第30話「原初神王との激突」
◆ 決戦の地
黎明帝国北端、虚無との境界。
漆黒と白銀が交錯する空間の中、蓮たちは原初秩序連合軍と対峙していた。
無数の神格体が咆哮を上げ、天地を震わせる。
「これが……原初秩序連合……」
リーナが剣を握りしめ、青ざめた顔で呟いた。
「数も質も……深界連合とは比べものにならない……」
ノアが淡々とデータを解析し、恐るべき戦力差を告げる。
「だが……やるしかない」
蓮が《創世剣〈イデア・エクスカリバー〉》を抜き放った。
白銀の光が漆黒を裂き、仲間たちを照らす。
◆ 神王の一撃
最前列、黒曜の玉座から立ち上がる純白の青年神――
《原初神王アルファディウス》。
「創造者よ。貴様の自由意志など、世界に必要ない」
彼が右手を上げた瞬間、虚無から黒曜の大剣が出現した。
「“秩序断罪斬”」
その一撃は空間ごと現実を削り取る。
「っ……!!」
蓮が剣を交差して防御するが、衝撃波で数キロ後方まで吹き飛ばされた。
◆ 仲間たちの総力戦
「らああああああっ!!」
シャムが雷光槍で飛び込み、アルファディウスに突撃する。
「無駄だ」
彼が指を弾くと、シャムの体が虚無に飲まれかける。
「シャム!!」
リーナが斬撃で虚無を切り裂き、シャムを救い出した。
「ありがとう……!」
カイエンが戦斧を構え、吼える。
「てめぇがどんな神様だろうと関係ねぇ!!」
戦斧に魔力を込め、一気に振り下ろす。
だが――
「虫けらが」
アルファディウスが左手で軽く受け止めると、カイエンは数百メートル弾き飛ばされた。
◆ ネフェリスの歌
「皆……!!」
ネフェリスが涙を拭い、歌い出す。
《叡智共鳴歌・勇気の讃歌》
その歌声が空間を震わせ、全軍に再生と力を与える。
「ありがとう……ネフェリス……!」
マリルが《超魔導砲アークレイ》を構えた。
「全開放モード……撃てええええっ!!」
砲撃がアルファディウスに直撃するが、傷一つつかない。
「無駄だ。私は“世界秩序”。存在そのものが次元を超越している」
◆ 創造者覚醒
「まだ……だっ!!」
蓮が立ち上がり、《創世核結晶〈オリジン・コア〉》を無限アイテムボックスから取り出した。
白銀の光が彼を包み込み、神王をも凌駕する威圧感が迸る。
「これが……俺の……」
彼の体に、仲間たちから託された力が集約していく。
リーナの剣、シャムの槍、カイエンの戦斧、ネフェリスの歌、マリルの砲撃、ノアとミストの解析、イリスの叡智――
全てが融合し、一つの光となる。
◆ 世界秩序超越斬
「“創造者超越術式・全創世界開放斬”!!」
蓮が剣を振り抜いた。
白銀の斬撃は虚無を裂き、原初秩序連合軍をまとめて薙ぎ払った。
◆ 神王の苦悶
「っ……!?」
アルファディウスが後退する。
「この私が……この世界秩序そのものである私が……」
瞳に初めて恐怖が宿った。
◆ 皇帝の宣言
蓮は剣を構え、言った。
「お前がどんな存在でも関係ない。この国は……この世界は……!」
イリスが彼の隣に立つ。
「私たちのものよ!!」
◆ 最終決戦へ
アルファディウスが顔を歪め、虚無の大剣を構えた。
「ならば、その自由意志ごと粉砕してやろう!!」
天地を揺るがす最終決戦が、ついに始まった。




