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黎明帝国戦記〈ノヴァリア・クロニクル〉  作者: ねこあし


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第17話「絶対支配の序章」

◆ 黎明城 中央作戦室

「北方上空に神格級反応三体――旧神連盟三柱か……」


蓮は神格解析スクリーンを睨みつけていた。


作戦室に集まる仲間たち。

イリスは冷静に端末を操作し、ミストは神族データベースから旧神連盟の情報を解析している。


「奴らの侵攻意図は明確。創世神域に築かれたノヴァリアを潰し、“創世の座”を掌握すること」


ミストが画面を指差した。


「ですが――」


ノアが別のスクリーンを開いた。


「問題はそれだけじゃありません。この数日で、この国には約二万人の人々が移住してきたんです」


 


◆ 国民の来歴

リーナが振り返る。


「二万人……帝国解放時に保護した難民たちか?」


ノアが頷く。


「はい。帝国崩壊の際、蓮さんが緊急次元避難を指示して“安全な別座標”へ退避させました。その座標が……創世神域だったんです」


蓮は無限アイテムボックスから一枚の古びた座標転移札を取り出した。


「本当は一時避難用に設定していたんだが……結果的に、ここに人々を呼び込むことになった」


「他にもいます」


ミストが補足する。


「創世神域には古代神族によって封印されていた亜人部族や魔族集落が存在していました。彼らもまた、封印が解かれ、解放民としてこの国に参加しています」


マリルが瞳を輝かせた。


「じゃあこの国って、人間も魔族も亜人も……みんなが一緒に暮らしてるんだ!」


「“自由黎明国”の理念通りだね」


ネフェリスが笑顔で頷いた。


 


◆ 民たちの想い

その頃、黎明城外郭の仮設市場では、移住してきた人々が忙しく動き回っていた。


「ようやく……安心して眠れる場所が……」


ぼろぼろの毛布を抱いた幼子を見守る母親。


「魔族でも、人間でも……ここでは区別しないって……本当なのか?」


角の生えた青年魔族が、隣で野菜を売る人間の老婆に問いかける。


「当たり前だろう? ここじゃあ皆“ノヴァリア人”さね」


老婆は笑って答えた。


その光景を見守るリーナの胸に、温かな感情が広がった。


(この国は……絶対に守らなきゃいけない)


 


◆ 三柱襲来

そのとき――


『――全域警戒警報!! 北方雷雲より敵襲!!』


緊急通信が轟いた。


蓮は剣を抜き、仲間たちに指示を飛ばす。


「シャム、カイエン、リーナは北門迎撃! イリス、ミスト、ノアは中央制御塔で結界維持と解析支援! ネフェリス、マリルは市民避難誘導!」


「了解!!」


全員が駆け出す。


 


◆ 雷雲上空

黒い雷雲を割って現れた三体の神格。


氷冠女神グラキア・シエル

黒炎騎士神バルムンク・イグニス

そして、少年の姿をした虚空神ルクス・ネメシス


『……ようやく会えたな、創造者』


ルクス・ネメシスの声が雷鳴を貫いた。


「創世の座は渡さない……!」


蓮が剣を構える。


『渡さない? 勘違いするな。お前たちは“ここに立つことすら許されない”。神が人間に創造を許した歴史などない。絶対支配こそ理――示してやる。これが現実だ』


その瞬間、ルクスの瞳が赤黒く輝いた。


「来るぞ!!」


蓮が叫んだ次の瞬間、氷冠女神が天空から氷槍の雨を放ち、黒炎騎士神が剣を振るい全てを灼く黒炎を放った。


 


◆ 絶対支配

リーナが氷槍を剣で薙ぎ払い、シャムが槍で黒炎を割る。


「化物が三体同時なんて……!」


シャムが叫ぶが、カイエンが笑った。


「だからこそ燃えるだろ……! 行くぞッ!!」


彼が黒翼竜神から付与された雷属性を纏い、黒炎騎士神へ突撃する。


だが――


『無駄だ』


ルクスが指を鳴らすと、空間が黒紫に染まり、カイエンの動きが止まった。


「なっ……動け……ない……!」


『“支配”とはこういうことだ。汝らはただ神に膝をつく存在……』


 


◆ それでも

「……ふざけるな……!」


雷雲を裂いて、蓮が降り立った。


「誰かの下で生きるために……この国を創ったんじゃない!!」


彼は無限アイテムボックスを開き、白銀の短杖を取り出した。


《支配遮断杖〈リベレーター〉》


かつて帝国王族が神族からの支配干渉を防ぐために用いた禁忌杖。


「これで……!」


杖が輝き、黒紫の支配空間が霧散する。


「動ける……!」


カイエンが吼える。


蓮は剣を握り直し、三柱を睨んだ。


「覚えておけ。お前たちが“神”なら――」


雷鳴と共に、剣が光を放つ。


「俺たちは“創造者”だ!!」

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