表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
黎明帝国戦記〈ノヴァリア・クロニクル〉  作者: ねこあし


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

33/38

第32話「黎明帝国・完全独立」

◆ 世界秩序を超えて

原初神王アルファディウスとの決戦から一週間。


黎明帝国ノヴァリアは、これまでにない静寂と解放感に包まれていた。


「世界秩序そのものに勝つなんて……本当に、信じられないよ」


中央議事堂の廊下を歩きながら、リーナが隣の蓮に笑顔を向ける。


「いや……実感なんか湧かないさ。俺自身も、まだ夢を見てるみたいだ」


蓮は苦笑し、白銀の髪をかき上げた。


その瞳には、以前にはなかった深い光が宿っていた。


神王との戦いを経て、彼は確かに“創造者”として覚醒していた。


 


◆ 評議会決議

黎明帝国中央議事堂。


今日の議題は、《黎明帝国完全独立宣言》。


「神界連邦、深界連合、原初秩序連合……全てに勝利した今、帝国は完全なる独立国家として、どの次元勢力にも属さない自由国家となることを宣言します」


イリスが堂々と宣言文を読み上げると、議場から大きな拍手が湧き起こった。


「異議なし!!」


「賛成!!」


ノアが無表情のまま小さく拍手を送り、ネフェリスは満面の笑みで両手を叩いていた。


「これで……この国は、誰にも縛られない“自由の国”になるんだね!」


 


◆ 民たちの声

中央広場では、民たちが歓喜していた。


「これでようやく、戦争のない時代が来るんだな……!」


「皇帝陛下ばんざーい!!」


「イリス女神様ばんざーい!!」


蓮とイリスはバルコニーに立ち、その様子を静かに見守っていた。


「……いい顔してるな、みんな」


「ええ。貴方のおかげよ」


イリスがそっと微笑む。


 


◆ 新たなる提案

その夜、黎明城最上階の会議室。


仲間たちが集まる中、ミストがタブレットを叩きながら言った。


「これからの課題は山積みです。都市拡張計画、農業生産力強化、教育機関の体系整備……」


「でも、それが建国ってやつだろ?」


カイエンが豪快に笑う。


「戦争だけが国づくりじゃねぇ。これからが、本当の“無双建国”だ」


 


◆ シャムの決意

「私も、槍の稽古場を作りたいんだ!」


シャムが拳を握る。


「子どもたちに戦い方を教えたい。誰かを守るために……力を使えるようにって」


「いいじゃん、シャムちゃん!」


マリルが笑い、ネフェリスが拍手した。


「私は……孤児院と歌劇学校を兼ねた“希望の楽園”を作りたいな!」


 


◆ 蓮の夢

全員の言葉を聞きながら、蓮は静かに目を閉じた。


(俺の夢……)


ふと、現代日本でただ逃げていた頃の自分が頭をよぎる。


何も成し遂げられないと諦めていた日々。

だが、今は違う。


(この世界でなら……この仲間たちとなら……)


彼はそっと微笑んだ。


「よし。全部やろう。全部まとめて、世界一自由で、世界一強くて、世界一優しい国にするんだ」


その言葉に、全員が笑顔になった。


「「ああ!!」」


 


◆ 暗躍する影

だが、その頃――


創世神域最深部。


崩壊したはずの原初秩序領域の奥に、ひとつの影が佇んでいた。


「なるほど……“創造者”か」


赤黒い双眸が虚無を見つめる。


「だが……世界はまだ完成していない。次なる“混沌の秩序”を生み出すために……」


低く唸るような笑い声が虚無に響いた。


 


◆ 夜明け

黎明城のバルコニー。


蓮とイリスは寄り添いながら、夜明けの空を見上げていた。


「これからが……本当の建国だな」


「ええ。貴方となら、どこまでも行けるわ」


二人の目に映るのは、無限に広がる青空。


そして――

新たな物語の始まり。


無双建国譚は、次なるステージへと歩み始める。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ