表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
黎明帝国戦記〈ノヴァリア・クロニクル〉  作者: ねこあし


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

28/38

第27話「黎明帝国、新時代へ」

◆ 夜明けの帝都

深界連合軍との決戦から三日後。


黎明帝国ノヴァリア首都《黎明城》には、久しぶりに穏やかな朝が訪れていた。


城壁の上からは、黄金色に輝く浮遊大陸群と、無数の飛行船、空挺騎竜部隊が見渡せる。


「……本当に、守り切ったんだな」


蓮は、バルコニーに立ち、遠くの朝焼けを見つめながら呟いた。


隣でイリスが微笑む。


「ええ。貴方のおかげよ」


「俺だけじゃないさ。……みんなのおかげだ」


 


◆ 帝国評議会

中央議事堂。


新設された《黎明帝国中央評議会》には、帝国を支える主要幹部と各種族代表が集まっていた。


「深界連合残党勢力の掃討は完了。虚無詠唱師団、冥界亡霊騎士団は壊滅状態です」


ノアがタブレットを操作しながら報告する。


「各都市拠点での治癒と復興も順調です」


ミストが続けた。


「行政学院一期生も入学式を終え、各専門科目への分配が始まっています」


「これからが本当の国づくりだな」


カイエンが腕を組む。


 


◆ 帝国新法制定

「次に……《帝国新基本法》の可決を行います」


リーナが帝国剣を持って壇上に立つ。


「黎明帝国は、全種族平等の理念の下、個の自由を尊重しつつ、共同体としての調和を追求します」


「「異議なし!!」」


議場に響き渡る全代表の賛同の声。


蓮はその光景を静かに見守りながら、小さく息を吐いた。


(逃げて、逃げて……気付けば、こんなところまで来たんだな)


 


◆ 皇帝と民

評議会終了後、中央広場では民たちが皇帝陛下の姿を一目見ようと集まっていた。


「陛下ーっ!!」


「ありがとう!生きて帰ってくれて……!!」


涙ぐむ老農夫。


「私……陛下に助けられたんです!」


笑顔で抱きついてくる亜人の少女。


蓮は、困ったように微笑みながら、ひとりひとりの声に耳を傾けた。


(……これが、国ってやつか)


 


◆ 仲間たちの思い

夜、黎明城最上階。


いつものように、仲間たちが集まっていた。


「ようやく落ち着いたな!」


カイエンが笑い、マリルが無限アイテムボックスから湯呑と茶器を取り出した。


「今日はお茶会だよ~」


「わーい!」


ネフェリスがはしゃぎ、シャムが槍を隣に立てて腰を下ろす。


「でも……これからどうするんだ?」


シャムが呟いた。


 


◆ 新たな決意

蓮は静かにお茶を飲み、皆を見渡した。


「国を守ったからって終わりじゃない。これからが本当の建国だ」


「……そうだよね」


リーナが頷く。


「外の世界には、まだ多くの脅威と苦しむ民がいる。帝国があることで救われる命があるなら……」


蓮は無限アイテムボックスに手を入れ、《創世剣〈イデア・エクスカリバー〉》を取り出した。


「俺は……この剣で道を切り拓く」


 


◆ 迫る新たな影

その頃、創世神域最深部――


黒曜の玉座に座る謎の神影が、黎明帝国の様子を眺めていた。


「ほう……神界連邦を退け、深界連合をも退けたか」


紫紺の瞳が妖しく輝く。


「ならば……次は我ら《原初秩序連合》の出番だな」


背後には、神界も深界も超越する存在群が沈黙していた。


 


◆ 夜明け

黎明城のバルコニー。


イリスが夜風に髪をなびかせながら、蓮に寄り添った。


「貴方となら、どんな未来でも創れる気がする」


「……そうだな」


蓮は静かにイリスの肩を抱き寄せた。


(無双建国……この国を、絶対に守り抜く)


夜空に輝く星々は、新たな時代の到来を告げていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ