」
ズドン!!!(ユウの拳が地面を砕く)
バチィィィン!!(黒いエネルギー爆発)
しかし――その力は、制御を超えて暴れ始めていた。
ギギギギギ……ッ!!(腕が勝手にうごめく)
ゴウウウウ!!(力が暴発)
ミラ「だめ、止まらない……ユウ! そのままだと“自我”が!!」
> 『力を欲したのは……貴様自身だ』
ユウ「ッ……ああああああああああああ!!!!!!」
ドクンッ!!!!
世界が一瞬、黒に染まった。
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【潜在意識領域/夢の中】
真っ暗な空間。ユウは一人、浮かんでいた。
???『ようやく、ここまで来たな』
ユウ「……誰だ、おまえは……!」
目の前に浮かんでいたのは、“完全体のアモン”の幻影だった。
全身が闇と呪紋で構成され、
黒い翼を持ち、瞳は赤い炎のように揺れている。
アモン『忘れるな。我の力は“欲望の産物”だ。
おまえが手を伸ばす限り、我はその先に“完全”として存在し続ける』
ユウ「……じゃあ言わせてもらう。
俺は、お前に食われるために契約したんじゃねぇ……!!」
アモン『フ……では、証明してみせよ。我を“制す者”としてな』
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【現実世界/数秒後】
バチィィン!!!
暴走していた黒い腕が一瞬で静まり、
ユウの周囲に刻まれた魔紋が光り始める。
ミラ「なに……!? 刻印が、反転した……?」
アーク「……ほう? なるほど。“制御型”……か」
ユウ(立ち上がる)
「――もう、好き勝手にはさせねぇ。
俺は俺の意思で、この“腕”を使う。覚悟しろ、“黒い教団”!」
ドォォォン!!!!!!(ユウ、アークに飛びかかる)
アーク「フッ……いいだろう。ならば次は、“脚”で待つとしようか」
ボウッ!!(黒炎とともに消える)
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【戦闘終了・封印残留】
ミラ「……あいつ、完全に“次の封印”へ向かったわね」
ユウ「“脚”ってことは……次の部位は、どこか遠い場所にあるのか?」
ミラ「……伝承では、“砂漠の王墓”。
神すら眠ると言われた、忌まわしき古代の地よ」
ユウ「やるしかねぇだろ。全部集められたら、終わりなんだろ……世界が」
ミラ「……なら、行くわよ。“次の戦場”へ」