表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
黎明帝国戦記〈ノヴァリア・クロニクル〉  作者: ねこあし


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

24/38

第23話「深界連合の宣戦布告」

◆ 帝国拡張の進展

黎明帝国ノヴァリア建国から一週間。


中央作戦室では、帝国拡張計画が着実に進展していた。


「防衛拠点第3ルミナス・バスティオン、建設完了しました!」


ノアが報告する。


「食料自給率も上昇中。循環型農業結界と魔力制御式水耕栽培施設の稼働率は98%。人々の栄養状態も改善傾向です」


ミストがタブレットを操作し、ホログラムに次々とデータを表示する。


「統合行政学院も一期生募集が始まった。想定の二倍近い志願者だ」


イリスが笑みを浮かべる。


 


◆ 建国の理想

中央玉座に座る蓮は、その報告を静かに聞いていた。


(人間も魔族も亜人も……この帝国で、皆が未来を夢見ている)


玉座の横には、創世剣〈イデア・エクスカリバー〉が収められていた。


(だが……それを壊そうとする奴らが必ず現れる)


 


◆ 迫る影

その頃、創世神域外縁。


虚空に穿たれた裂け目から、漆黒と紫水晶が交じり合う魔霊が溢れ出していた。


中央に立つのは、幼い少女の姿をした神。


紫水晶の瞳と漆黒の髪。

深淵より湧き上がるような神格の圧力が漂っている。


「さて……いよいよ面白くなってきたね?」


彼女が唇を歪めて笑った。


「《深界連合》総軍、前進開始」


彼女の背後で、無数の神影が咆哮を上げた。


氷界神兵、黒雷魔獣、冥界亡霊騎士、深界竜王……

神界連邦とは比較にならない多様性と、より禍々しい存在感を放つ軍勢。


「創造者。君の“無双建国”……見せてもらおうじゃないか」


 


◆ 宣戦布告

その翌日。

黎明城中央広場。


魔導通信端末から、紫黒の少女神の映像が映し出された。


『初めまして、創造者。私は《深界連合》盟主、ルミナ=ディザスター』


その声は澄み切っていながら、空気を震わせる威圧感を孕んでいた。


『神界連邦を退けた君の力は確かに見事だった。だが……』


彼女が笑う。


『我々《深界連合》の敵ではない。近いうちに、君の帝国を滅ぼしに行くよ』


 


◆ 緊迫する作戦室

「……ついに来たか」


蓮は短く呟いた。


「深界連合……神界連邦より上位存在群。旧神連盟さえ支配下に置いていた神群体よ」


イリスが解析端末を操作しながら説明する。


「彼らの規模は?」


ミストがタブレットを睨む。


「……推定戦力、神格級百体以上……深界竜王クラス十体……盟主ルミナは、深界神王級……」


ノアが息を呑む。


「神界連邦軍の十倍規模……」


 


◆ 皇帝の決断

リーナが剣を握りしめた。


「でも……戦うしかないよね」


「……ああ」


蓮は無限アイテムボックスを開き、《創世鎧〈オリジン・アーマー〉》を取り出した。


「奴らがどんな存在だろうと、この帝国は渡さない。人間も魔族も亜人も、誰も……もう奪わせない」


シャムが槍を構え、カイエンが戦斧を担ぐ。


「やるしかねぇだろ。ここまで来たんだ。最後まで突っ走るだけだ」


ネフェリスが歌声を響かせ、マリルが笑顔で拳を握る。


「蓮くんならできるよ!」


 


◆ 深界連合の一手

その頃、深界連合軍最前線。


「奴らに恐怖を植え付けてやりな」


ルミナ=ディザスターが指を鳴らすと、冥界亡霊騎士団が動き出した。


骸骨騎士、亡霊竜騎兵、そして全身を紫黒の鎧で覆った“冥界将”が進軍を開始する。


「黎明帝国……楽園などという愚かな幻想。壊すには丁度いい」


 


◆ 戦乱の序章

黎明城最上階。


蓮は夜空を見上げていた。


(建国……帝国化……拡張……全て順調だった。だが……)


夜風が、帝国旗をはためかせる。


(ここからが本当の“建国戦争”だ)


彼は無限アイテムボックスに手を入れ、《創世剣〈イデア・エクスカリバー〉》を握った。


「絶対に……負けない」


その瞳には、恐れではなく、鋼の決意が宿っていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ