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「……ん」

 ルシウスはあたたかい抱擁の中で目を覚ました。

「 目が覚めたのね」

 その涼やかな声にハッとして身を起こす。

「レ、レイティア……?」

「ふふ、やっと応えてくれた」

「応えて……? ああ、もしかして……、何度か助けてくれていたかい?」

「そうよ、聞こえていたの?」

「聞こえていた、のかな。うん、多分聞こえてた」

「そう……。なんだこれからはもっと、私の声を聞いてね」

「うん。助けてくれてありがとう、レイティア」

「当然よ、私のルー。ああ、でもそろそろ目を覚まさなくてはいけないわ……」

「……どういう?」

 そう尋ねながらも、ルシウスは急速に意識が遠のいていくのに気付いた。

 ここにはレイティアとルシウスしか存在しない。きっといつもの夢の中なのだろう。

「ねぇ、レイティア。また、会えるよね……?」

「あなたが迎えに来てくれるなら」

「……必ず行くよ」

 その言葉を最後にルシウスは現実の世界へと戻っていった。

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