表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
黎明帝国戦記〈ノヴァリア・クロニクル〉  作者: ねこあし


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

29/38

第28話「原初秩序連合の影」

◆ 暗雲

黎明帝国ノヴァリア首都《黎明城》に、またひとつの不穏な報告がもたらされた。


「北方監視塔より緊急報告!!」


駆け込んだ伝令兵の顔は真っ青だった。


「創世神域北端に……“未知の神群体”が確認されました!!」


 


◆ 作戦室、緊張

「……未知の神群体?」


蓮は中央作戦室の円卓で眉をひそめる。


ミストがタブレットを操作し、ホログラム地図を投影した。


「確認された存在群は、既存の神界連邦、深界連合、どちらにも属していません。解析不能、コード名は……《原初秩序連合》」


「原初……秩序?」


リーナが小さく呟いた。


「ええ。解析によれば、彼らは創世神域形成以前から存在していた“最古の神格体群”……」


ノアの声が震える。


「“世界の枠組みそのもの”を司る存在……それが原初秩序連合」


 


◆ 帝国幹部会議

「つまり……これまでの敵とは次元が違うってことか」


カイエンが腕を組む。


「その通りです」


イリスが重く頷いた。


「神界連邦や深界連合は“世界の構造の中で作られた存在”だった。けれど、原初秩序連合は“世界そのもの”と同等の存在……」


「勝てるのか……?」


シャムが槍を床につき、不安げに呟いた。


 


◆ 皇帝の決意

「勝つしかない」


蓮が静かに立ち上がった。


無限アイテムボックスから、《創世剣〈イデア・エクスカリバー〉》と、《創世鎧〈オリジン・アーマー〉》を取り出す。


「ここまで来たんだ。もう……引くわけにはいかない」


リーナが微笑む。


「もちろん。私たちは、あなたと一緒に行く」


「私も!!」


マリルが手を挙げる。


「ネフェリスも!!」


「うん!!」


ネフェリスが笑顔で頷いた。


 


◆ 原初秩序連合

その頃、創世神域最北端。


無限に広がる虚無空間に、黒曜の玉座群が浮かんでいた。


中央の巨大玉座に座るのは、純白の髪に金の瞳を持つ青年神。


「ふむ……“創造者”という存在か」


その声は、あらゆる概念を凌駕する威厳を帯びていた。


「我ら原初秩序連合は、世界そのものを管理する存在。自由意志などという齟齬は許されない」


彼の背後には、白銀の甲冑を纏う女神、漆黒の巨神、紅蓮の炎翼竜神、深碧の蛇神など、数え切れない神格体が控えていた。


 


◆ 宣戦布告

黎明城中央広場。


帝国全域に、突如として神託が響いた。


『黎明帝国ノヴァリアの創造者、蓮よ』


純白の声が空を震わせる。


『貴様の存在は、世界秩序における齟齬。よって、削除対象と認定する』


帝都全域が沈黙した。


 


◆ 決意の剣

蓮は剣を握り、空を睨んだ。


「削除対象……?」


彼の瞳に恐れはなかった。


「ふざけるな。俺は……俺たちは……!!」


仲間たちが集まり、剣や槍を構える。


イリスが静かに言った。


「これまでの敵は、私たちから何かを奪おうとする存在だった。でも……今回は違う」


「……ああ」


蓮は頷く。


「今回は、“この世界そのもの”と戦うってことだ」


 


◆ 原初神王の嘲笑

北端虚無領域。


玉座の青年神《原初神王アルファディウス》は冷たく微笑んだ。


「面白い。ならば、その自由意志とやら……粉砕してやろう」


 


◆ 夜明け

黎明城最上階。


夜明け前の冷たい風が吹く中、イリスがそっと蓮に寄り添った。


「怖くないの?」


「怖いさ」


蓮は微笑む。


「でも……俺には守りたいものがある。それがある限り、負けない」


イリスはそっと蓮の唇に口づけた。


「……信じてる」


朝日が昇り、帝都を黄金色に照らした。


無双建国譚は、最終決戦へと加速していく。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ